谷川岳・芝倉沢山スキー 〜快適な大斜面滑降〜



芝倉沢は、山スキーを再開した時から、是非行きたいと思っていたルートの一つであった。去年も狙っていたけど、チャンスなく。今年も前の週の神楽峰の翌日に行く予定だったが、お天気駄目で断念。再度仕切りなおしで、今度こそ絶好の快晴の中を行って参りました。



 山 域 / 形 態  上越  / 山スキー 
 メ ン バー  MINMIN
 コ ース タ イ ム  
 2004年 4月 10日(土)
 自宅〜東京〜(上越新幹線)〜上毛高原〜谷川ロープウエイ駅9時頃到着
 ゲレンデトップ滑り出し 9:40  
 シールをつける10:00頃出発   熊穴沢小屋付近? 10:35
 下の岩のあたり 11:03〜20
 肩の小屋 12:22頃
 谷川岳山頂(1963m) 12:30〜45
 一ノ倉岳山頂(1974m) 14:15〜45
 S字終わり15:09
 紅芝寮 15:18〜30
 林道で板付ける 16:30  土合橋 16:40 
 谷川ロープウエイ駅 15:58 〜(タクシー)〜水上〜自宅
 
  
 登 山 情 報
●天神平の一番上に行くリフト(天神峠リフト)は、この時期はスキーを付けていない人は乗車不可。ツボ足の人はロープウエイ駅から登ることになる。リフト乗り場ではリフト券は販売していない。ロープウエイを出て、20mぐらい先のリフト券売り場で購入すること。

ロープウエイ片道1000円 リフト1回券 200円

肩の小屋のトイレはこの時期閉鎖

 資  料
スキーツアー 菊池哲男編 (山と渓谷社)
山スキールート図集1 (白山書房)

リフトで登る日帰り山スキー特選ガイド佐藤明著 (白山書房)
     装  備  山スキー装備一式、(ピッケル、アイゼンは今回は持参したが使わず)



谷川岳に行くのは、実に15年ぶり!!である。いつも上越のゲレンデスキーに行く時に眺めているものの、随分ご無沙汰したものだ。上越方面は、上越新幹線が出来てからは在来線の本数が減って、新幹線頼みでしか動けないので、電車派の私には不便な地域になってしまった。朝一番の新幹線とバスを乗り継いで、やっと大快晴の天神平スキー場に着いたのは9時頃。履いてきた靴とごく少しの荷物をロッカーに預けて出発(これが、作戦失敗だった〜!)。ゴンドラに乗り合わせた男女のスキーヤー達も、谷川岳に滑りに行くようだ。完全なゲレンデ仕様の人達だけど、バックカントリーを何度か体験している会話で、昨今の脱ゲレンデブームを実感する。


ロープウエイを降りて、ぐるりとロープウエイ駅を大きく回るような感じでリフト乗り場に着いたら、たくさんの山に向かう人達がいた。リフト料金を払おうとしたら、係員がここでは券を売っていないから、ロープウエイ駅の向こう側のリフト券売り場まで行けという。金額表示までしてあるのに、「今のシーズンは、ここでは売らないんです」ときたもんだ! ぷぃぷぃ〜!ここで、再び、えっちら、こっちら、来た道を戻って(微妙な登り下り有)リフト券を買いに行った。どうやら山に行く人達は同じ目に遭っている人が多く、無駄な時間を皆が費やしているようだ。


それでも、リフトに乗って上がれるのは助かる。ツボ足登山者は、リフトに乗車できないので、右の斜面を登っている。リフトを降りて、いよいよ心して谷川岳とご対面〜!! 実は、谷川岳は、私が15年前に山スキーデビューした記念すべき山である!! その後、なが〜く山スキーを中断したが、ここに再びスキーで登るために来たのが、とっても嬉しい。15年前の谷川岳は、どんよりした景色で、登るにつれてガスからアラレになってしまったのを覚えている。今日は、これ以上ない快晴で、とっても嬉しい♪


さて、多くの人が、既に点々と尾根筋を谷川岳に向かって登っているのが克明に見える。最初は軽くトラバースしながら滑る感じだ。次が、斜面を下るのだが、みんなが滑っているだけあって、まるでゲレンデチックなバーンで、快適な下りだった。


最初の一瞬のお楽しみの後が、登りである。シールをつける。15年前はシールでなく、スキートップの穴にカラビナを通して紐で肩から引くソリ式のやり方で登ったのだが、ドジな私は、この場所でちょうどセッティング作業中に右の樹林帯に買ったばかりのスキーを流してしまうという大失態をしてしまった。板は辛うじて樹にぶつかって止まったが、20m位は斜面右下にずぼずぼと雪にはまりながらスキーを取りに行ったものだ。とっても懐かしい想いが蘇った。


