立山山スキー(雷鳥沢・御山谷)



GWなので、せっかく行ったからには泊まってゆっくりと北アルプスの山々を堪能できるコースで、かつ、山スキー初心者でもOKとなると、ミーハーだけど、半ばゲレンデ化している立山ぐらいしかない。それで、思い切って一人だけど行ってきました。



日 程 2002年4月27日(土)夜行〜4月29日(月)
メ ン バー MINMIN
コースタイム


/28 急行アルプス信濃大町駅 5:08着   室堂着10:00 出発10:50     雷鳥荘11:30〜12:40  雷鳥沢登り開始12:50  中間地点13:55〜14:10御前小屋 15:10〜16:00   登り返し16:10      雷鳥荘 16:30頃

4/29
 出発7:30  7:50分までスキー修理   休憩とシール補修8:35〜50  一の越10:20〜11:10  雄山山頂12:20〜35      一の越13:15〜40黒部湖(滑走終了)14:25〜50  ロッジくろよん 15:45〜55黒部ダム16:35 

画像アルバム



 

4月28日

まず第一関門は、アルペンルートの観光客やスキーヤー一杯の雑踏の中をいかにスムーズに室堂まで上がるかということだが、今回はバスの関係で、後手後手でかなりのスロースタート。その間ずっとスキーをそのまま持ち運ぶのも大変なので、スキーケースに入れて、兼用靴を履いているのも嫌なのでジョギングシューズのままでいたので、結局無駄な荷物を背負ってその後行動することになり軽量化に失敗。また、スキーを担ぐのにサイドストラップ付きのものは大型ザックしかなくて、ザック自体が重い。アイゼンピッケルも雄山に登りたかったので、持ってきたが実際は必要なかった。とにかく、軽い荷物でさっと滑る快適山スキーにしたかったのに、重い荷物でやっとのことで、室堂到着。

この時期、立山の山小屋は一般観光客が歩いて行くには大変だろうから、予約していかなかったが、既にあまりの多さのスキーヤーの数に驚き、室堂ターミナルから雷鳥荘を電話予約。相部屋なら空いているとのことでほっとして、いざ外に出た。

外に出てみたら、本当に白い山々が眩しすぎてくらっときて、目を開けられない陽光のすごさ。立山連峰がこれでもかって感じに見渡せて素晴らしい。あわててサングラスをかける。

出発して、少し行ったところからスキーを履く。ちょっとだけ進むとみくりが池の小屋が見えてきた。少し滑りこんだところ、よく見ると、雷鳥荘に行くには、一旦スキーを脱いで行かなければならないことが判明。みくりが池の向こう岸を通る道ならばたぶんそのまま滑り込めそう。あわてて斜登高して右に回りこもうとするが、ヤッケが暑くて辛い。荷物も重い、下手すりゃ、みくりが池に落ちちゃいそう・・・・。冷や汗かホントの汗か分からないけど大汗掻いてようやく池をクリア。少し進むと雷鳥荘が見えてきてほっとする。が、このあたり地形が複雑で、結局、一旦滑りこんで、再度の登り返しはザックにスキーをつけて、夏道を登り返す。時間にすると大したことないが、前途の多難さを暗示する最初だった。

小屋に入って、昼食を摂って荷物をデポする。あっという間に雷鳥沢に滑りこむ。シールは持ってきたが、結構斜度があるので、つぼ足で、スキーはそり式で運ぶことにした。人が蟻のようにぽつぽつと見えるが、なかなか皆進んでいない。ということは、大変だということだ。登りだしてみると、とにかく暑い。風はない。中間地点のやや平坦な部分で休憩。その後は、少し登っては息を整えて休むの繰り返し。途中、完璧なまでの滑りの人達が滑っていたりするの見ると、まるで映像の1シーンか思う。やっと剣御前小屋に到着。かなりの人が滑降待機状態だったり、剣沢を登ってきた人達で混んでいる。

まずは、剣を拝みに行き、時折ガスがかかる時もあるが、きれいなお姿に感動。八峰のぎざぎざがカッコイイ。時間がもう少し早ければ剣沢小屋まで滑って行きたかったが、残念。緩い斜面で剣岳正面滑降!をいつかやってみたいものである。

さて、雷鳥沢の滑降だが、もう4時近くて、かなりの人が降りた後だった。それでも、まだまだギャラリーはそこそこにいる。とにかく、ここを滑っている人達は本当にうまい人が多い。雷鳥沢は下から見て、登りの尾根コースをそのまま降りるのと、左に緩く巻いていくコースや、沢筋、もう一本右の尾根筋とどこでも滑れそうだが、大きく分けて4本ぐらいに分けられる。私は比較的シュプールが少な目の沢筋コースに決めた。

