安達太良山 〜リベンジの山スキー〜



山スキーを再開した時に最初に行ったのが安達太良山なのですが、強風でゴンドラが運休。そして別ルートで登ろうとしてくろがね小屋までで敗退した懐かしい山です。ようやく今回リベンジの山となりました。



 山域 / 形態 東北 / 山スキー
メンバー MINMIN
日 時
2006年1月27日(金)
東京・原宿夜発 23時頃 スキーバス

1月28日(土)
岳温泉の休憩ホテル      4:50〜8:00過ぎ 
あだたらスキー場休憩ホテル 8:20頃着
<山スキー &ゲレンデ練習>
スキー場発           18時頃発
東京・新宿           22時半頃戻り

登山情報
登山届けはゲレンデ下部またはゴンドラ降り場駅にて出すことが出来る。

以前の記録 2002年途中敗退の記録




東京から夜行のスキーバスで行くことにしたが、今回はスキー場にたどりつくまで睡眠時間もわずかしかとれず、かなりぐったりの模様となりました。(その話はこちらのプログに掲載) 一息ついてから登ろうと思っていたのですが、休憩所となったホテル全体が高校生の貸切で校内放送が鳴り響いており、うるさくて仮眠もとれません。(トホホ〜)山頂までゴンドラを使えば1時間程度なのでゆっくり登ればなんとかなるだろう・・・幸い今日はゴンドラが運転さているし、風も穏やかです。


今回は軽量化のため、うさぎさんのミッフィーのデイパックです。
かわゆ〜い♪ ツェルト等の必要最小限の装備を持って出発です。山に向かう人達が結構います。くろがね小屋経由の人とゴンドラ経由の人がいます。ゴンドラに乗り合わせた若い仙台から来たカップルはスノボとスノーシューを持っているので声をかけたところ、やはりこれから山頂まで登られるとのこと。


とても気持ちの良い朝の景色です。ゴンドラを降りると登山者が10名ぐらいツアーなのでしょうか?中高年の人ばかりで、割と装備も重ために見えます。一緒に前後して登るのも嫌なので、軽く1本滑ってから山に向かうことにしました。ゲレンデはパウダーが脇に残っている所を拾うようにして滑走♪ カリカリバーンも結構多く、色んな雪質あり。あっというまに1本滑るが、ほとんど徹夜で疲れている割にはまずまずだった。ゴンドラで再び上がって、登山届けを出してからシールを装着。


スノーシュー2名組が先行、さらに少し遅れて山スキー単独男性がおり、自分はその人の後ろで登り始めた。すぐにふかふか雪の樹林の中を行くが、立派なトレースだった。所々に蛍光色のテープが巻かれていてルートがわかるようになっていた。晴れていて穏やかな風景でのんびりモード。50代後半位?の山スキーの男性は「お先にどうぞ」と言ってくれたが、自分はあまり人を抜いたりするのは好きでないので「お構いなく」とノンビリ歩いていた。でも、本当にぴかぴかのおニューの山スキーセットを履いているようで、かなり遅い。しばらく10分もすると樹林が切れて上が綺麗に見える所に出た。もうしばらく彼らの後を登っていたが、さすがにあまりにも遅いようなので先に進むことにした。この頃は、安達太良山をはじめとしてあたりの山々が綺麗に連なって見えていて、あとでゆっくり山岳動座しようっと思っていたのだが・・・・


1519mの小ピークのところでつぼ足隊は稜線近くを歩いているが、シールの人1名が右斜面をトラバース。ここでそのトレースを使うと、どんどん登れて登山隊をパス。スキーはこれ位の斜度だとスノーシューやわかんやつぼ足よりもはるかに機動力にたけているように感じた。シールですいすい〜〜♪ ここを過ぎると安達太良山直下の大斜面・・・と思っていたら、この頃からガスが出てきて、怪しい空模様。先行の山スキーの男性1名、もっと先にはゴンドラで一緒だったご夫妻がスノーシューで歩いているようだが、いつの間にか視界から消えた。たぶんあのあたりに山頂があるだろう・・・みたいな状態になってきて、トレースはツルツルのアイスバーンになっているので、薄い雪が溜まっている所をなるべく拾いながら進む。右に回りこむような感じで登山道があるようだけど、今はどこに山頂あるの?って真っ白な世界にものの数分の間に変身。当然風も強まってきた。


もっと登山道のルートは右かな?とは思いながらも、角度的には山頂にダイレクトの道はここだろうと思って進んでいると雪と岩と土まじりの斜面になってきた。雪を拾いながらそっとスキーを持ち上げるように歩いていると、突然に安達太良山頂の標が10m先にあった・・・・。あたりはさすがに強風で雪がほぼ飛ばされているので、スキーを脱ぐ。ゴンドラでご一緒だったご夫妻もちょうどこれから山頂に向かうところだった。かなりの風なので、スキーが風で飛ばされないように岩の隙間に入れるようにして、ストックを持って自分もくっついて行くようにして山頂に登る。


ルートは右に回りこむような感じで、途中岩影で一瞬風が来ない所があってほっとする。鎖もあるようだけど、雪で使えない。わずかに登りきると安達太良山の山頂(1700m)だった。三角点と祠と山岳動座の表示の石があった。写真を撮っていただく。周りは何も全く見えない世界。風は当たり前のようにあるけど、強風が当たり前の安達太良山としては普通ぐらいなのではないかな?


