燧ケ岳


  〜山菜&温泉三昧〜


 燧ケ岳の北斜面の御池からのコースは代表的な山スキールート。ところが、御池に行くのは高速道路を降りてからの下道が長いので、車酔いの心配がある自分にとっては今まで敬遠していた。いつもの山仲間は学生時代から数えるのが面倒なぐらい行っているそうだ。この間行った至仏山よりも絶対に滑走感がこっちのほうがいいよ・・・・というので、ようやく御池に行くことになった。日帰りだとやや遠いので、糸屯一氏の常連の宿に前泊とした。



 山域 / 形態 尾瀬 / 山スキー
 メンバー 糸屯一氏、YUJI氏、MINMIN
 日程 2008年5月18日(日)
 登山口情報 ●御池の駐車場はウォシュレット付の快適トイレあり。駐車場代は1台1000円。
さすが国立公園の大メジャー登山基地だけあって、りっぱな施設でした。




都内某所の駅前に午後2時に集合。東北道であっという間に那須へ。そこから下道で塩原温泉を経由して桧枝岐の民宿へ。この日はやや交通量が多く余分に時間がかかっているらしいが、それでもあっという間に5時半には到着。以前はこの道がなくて、長くうねうねしている道を通らなければならなかったそうだが、今の道だと下道も2時間弱ぐらいで、丁寧に運転してもらったので全然問題なく到着。


民宿に温泉もあるが、無料券をもらって近くの燧の湯へ。川の音や風が心地よい大変気持ちの良い露天風呂があって最高♪ 硫黄泉でお肌つるつる。民宿に戻ると山菜三昧のお食事が待っていた。15品は出すというけど、食べきれないほどでびっくり (><) 糸屯一氏は桧枝岐の民宿&旅館で10軒ほど泊まっているらしいが、ここの食事が一番充実しているんじゃないかって・・・・ということでした。民宿のお名前はかわくぼ荘。美味しくて、満腹満腹、食べ過ぎだあ・・・・(^^;)。
     
ちなみに料理は山菜三品、山菜とサンショウウオの天ぷら、岩魚のお刺身、お魚の煮しめ、熊鍋、お野菜と山菜の煮物、山芋と舞茸のあわせ、枝豆、おしんこ、はっとう、裁ち蕎麦、お味噌汁、ご飯、食前酒

宿は釣り客がもう一組泊まっているだけで、部屋が空いているので女性はこっちの部屋へ・・・、一人で悠々です。夜にも宿の岩風呂の温泉に浸かって、ふぅ〜、いい湯だなあ♪ 翌朝は朝6時に朝食を準備してもらう。朝から品数の多いお料理でびっくり(><) 山菜ご飯も美味しかったし、結婚式の披露宴に出てきそうなほど美味しいメロンがあり、本当に宿泊代は7500円でいいんですか?って聞きたくなるほどでした。男性陣は朝風呂に入っていたけど、私も入ればよかった・・・・・。お腹一杯過ぎます(苦笑) 


宿を7時に女将さんに見送られて出発。御池の駐車代も無料コインをもらい、尾瀬の水のペットボトルも頂き、昨日の外湯のお風呂も無料だったので実質6000円の宿泊代って気分でした。



燧の湯 畳の縁は全てが尾瀬模様




御池の駐車場には既にそれなりの台数の車がいた。出発している人達も多いようだ。滑り系もツボ足部隊も多い。シールを貼って、7:30過ぎには出発。


最初は緩やかだが、次第にきつくなって急登だ。YUJI氏は調子よさそうだが、糸屯一氏は飲みすぎでやや辛そう?まだ8時前なのにかなり暑い!!広沢田代に上がるに所が本日で一番きつい所だというけど、最後の5mがシールでは危なそうだったので、YUJI氏にならい私も潔く板を外した。糸屯一氏はさすがシールで登り切った。さてどこで休もうかな?視界が開ける所まで頑張って休憩。