いよいよ、待望の滑降。大体斜度30度位か。途中までは登路の尾根筋越しに滑る。登山者もいるし、後ろからも見られている?!ので、転倒はできない。ほどほどの開脚気味のパラレルで決める。途中で止まってから、進路を沢筋にとるようにして、一気に入ると、快適!の感涙の一瞬。雪面が荒れていないし、やや締まり気味のザラメで一気に滑るのがもったいない。途中で写真撮ったり、ゆったりと、大きなシュプールで丁寧に弧を描く。途中何度か一息入れる。振り返ると夕陽の日差しの雪面が美しい。

ラストの標高差50mぐらいの登りは、ロープトウの営業時間なら、恥ずかし気もなく使うが、なんせやっていないので、最後の力を振り絞って登りきってへろへろ。

小屋に戻ると、相部屋は女性部屋で40代のベテランさんと20代の山スキー一年生(スキーはメチャウマのようだが)の二人組みと一緒。夕食前に温泉! ちょっとぬる目なのが残念。空腹の身にはちょっと足りない粗食な食事。観光客むきには、浴衣があるには驚く。ここは、山小屋なのか、旅館なのか?夕食後は、こたつに入りながら、山談義。寝る前にもう一風呂浴びておやすみなさい。

4月29日


今日も快晴無風状態。少し小屋から下ってから、左手の沢筋を登って行くルートの予定。、ほんのちょっとの小屋からの下りなので、シールを貼ったまま滑ろうとしたら、思いっきりつんのめって、なんと!!右足ビンディングが分解された。え〜〜!! 瞬時に、この前8000円の修理費をかけてやっと直ってきたことと、ここまでの交通費などの金額が走馬灯のようによぎる。(苦笑)このまま室堂に壊れたままのスキーを持って帰らなくてはならないの〜〜〜。泣き出したい心境・・・・・。

だけど、冷静になってよくよくビンディングを観察すると、なんだか?ひょっとして、ひょっとして・・・。 壊れたと思った部分のプレートをはめこめばいいのかな? 私のビンディングは、この前調べたら、ジルブレッタ402という型番であることが判明。400番台は前後の開放があるとのことだった。何度も、はめ込もうと試みて最後には、手では駄目なので足で蹴りこんだら、なーんと入った!(苦笑)壊れたと思ったんだけど、単に正常に機能しただけでした。今まで一度もこういう形ではビンディングは開放されなかったので、後になって思えば比較的安全な場所で転倒してお勉強できて助かりました(^^;)

まあ、こんなこともあってから、やっとシール登高開始。既に陽は高い。しばらくは快適な緩い斜面。調子に乗って、少しルートが高度を下がるのを、高度を下げずに、雪上車のルートから外れてシールで登って行ったら(先行のパーティはもっと高い位置を登っていったので、)、これまた、えらく高度感のある小山の上に来てしまった。シールつけたまま滑り降りるようになるしかないが・・・・。ここから落ちた40度ぐらい、ちょっとまずいぞ!!って思っていたら、なんと今度は左足のトップのシールの先端の金具が外れた。このままでは滑り降りれないので、恐る恐る転倒しないようにかがみこんで、金具をはめ込む。やっとなんとか滑れるようになって、シールつけたまま完全ボーゲン状態でなんとか窮地を脱出。正常ルートに復帰。すでにげんなり・・・。

これから先が、本格的な登り。ゆるいうちはなんとかなったが、これまた今度は左のシールが半分取れかっているので、休憩を兼ねて、ガムテープで3箇所固定。次々に困難?が起きて参ったもんだ。このルートは山崎カールの直下を通るのでなかなかロケーションがターミナルから直接登るよりも素敵なのが何よりの励みだ。

大した傾斜でないけど、息の方があがってしまって、休み休み登る。荷物の重さが完全に体にきている。一の越まで、夏山では大した登りでないが、この日はえらく遠かった。途中で、雷鳥のつがいを見学したり、昨日会ったパーティーと少し話たりして、気を紛らわせながら登って、やっとのことで、一の越直下。最後のところで再び方向転換に失敗して、またまたビンディングが解体。今度は要領がわかったのですぐにできたが。最後の3mぐらいの段差を越せなくて、大恥状態。結局スキー外してしまいました。

やっと到着した一の越は、本当に人で超混雑。つぼ足の人よりも、スキーが多い。ここで、同室だった女性二人と再会。しばらくおしゃべりしつつ、東一の越経由タンボ平経由黒部湖にするか(このルートは、ロープウエイから丸見えのコースで最初だけ35度位で傾斜きついが、あとは距離は短い。)それとも多くのスキーヤーが降りている御山谷にするか(こちらは斜度がせいぜい20度前後で滑走距離が長い。しかし、最後に渡渉が出てくる可能性有。それとダムまでの水平道が1時間以上かかるのが辛そう)迷いながらも、とりあえず、雄山の山頂に向かう。