わずかな滞在の山頂で、そのまま戻る。結構急でストック持ってきてよかった。降りると先ほどの10名位の登山パーティーがようやく到着。他にも数人わかんやら、シールの人やらがいる。人数的にはにぎやかな感じだけど、実際は風がびゅーびゅ−で、シールを剥がすのに必死。先にボーダー夫妻と山スキー男性が降りいった。これぐらいの視界だと来た道を降りるのが無難だ。さっきの道は雪がついていないので、皆が登ってきたと思われる方向にしばらくスキー持って降りることにした。


なんとなく、この方向かな?とは思うものの、ブッシュまじりの斜面でどこからスキーを履こうか悩む・・・。踏み跡やトレースなんかも風で飛ばされていてほとんどわからない状態だった。たぶん200m位は下がったあたりだろうか?なんとかスキーで降りられるような所まで到着。スキーを装着。さて、どう滑るのか?完全なホワイトアウトで、真っ白で何も見えない。さすがに恐い。方向的には右斜め下あたりだろうけど、降りすぎたら大変だし。ゆるゆるとスキーをつけて横滑り状態で、カリカリ斜面を降りる。滑るというよりも、目を凝らして目標物を探すのが先決。真っ直ぐ降りると、それはまた別のルートのなるようなので要注意だ。やっとの思いで、道標を発見!! ヤレヤレ。良く見ると道標がありがたいことに数10m置きにあるようだ。今度は見失いわないように滑るというよりも、単にスキーをつけたまま横滑りというのかボーゲンちゅうのか? そうやって2、3個位の道標を辿ると、やっと見覚えのある斜面に到着。(あ〜あ、一番美味しい斜面が終っちゃったあ・・・・ 残念! )


視界もやや見えてきて、ぼっと山の樹木も再び見えてきた。もう既にトラバース斜面の付近。登りでおいしそうだなと思っていたふかふか斜面。先行シュプール1本。ここで、ようやく今回初の滑りらしきを堪能。・・・と言っても、わずか3ターンぐらいで終ってしまった。下りラッセルに近い、もこもこのパウダー感覚が嬉しいだけだ。


ルートさえわかれば、気分もほっとしてきて、あとはトレースに近い所を滑るというのか流す感じ。弧を描いて滑るほどの斜面は僅か。右のルートの方が少しよさげなので、ごく緩斜面のパウダーを楽しむ。樹林の間を縫うのは気持ちが良いが、すぐに止まってしまいそう。それでも、さらさらのパウダーは気持ちが良いなあ。。。。少しは山に来た甲斐があるというものだ。途中で少し右寄りのルートを滑ったら、しまいには樹林が密になりすぎて、先行のシュプールが1つあったので、そのまま行ったら、樹木によって、口のあたりのお顔に往復ビンタを食らってしまった。(ああ〜、お顔が・・・) もう少し進むと、ほとんど平坦な所が多く、全くゴンドラ駅が見えなくてちょっと心配していたけど、最後には突然左前方にドンドラ駅舎が見えて、いきなり終了。


このままゲレンデを滑走するが、山ではほとんど滑った気がしなかったので、いきなりゲレンデに戻ってほっとして鬱憤を晴らすように滑った。その後、ザックを置いてから昼食を取っているうちに、さらに風は強まりゴンドラは運休。しばらくゲレンデ練習をしていたけど、風でリフトが何度も止まって、結局は下の2機だけの運行になった。修学旅行生は多いし、久しぶりのリフト待ちはものすごく寒かった。結局この日のゲレンデ練習は12本程度。これまたちょっと物足りないが、あまりの寒さに限界でした。


温泉に浸かってからは、堰きたてられるようにしてホテルを追い出されて、近くのレストハウスでスキーバスを待つ。ほんとに東京に戻ってくるまでに疲れ果てた一日だった。山スキーに行ったというよりも、スキーを使って冬山登山に行ったという感じでした。


スキー場TOP出発 9:55発 山頂基部  11:00頃 安達太良山山頂 11:05〜07
下山開始 11:20 滑走開始 11:33 ゲレンデ戻る  12:03



ゲレンデトップは大賑わい 安達太良山の山頂は真正面
振り返ると平野部は綺麗な青空がのぞいていたが 安達太良山は山々が連なっているのだが・・・
正面バーンだけが帰りに滑ったと感じた所 安達太良山山頂
右の方角から登ってくる人達。すっかりガスが濃くなって・・・ 安達太良山山頂基部。バックが山頂 
やっとみつけた道標。 標高を下げたらやっと少し視界が見えるように・・・







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