立山〜薬師岳〜折立



北アルプスでも目立つ大きな山容の薬師岳は、学生の時に登った時から、いつかテントを背負って「薬師越え」をしたいと思っていた。そのときは裏銀〜雲ノ平〜折立の途中で、ちょっと寄り道風にピストンしたのだが、この山の雄大さを感じるには、やはりじっくりと縦走してみないと・・・。 しかし、いったん縦走に入ってしまうと簡単にエスケープしにくいので、小心者の私?はちょっとこのルートを宿題に残してしまうことになってしまっていた。


今年は、珍しく夏山のために長期休暇を取得して、できれば @薬師越え A大好きな黒部五郎岳再訪 B体力と食糧が残っていたら雲の平にも寄り道したい、あるいはまだ歩いたことない竹村新道を下ってみたいかなぁ〜 と漠然と3つの目的を持っていたのですが・・・。おおよそ5、6日間分の食糧を持って出かける準備をしていたのですが、どうやら入山初日から雨のようで、先が思いやられるなあ〜〜〜。



 山 域 / 形 態  北ア  /  テント泊縦走
 メ ン バー  MINMIN
 コ ース タ イ ム  
 2004年8月14日(土)
 自宅夜〜上野〜(急行能登)〜

 8月15日(土)
 〜富山〜立山駅〜美女平〜室堂 8:20着
 室堂発9:10
 浄土山登山口 9:55
 浄土山肩 10:35〜50
 浄土山山頂 11:50頃
 獅子岳頂上 12:37〜55
 ザラ峠 13:40頃
 五色が原テント場分岐 14:12〜50
 五色が原テント場着 14:42

 8月16日(月)
 テント場発 5:00
 鳶山 5:50〜6:10
 越中沢岳(2591m) 7:30〜45
 スゴの頭 9:00〜10
 小屋手前ピーク(昼食) 10:10〜30
 スゴ乗越テント場着 11:00 

 8月17日(火)
 スゴ乗越発 4:45
 間山(2490m) 5:47〜6:00
 雨具着る(2710m) 6:56〜7:03
 休憩 7:50〜55
 薬師岳山頂 (2926m) 8:48〜9:00
 薬師峠 10:05〜12
 テント場通過 10:45
 太郎平小屋 11:13〜12:15
 休憩 13:20〜35
 ベンチ 13:55〜14:00  三角点 14:10
 折立 15:07
 折立バス発15:50〜有峰湖口駅16:40 〜富山〜(北越急行)〜越後湯沢 〜
 (上越新幹線)〜東京〜自宅 

 
 登 山 情 報
●五色が原キャンプ場は小屋から離れているけど、立派なトイレと給水施設あり。テント場代も夕方徴収に来る。
●スゴ乗越のテント指定地は、歩いて少しの小屋の外か中のトイレ使用。水は小屋の前の豊富な水道利用。





【第1日目 8月15日】


GWに行ったばかりの立山
に、今回は富山から入山。この方法だと信濃大町経由のアルペンルートと比べ、乗り換え回数が少なく、室堂経由よりも約1時間は朝早く到着するのが良い。心配していた雨も、室堂入りする少し前に上がった様子。こんなに空いている室堂ターミナルは初めて見た!!という位、お盆だというのに空いてる。ほとんど人が居ない。ただし外は寒そうだ。ここで手袋を忘れたことに気づき、ピンクの軍手を購入。(防寒対策にこんなに役立つとは思ってもいませんでした。)


ターミナルでゆっくり準備してから外に出ると、下山者がちょうどあちこちから到着の様子で、皆雨具を着ていて天気がさっきまで悪かったのを物語っている。今回は登ったことのない浄土山経由で五色が原に行くことに決めていた。一の越に向かう道の途中から右に上がっていく。ちょうど巨大なザックと軽装なザックという変わった男性ペアが先行していた。今回は、軽量化の努力をしても結構な食糧があるので17キロと自分にとってはかなり重い(^^;)。 これだとゆっくり登るしかないという状態だった。


涼しい天気のお陰で、登りだしたらちょうどよい位の気温だった。やっと浄土山の肩にたどり着く。ここまでは岩畳で整備された遊歩道で、立山散策の観光的な人も少々。ここでしばらく休んでから浄土山の急登へ。岩ごろごろ的なルートで、やっとホントの山に来たという感じだが、荷物が重いようぅ〜〜。このルートは立山としては比較的マイナーなルートで、結構しごかれてやっと稜線に登りついた。どうやら、明らかな山頂マークみたいなのは無いが、一応それらしきピークを踏む。


さて、ここまでくればあとは一の越からの道が合流する地点まではルンルン稜線歩きだが、風が強くて結構寒い。やっと合流点に着くと、後は2年前に来たことのある道なので安心。今回は、時期的には既に雪渓は無く、単なるガレ道なので楽勝だ。でも実は今回の密かな目的が実はもう1個あって、山肌をじっくり観察しながら、キョロキョロあたりを見回したり、写真も一杯それらしきルートを撮ってまわるという挙動不審な私でした。 (いつか、来れるといいなぁ〜〜〜♪ 滑り屋さんならわかると思うけど・・・ )


お花は驚くべく、ほとんど秋の花みたいで、いわゆる夏山のお花がほとんど終わっていたのがとても残念だった。今年の夏は暑かったので2週間ぐらい早く季節が動いているようだ。風に吹かれながらザラ峠を登りきると、前回よりも随分ラクに感じることができてほっとした。テント場に降りる分岐点でザックを降ろして、さっそく自宅に携帯で無事の連絡をしようとする。2年前も電波が届く場所を探すのが大変だったが、今回もかなり探してやっと電話ができ、また携帯の山岳気象もチェックした(テント場は電波届かず。五色が原全体が届きにくい場所だ)


それから、ゆっくりとテント場までの木道を下るが、何度通っても気分のよいメルヘンチックな場所だと思う。テント場は空いていたので、随分場所選びをゆっくりした。本当はもっと木道沿いの少し高い位置の方がよかったが、なんせ風が抜けて寒いのでそのあたりを考慮した。荷物が重たい割には、順調に来れたことに気をよくして、のんびりお昼寝タイム。夕食は五目御飯(ジフィーズも随分昔に比べると美味しくなったなあ〜)と海草サラダ、スモークエッグ、味噌汁などを食して満腹。


この日は終始、雨上がりの澄んだ大気で視界が遠くまで綺麗に見渡せる事が多かった。翌日の天気予報は快晴。翌々日は午前中までは晴れで、その後2日間ぐらいは雨の予報だ。どうすべきか悩ましい。



室堂からの浄土山 浄土山肩から、山頂に登る道。立山にあっては静かな道だ。
この日の富山湾はとても綺麗だった。 能登半島の先端までがくっきり終始見えていた。
浄土山の肩から見た剣岳    中央の台地が五色が原。中央が薬師岳。左の遠望が黒部五郎岳か?
五色が原テント場への木道。裏銀の山々と赤牛岳を望みながら 立山・獅子岳方面。
僅かに残っていたハクサンイチゲのお花 夕刻になり大分テントの数も増えました。



2日目へ




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