完全な夏道で90%は地面でほんのわずかに雪が残っている。せっかくだから、ピッケルだけを持って空身で登る。たった標高差300mなのだが、兼用靴はまるでギブスをしているみたいで、ちょっとした段差にもスムーズに足が上がらず。空身なのだから、一気に登りたいが、全然足が上がりません。よっこらしょって、感じで足をあげる。バックルは全て外しているのだが。

えらく時間かかって、夏、秋に続いて、3度目の雄山登頂。やっぱり、雪山はいいわ〜〜。山頂にはボーダー5人組みと、あと2,3人ぐらいだけである。山頂だけは雪が一杯で、鳥居が少しだけ頭を出している。3003mの祠のところに立って記念撮影。恐る恐る、山頂直下の御前谷をのぞきこむ。ボーダーたちはこれから滑るそうだが、50度ぐらいのエキスパートコースだ。斜面の状態はデブリもなくよさそうだが、絶対に転倒不可のコースだろう。

それにしても、北アルプス中の山々が見えて最高。槍穂高を始めとして、右は笠が岳、三俣蓮華あたりや、お気に入りの黒部五郎岳、正面は針の木界隈、去年のこの時期登った鹿島槍はほとんど雪がついていない。白馬方面も見えているが、さすがにボーっとして見えにくい。もちろん、剣は完璧に今日は見えているし、これで日本海が見えれば120点だが、さすがに青くぼーっとしていて海岸線は見えない。

そろそろ降りる時間も気になりだしたので、重い足で下る。一の越は空いてきていて、これから谷を滑ろうとしているのはスキーヤーらしき2人組のみ。最後までどっちの谷を滑るか決めかねていたが、東一の越へのルートはトレースがあるものの、スキーを履いたり脱いだりが何度もあるので、やはり人数多く降りているルートの御山谷に決めた。

それにしても、広い谷である。どこでも、いらっしゃいませって感じで斜度20度あるかどうかの緩い大斜面が広がっている。正面の遠方には槍ヶ岳も見えていて、最高の気分である。

ブーツを滑降モードにバックルを締めまくって、ザックのウエストベルトもぎゅっと締めたら、現金なもので、あれだけ今まで重いと思っていたザックも軽く感じる。いざ、滑降開始。滑り出して、すぐに快適モード。雪はゆるんでいるが、そこそこにザラメで重くはない。大きなパラレルで夢のような気分。かなり滑ってもまだまだ斜面は続いている。一気に滑るのがもったいない。とてもチマチマとした小さなターンをする気が失せてしまう大斜面。大きな岩があるところが一つの目安だが、そこまで2回ぐらい休んで振り返る。谷を取り囲むあたりの景色も素晴らしい。大きな岩までが一の越から見えるところで、ここから先がやや左にこころもちカーブして斜度も20度から25度ぐらいか。やや狭くなってくる。だんだん、山スキーモードになってきて、うねりが出てきたりで、どうやら快適モードも終わりに近づいてきた。単独の人がかなり後方から来ていることも発見。

左に完全に谷が折れたところからは、斜滑降モードに。左足が谷足で沢の右岸をひたすらトレース通りに滑る。トレースからはずれると難しいそうなので、外れないように滑る。結構スピードが出ていて、時折、木々の枝をかがんではクリアしたりと状況変化を捉えながらも楽しい。細くなった谷の正面には針の木山頂がそびえていて、これまた最高。途中二人組みが休んでいるのを抜いていく。その後滝が左手に出てきて、デブリも1箇所だけあった。思っていたよりも沢は荒れてはいなくてほっとする。最後のところには、水流も出てきて水がエメラルドグリーンみたいな色をしている。

やっと終了地点到着。ザックにスキーをつけて湖の巻き道へ。久々の自分にとって重い荷物だが、一通り無事に滑降できた嬉しさもあって、ゆっくりだけど足取りは軽いつもり。アップダウンも思ったよりは少なくて、雪もそんなに多く残っていなかった。ダムのトンネルをくぐって、立山を見上げるとさすがに感慨深いものがあって、ジーンとした思いが募った。ダムを渡り終えて、立山に夕陽がかたむきつつある景色をみて、本当に心底ほっとした。あとは、再び雑踏にまぎれ、温泉にも入れず、最終のあずさで帰京しました。

山スキーを再開して、初めて大きな斜面を思い切り滑ることが、それも北アルプスでできて感激です。行ったコースは極めてポピュラーで、ゲレンデスキーヤーも一杯滑ってているコースですが、とっても良いコースで感動しました。


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