熊沢田代の登りが見える所で大休憩。振り返ると越後駒ヶ岳が見える。私はまだ未踏の山だ。まだ白い頂の山々が多い。いかにも山深い風景に癒される。のんびりしすぎるほど休んで、ぼちぼち出発。熊沢田代に登るのかと思いきや、左に左にYUJI氏が先導して巻く形で登る。尾根筋に出ると風が心地よい。ピークを上手く巻いて、わずかに下って、再び登り返したあたりで再び休憩。かなりの人数が登っているけど、幅が広いのでそれぞれ別々のルートを登っているので思っているよりも静かだ。


そこからは、さらに左に登っていき、見えているピークの少しだけ左が山頂だという。あと標高で350m位か?樹林帯を抜けると大斜面で、滑走している光景が見られる。お酒が抜けた?糸屯一氏が俄然元気になってきた。各自が登り易い角度で登っていく。時折上からの滑走者がいるので、轢かれないようにしなくちゃあ(笑) 思いのほか近く、いきなり大勢の人たちが休憩している山頂肩に到着。板が乱立していて、ざっと数十人は居そうだ。


板を裏返してシールを乾くようにデポしてから山頂へ。左から回り込めばスキーでも行けたと後で気づいたが、ハイマツを一部跨ぐ道でわずかに登って俎ー(まないたぐら)山頂に到着。山頂はゴツゴツした岩の堆積した場所だった。なんと、これまたこの前の至仏山と同様に10代に登った時以来なので、ものすごいお久しぶりの山頂だ。山頂は人が一杯で、記念撮影をようやくする。至仏山から平ヶ岳の稜線が見える。長いけど行ってみたいかも?荒沢岳がかっこよい。気温が高く霞みがかかって眺望がぼーっとしているのが残念だ。山頂からは最高点がある柴安ー(しばやすくら)がかなり急斜面のように見えているが、さて、私は登ろうかどうしようか? 実は今までいわゆる百名山で燧ケ岳は登ったと思っていたが、去年の秋に尾瀬に沢登りに来た時に「柴安ーに登っていないんでは登ったことにならない」って指摘されて、あら、ホント! 燧ケ岳に登ったのはGWだったので、柴安ーは登るのが危ないので今と同じ俎ーまでだった。柴安ーを観察すると2名ほどが登っているが、さっきから全然進んでいない。急斜面にかなり手こずっているようだ。


山頂は風があって寒かったので、先ほどの鞍部に戻ることにする。柴安ーは、糸屯一氏は雪の季節に滑ったこともあるし、ツボ足でも登ったことがあるという。滑った方が全然楽だよ・・・・というものの、既に俎ーと柴安ーの鞍部まで行くのに薮が出ている・・・・。滑りこめるならば楽だけど、板を持って辿り着くのも大変そうなので、アイゼンつけて、ストック2本持って空身で行くことにした。男性陣は「まあ、ビール飲んで待っているから・・・・・」ということで、ゆっくりやっていてくださいな。

 
俎ーと柴安ーの鞍部までは、少しハイマツが出ている所があり、そこを通過したらすぐだと思っていたら、あと少しの所で雪が切れていて、ハイマツを漕がないと辿り着けない。植物が傷むようで申し訳ないけどアイゼンのままハイマツに乗ったり、もぐったりして進む。やっと鞍部に到着すると、俎ーの夏道から直接来た女性2名が先に登り始めていた。私は三番手につく。先頭の若い女性はストックは持っていたけどザックにつけたままで、割と慣れた感じで登っていた。ところが、私の前のおばさまは軽アイゼンつけているが足取りが危なそう。見ていると2回ぐらいふらついている。まだ3分の1位の場所で斜度もここだと35度位だけど、上に行くとたぶん45度位の感じで、滑落されたら私も巻き込まれるので、間を置いて動向を見守っていた。ほどなくすると「降ります」という声で、私はほっとした。おばさまは腰が引けているのがわかるので、私が「大丈夫ですよ、ここから落ちても怪我はしません。どこでも止まりますからね。ゆっくり降りてくださって大丈夫ですよ」と声かけをする。私は、少し右にステップを作って待避。無事に彼女が私の下に降りてくるまで待つ。