ここの登りは、尾根が細いので、ジグザクに行けないので最も登りにくい場所かもしれない。クライミングサポートを高くセットして、なんとかクリア。そこから先は、微妙に登り下りがある。そうこうしていると、渋滞発見。そこは、岩場の下りだった。大分地面が出ているが、雪もミックスしていて、特にゲレンデスキーヤーはブーツも硬くて、山での岩場体験もないようで、大変そうだった。板をザックにつけて、2通りあるうちの、ダイレクトに下れる方を選択。ナイロンロープに、30センチおきぐらいに滑り止めの結び目がついていた。懸垂みたいな要領で、山を向いて下るとあっけなく降りれた。下から見ていると、もう一つのトラバース道の方が怖そうに見えた。


再び板を付けてと、なかなか忙しい。しばらくすると平坦な感じに広くなった。テントも一つ張ってあった。あまりにたくさんの人が休憩しているので落ち着かないので、もう1つの急登をこなしてから休むことにした。(後で思うに、このあたりが熊穴沢のコル?) 下から見ても急だったが、やっぱり登っても結構急で、足が進まない。シールは湿雪で滑りが悪く、担ぐか、別の方法の方がよかったかなあ?シールが滑って登れなくなったので、結局後半はスキーを外して手で持って、岩のある平坦な所まで行く。何人か時折滑っている人がいて、眺めては楽しむ。


恐らくここが天狗の腰掛岩らしい場所で、しばし休憩。軽く食事をする。ここからは見事な西黒沢の大斜面が綺麗に見えていて、滑走意欲をそそる。ここで、谷川岳に通算ウン百回と登っている名物おじさんが下って行くのを見た。さて、もうひとがんばり。穏やかな斜面のように見えて、全然進まない。それにしても本当に多くの人が登っているのが見える。スキー、ボード、ショートスキー等の滑り系とツボ足では7:3ぐらいの割合だろうか?ざっと見えるだけでも100人ぐらいはいるだろう。最後は、右の西黒尾根の方に若干トラバースしながらシール登高。西黒沢の滑り出し上部をシールでジグザク登高する形になったが、下を見ると大体30度位の快適斜面で、この地形と雪質ならば、誰でも快適大滑降ができる嬉しい光景だ。


やっと、肩の小屋が左に見えて、トイレに行きたい私は、速やかにスキーを外してトイレに行くが・・・・・。なんとトイレは冬季閉鎖。トホホ〜〜〜。あたり一面、目と鼻の先の山頂まで、人人人。どこも人だらけで、苦しいよう〜〜〜。しようがないので、再びスキーを付けて、谷川岳山頂までシール登高。


谷川岳山頂に4度目の登頂。こんなに混雑しているのは、さすがに初めてだ。人や乱立するスキーを縫うようにして、居場所を確保。ここから初めて、今回の目標の一ノ倉岳方面を見た。芝倉岳までの稜線は、目を凝らすと、山頂に5、6人のパーティー、さらに向かっている人達も数人はいるようだ。

天神峠からの谷川岳(左がトマの耳、右がオキの耳) 手前の尾根を伝って、多くの人が谷川岳に向かう。点々は人
天神平にて。 スキー場から鞍部への最初の下る斜面。一瞬だけど楽しい。
シールをここでつける。 岩場は大きく右からと左からと2通りの降り方あり。ロープ有。
熊穴沢付近?から山頂付近を眺める。  西黒沢源頭部の大斜面。滑走の際は、必ず途中の大きな岩から右の尾根筋へ戻ること。そのまま直進すると45度のエクストリーム斜面に突入してヤバイです
谷川岳山頂は板が立ち並び賑やかだった。
肩の小屋は屋根にソーラーシステムがあって綺麗そう。
谷川岳山頂


混雑した山頂を早々に逃げ出したくて、スキーをザックにつけて縦走へ。向こうへ行く人は、ほとんど居ないのでちょっと目立つかな?左側は夏ならば笹の緑豊かな斜面が、今は地面の半ば出ているような茶けた感じの光景だ。右側は有名な谷川岳の絶壁なので、左、左と意識して歩く。オキの耳までは、谷川山頂(トマの耳)の喧騒を嫌った人達が少し遠出して休憩していた。その先は静かで、誰にも会わない。道はしっかりトレースあるが、時折膝まで簡単にすっぽり踏み抜いてしまう。雪が本当に少なくて、空洞が一杯な感じだった。一ノ倉岳の近づくと、先行パーティーが3、4人ぐらい山頂に到達するのが見えた。夏道の感じだと、あと20分位で到達のつもりだったが。実は、この後が笹の藪の道で、スキーも引っかかる、雪があったり、なかったり、踏み抜いたりと、登りにくい道だった。登っている途中では、西側の沢筋から雪崩の音が聞こえていた。思ったよりも時間かかって、一ノ倉岳山頂に到着。何も標識がない、平らで気持ちがよい所だった。