やれやれ、これで安心。あとは急な斜面のステップを1歩1歩登る。登るのは大丈夫だけど、頭のことは下山のことで頭が痛い(ボリボリ・・・・)なんせ、俎ーからは見学人のギャラリーがわんさと居るものね。(大苦笑)下手なことは出来ないわあ・・・・。 一番きつい所を越すとフラットな所に到着。ほどなく少し行った先の右手に燧ケ岳山頂の立派な標識が立っていた。至仏山とお揃いの感じの立派な石でできた物だった。ここからは至仏山がさえぎることなく見えて、広々とした感じがする。至仏山は尾瀬のやっぱりシンボルだなあ・・・・。 先ほどの先行していた女性に写真を撮っていただく。彼女は尾瀬のビジターセンターで働いている方で、GWには柴安ーを2本位滑走したという、やっぱり滑り人間だった(笑)良く見ると立派な長靴で登っているものね。慣れているはずだわ・・・それであの下りは<滑った方が楽ですよね>という感想なだけに、下りはちょっとお互いに不安な気持ちである。


私の方が先に降りる。クライムダウン(山側を向いて降りる形)にするか、普通に谷を向いて降りる形にするか微妙な斜度だが、尻セードに移行しやすいので、そのまま降りる形にする。正直かなりの高度感です。(大汗・・・・・) 。一歩一歩ストックをしっかり突きながらおります。ステップの段差が有りすぎて足の短い私ではお尻が少し斜面に着いちゃいます。心の中は「この斜度だったら、絶対にスキーの方が楽!!!」って叫んでました。40度超の斜面だと私のスキー技術では上手い滑りは出来なくても、横滑りを使えば高度を簡単に下げられるので、断然スキーの方が楽ですね。糸屯一氏の言う通りでした。半分位降りて来ても、まだまだ・・・・・。客観的な時間はどれぐらいか?ですが、自分的には長く感じました。雪はぐさぐさに緩んでいるのでアイゼン使っても使わなくてもあんまり変わらないけど、滑りやすいので怖かった。


ようやく鞍部に降りてヤレヤレです。見上げると、先ほどの女性がこれから降りてくるようでした。ちゃんと、危なくないように距離をおいて降りてきてくれたようです。私はまたハイマツを登ったり跨いだりして、再び鞍部に帰着。


待っていてくれたお二人は飲んだビールも既に抜ける40分ぐらいお待たせし致しました。相変わらずここは人が一杯です。時間も昼過ぎですが、気軽に登れる所なので皆さんノンビリモードです。さて、ようやく滑走です。スキーを履きましょう・・・・・としたところ、「MINMINさんじゃないですか!」と声がかかりました。なんと、あまりにビックリし過ぎて声が出なかったのですが、GW後半に蓮華温泉の同室で朝日岳方面に一部ご一緒した栃木の方でした!! 驚き過ぎてビックリ仰天。ストックには見覚えのある蛍光色の旗がついてます。「今日は西大巓の時にMINMINさんって叫んだ家内も来てますよ」ということで、奥様登場! さらに、やはり蓮華でご一緒だったもう一人のテレマーカーの方も登場。再会に本当にビックリです。前夜はみなさんはバンガローに泊まって宴会三昧とのこと。いつかまた山でお会いしましょう♪