誰かいるかな?と思って谷を見下ろしたが、既に全員降りた後だった。幾つも綺麗なシュプールが見えている。ブッシュが右の尾根筋には出ている。思っていたよりも、ずっと滑りやすそうな斜面だった。そろそろ傾いてきた陽射しの中で、シールを外したり、行動食を食べたりと忙しい。風が割と吹いてきて、さすがに風は冷たいのでヤッケを着る。ゆっくり山岳同座をしたいが、そんなには時間がないので、ざっと一通り写真に収めておく。印象的なのは、オジカ沢の頭から万太郎方面などが全て逆光で、とても雪の斜面がなんともいえない味わいを出していたことだ。尾瀬の燧ガ岳、至仏が意外に近くに見えていた。




谷川岳山頂から見た西黒尾根方面。 オキの耳から谷川岳山頂を振り返って。たくさんの人が見える。
縦走路に富士浅間神社奥の院の鳥居があった。安全登山に手を合わせる。 これから登る一ノ倉岳。左が茂倉岳
オジカ沢の頭方面 万太郎山、仙ノ倉山方面 
オキの耳。左の尾根筋が有名なアルパインルートの谷川岳東尾根か? 一ノ倉岳山頂から茂倉岳をのぞむ。ここから右にドロップイン!




出発のしようかと思っていると、2名の男性が登ってきた。彼らの到着を待たずに、いよいよ滑走開始!滑り出しの所は緩やかで、右にそのまま行くと楽勝斜面のようだ。それだと、面白くないので、斜面が見えるところまでゆるゆると滑り(上からだと斜面があまりよく見えないので)、見えた瞬間から直線的に降りることにした。気合を入れて中回りターン位で滑走開始! う〜〜ん、なかなかターンが決まって嬉しい〜〜☆ 一応斜度的には35度ぐらいはあるので、丁寧にターンをしていくが、ほどほどに固めでエッジをしっかり意識して滑るが、急斜面はそんなに長く続かないので、直下にブッシュが見えたあたりでストップ。振り返ると、なかなかいい感じだ。写真を撮って、次はどのラインで滑ろうかな? 左の方が、風があたるのでバーンは固めで、右に行くほど柔らかいようだ。一番美味しい斜面は、例によって食われているので、今度は右のやや緩めの斜面がノートラックなので、そっちを滑ってみる。こっちは本当に超楽勝で、面白いほどにターンが決まって、自在にシュプールを描く。ちょっと斜度が緩すぎる?という感じがあるが。ここで再び振り返って、あたりの景色も堪能。ノドと呼ばれるところまでが緩斜面なので、さらにリラックスして、今度はついつい楽しくて、ぴょんぴょんとターンしてしまう *(^O^)*


さて、ノドから先が危険地帯である。沢筋が細くなって、S字と呼ばれる所までが左岸からの雪崩の危険性を常に考えなくてはならない所だ。特にS字はデブリの堆積が予想され、万一雪崩が来たら逃げ場がないというので怖い。万一のことも考えて、ザックのウエストベルトとストックの紐を外した。少し緊張気味に滑走再開! 斜度は、ほどほどで、ザラメが高度が下がるほどに重くなるのがわかる。沢の中央ラインが当然滑りやすいが、既に耕やされた後のような感じでもあり、左からのブロックが一番警戒すべきなので、ほとんど沢の右ラインを滑るようにした。そうなると片斜面となり、左足がずっと谷足みたいな感じの滑りになるが、そればかりだと疲れるので、中央のラインを少しは滑って右足も使ってあげる。とにかく、止まらない、転ばないのが第一である。結構長いので、S字に入る200mぐらい手前で1分間位だけ写真撮るのを兼ねて立ち止まる。そこで周りを観察。雪崩の兆候がないか等のルートを観察する。既に今年は雪が少なくて武能岳からのブロックは落ちきった後?のようで、デブリが黒く見えている。


再び、滑走開始。問題のS字にはあっという間に到達。デブリはあるけど、大きくなく、既に雨が降っているので雪が溶けている感じで表面が比較的滑らかである。トレースが右よりの山肌をトラバースするようにしっかりとあるので、これは幸いと、しっかりとその上に乗っかって、すっ〜〜。どんどん、横滑りのままスピードが出てくるが、そのままトレースを乱すことなく、スイスイと進む。これを外すと結構滑りにくいして、転倒につながりそうだ。ずっと左斜め下の方向への横滑りをしたという感じでした。(後で考えると、先行したボードの方がしっかり道を太くしてくれたようです。) 谷が広くなり、樹木が生えている場所までくると、心底ほっ〜〜〜としました。しかし、このあたりも決して完全な安全地帯ではないので、一度もS字方面は振り返らず、かなり樹林帯のトレースをずっと進んだ所まできて、あまりの暑さにヤッケを脱いだ。まだまだ紅芝寮は遠いと思っていたら、ほんの少しで突如小屋が現れた。