さて、いよいよ滑走です。13時頃で既に雪は最高潮にグサグサ。どの斜面もシュプールでズタズタ。私の居ない間に作戦会議?をしていたようで、私も実は眼をつけていたシュートを滑ることにした。そこまでの大斜面はトラバースぽく流す。登ってきた時にはノートレースだったけど、どうやら荒らされていなくてほっとした。YUJI氏先頭でどんどん降りちゃうんで動画撮ろうとしてたけど間に合わず・・・・・。滑る気に走ってますね(笑) 私が最後から滑ったけど、くりんくりんと綺麗な斜面で斜度もそこそこあって、なかなか快適で嬉しさ一杯♪。1度止まってもう少し高度を落とすことにする。やっぱり斜面は綺麗なのがいいですね。そこからは、左の尾根に一旦上がって、それなりに下るが、熊沢田代の右側面をずっと滑走した感じ。そこそこにシュプールがついている。二人はメインのルートは何度も滑っているので、今回はいつもと同じところではなく、熊沢田代の登り返しをしないで済む東ノ田代方面へ抜けるコンセプトで滑走だ。


私にとってはいきなり応用コースだけど、最近は大斜面でなくて、樹林帯の滑りも薮が酷くなければ楽しいなあ・・・って思ってきているので、なかなか味わい深い。斜度がほどほどにあって、楽しいなあ!って思っていたら、「其の樹はmt.raccoさんのHPに出てくる<燧の主>の樹じゃないか?」って声がかかった。私は樹の近くに寄りすぎて大きさの全容がつかめない。本当に立派な大木で、森の精が宿っているんじゃないかな?少し離れてから見ると本当にその素敵さを感じた。一瞬、右の方に白い平原が見えた気がしたが、YUJI氏先行で滑走していくと左左にルートを取っている。どこが東ノ田代だったのかなあ?一箇所悩ましいところがあり、左の狭い急斜面か右か?と協議。右の方が斜面が広そうにて、右を選択。このあたりは樹林帯の下りでなんとなく微かにシュプールがあるような感じ。結局、最後はフラットな斜面で予定通りの沢筋に出たようだ。ほどなく予定通りの林道に到着。スキーを洗うための?流れまであって、理想の場所でした。


GPSで確認すると、御池へは約1キロ位の場所だった。スキーをザックにつけて、テクテクと歩く。2時前には到着。桧枝岐の駒の湯で温泉。ほとんど一人で独占した温泉だった。ここも川に面していて嬉しい露天風呂付。(だけど、燧の湯の方が露天風呂の面積が断然広くてよかったなあ。。。。)釣り師が川に現れて、ちょっとびっくり。丸見えじゃん・・・・(笑) 


最後はここの名物の裁ち蕎麦をお蕎麦屋さん(まる家)で食べて、東京に戻ったのでした。裁ち蕎麦は平打ち麺で、私好みですが、実は民宿で食べた方が美味しかったです。(^^;) 蕎麦の量はかなり多くて満足。


かなり遠いと思っていた桧枝岐も、思っていたよりは近くて、山スキーでも楽しめる山々があるようなので、また温泉と山菜をセットでまったり楽しみに行きたいものです。


御池 7:35発 広沢田代 8:25〜50 熊沢田代の上部  9:55頃〜15頃
山頂直下の鞍部 11:10 俎ー 11:20頃からしばらく 柴安ーへ 11:50〜12:10山頂〜12:30
滑走開始 12:55   林道 13:38 御池 13:58



広沢田代を行く  振り返ると会津駒ヶ岳が見える
熊沢田代 ここから左に登って行く スキーデポした鞍部。周りにおよそ数十人が居る・・・・
俎ーの山頂 至仏山を望む
尾瀬沼も雪解け 平ヶ岳
俎ーと柴安ーの鞍部より 結構な急登 
燧ケ岳最高地点  柴安ーから俎ーを望む。左の肩から一部ブッシュを漕いで到着
これで正式に山頂登頂! 蓮華温泉でご一緒だった方と、その奥様とバッタリ再会
滑ったシュート  。普通は左にもっと滑リ込む。 自分達だけのシュプールを刻めて嬉しかった
燧の主とも呼ばれている? 立派な大樹 少し離れてみてみるとこんな感じ
裁ち蕎麦

 今回の滑走ルートのGPSの軌跡

   (なお、GPSは柴安ーには持参せず)





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