虹芝寮は、ちょうど小屋開けの作業をしていた。虹芝寮は、成蹊大学山岳部の小屋であるが、スコップ持った人と少し世間話などをする。続々とお仲間20名余りが集うところだった。バスの時間もあるのであまりゆっくりできないのが残念。再びスキーをつけて河原の中を進む。夏道自体を知らないので、とにかく、トレースのある所を進む。スキーは踵を外して、まるでクロカンみたいな感じで、スイスイ〜と進むので結構楽しい。


幽の沢らしきを通過、広い河原に出たと思ったら、どうやら一の倉沢出合のようだった。初めて谷川岳の岩壁を下から眺めたが、ちょうど逆光で、眩しすぎてよく見えず。でも、なんだかすっごく迫力あるなあ〜〜。じっくりといつまでも眺めていたい気分だが、やっぱり急がないと・・・・。そうこうしているうちに、河原歩きも沢が出てきて進めない所が出てきた。よくは覚えていないが、マチガ沢付近で完全に行く手を阻まれてしまった。新道が探せば右上にあるんだろうけど、時計を見ると最終バスの時間が刻々と迫っているので、沢は浅いので、やむなくズボズボと靴のまま渡渉。(苦笑)沢は1度途中の中洲のような岩のところまで行くと、さらに勢いよく流れているので、なるべく浅い所を狙ってクリア。水はそれなりに冷たいが、ほてった足にはちょうどよかったりして(笑)


その渡渉が終わると右上に橋のようなのがあって、あれ?スノーボートとアルペン板?の2人組の男性発見。恐らく私よりも大分前に滑走していたパーティーのようだ。彼らは新道を探しながらさらに右上の方に登っていった。私はどうせ濡れてしまったので、そのまま河原沿いを進むことにした。大分水がでているけど、なんとか雪を拾いながらクロカンチックに進んで行く。あと僅かの所で、地面が出てきてザックに板を付ける。すぐに西黒沢橋だった。これが、完全に水浸しで、乾きつつあった靴が濡れるのも嫌なので、橋の欄干の上みたいな所をやじろべいみたいにバランスとって渡った。これって、かなり他の人が見たら変? やっと土合橋の車道に到着。


あと最終バスの発車時刻まで20分。これからロープウエイ駅までの登りが・・・メチャきつかった。時間との勝負だけど、なんとか2分前に到着したけど、板を外したり、ロッカーに物を取りに行くので、とても2分では足りず。無情にもバスは行ってしまった〜〜〜 。


結局、ゆっくり帰り支度をして、タクシーを呼んで水上まで4100円也だった。トホホ〜〜。(ロッカーにはアプローチシューズと僅かな物しか入れてなかったので、これなら持って縦走すればよかった。土合橋にもバスは止まるし。)ここでお金を浪費したので、久しぶりに東京まで各駅停車で戻った。


芝倉沢は3年越しの念願のコースだったので、やっと大斜面を堪能できて、とても嬉しかったです。快適な滑りで、とても楽しかったです *(^O^)* *(^O^)* *(^O^)*



一ノ倉岳山頂からの滑り出しの斜面。ダイレクトには下が見えない 最初の急斜面をクリアして上を見上げる。
逆光に斜面が映える このシュプールの斜面を滑走このあたりは30度位かな?
急斜面が終わると快適斜面。ほどよい斜度でうまくなった気分♪ 最初の急斜面で右手斜面をのぞむ。遠望は尾瀬の山のようだ
途中から右手斜面に少し行くが、縦長のターンが決まる。 ノド直前のところから振り返り見る芝倉沢全貌
ここからが、ノドに突入 上をみるとこんな感じ。
沢の途中はほとんど右岸側の片斜面を滑走。 少しデブリあり。
こんな感じの沢筋滑走。あと少しでS字のところで少しだけ写真撮る 振り返るとこんな景色
右岸はこんな感じ。 黒くなっているのが雪崩の跡。右カーブの所がS字。一気に通過!
無事虹芝寮に到着して、ヤレヤレ〜〜  一の倉沢出合付近。こんな感じの河川敷をスイスイ〜〜。
一ノ倉の岩壁。完全逆光で細部が見えない。  谷川岳の岩壁。迫力有。
ここで遂に、沢が出てきた。ジャブジャブと渡る。 西黒沢橋も増水して、水浸し。左の橋の欄干を歩いておっととっと〜〜。








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