双六小屋から黒部源流へ


自分は山スキーを一番最初に十数年前に買った時から、いつか北アルプスの残雪期にスキーで自由に滑ることができたらいいなあと漠然と思っていた。当時はまだ双六小屋などの小屋の営業がやっていなかった。さすがにテント背負っての滑りは自分には辛すぎるので、単なる夢想の世界かなあと思っていた。その後長く山スキーを中断していたが、3シーズン前に再開した時には山滑り環境が格段に良くなってGWだけではあるが双六小屋、太郎平小屋等も営業しているという。これは行くしかない! しかし、なんせ自分レベルの体力では初日に小屋に行き着けるか心配な距離だし、スキーの滑りの技術も心配だった。それで、少しずつ山滑りの経験を積んで、いよいよ行けそうかなと思えるようになってきた。

ところが、去年秋から持病が悪化してやっと春になって復帰したばかりの私。あまり無理する計画はまずい。今年も諦めるかべきか? でも、どうしても行きたかったので、わさび平小屋に初日に泊まれば少しは行程がラクになり、夜行でなく朝発で行けるので、迷わずに普通の人よりも1泊多く余裕を持った計画とした。



 山域 / 形態 北アルプス / 山スキー
メンバー MINMIN
日 程 2005年4月29日(金)〜5月2日(月)
登山情報
●公共交通機関で行く場合、新穂高温泉での荷物デポはコインロッカーがバスターミナル前のアルプス浴場の前にある。(50個程度有)
●登山届けはバスターミナルの所
●わさび平小屋、双六小屋は宿泊者はお湯も水も無料で制限なし。(GW期間)
双六小屋HP




【4月29日 (金)】


連休初日の朝の特急あずさは拍子抜けするぐらい空いていた。松本から新穂高温泉までの直通バスは一日2本だけだが、本格的な山に行く人は大学生ぐらいの3人登山者と単独のテレマーカーと自分ぐらいで、あとは観光客やハイカーが少しぐらい。いまどきはマイカー時代なので、かえってバスは空いていると実感する。


予定通り新穂高温泉に到着。ここでコインロッカーに余分な荷物を預けてゆっくりと出発の準備と昼食を摂る。連休前半は5/2がお天気は悪くなるというけど、最初の3日間はお天気が好天というので急遽前半にしたのに、時折雨がパラつくようなお天気であれあれ? 山の上の方は完全なガスだ。


まずは、一応雨具を着てスキーをザックにつけて歩き出した。(う〜重い・・・・) 事前に小屋に電話をしたら、穴毛谷の出合付近から雪が出てくるというので、早く雪が出てこないかとそればかり願って歩いていた。やっと予告どおり雪が出てきたので、しばらくしてシールを着けてほっと一息。
スキーの重さから開放されると楽になったが、しばらくすると雪が細くなったりで、無くなったりで無理して雪を拾うようにして登るのでかえって大変。土砂が落ちていてスキーを外したり、沢に落ちそうな所で担いだりと、スキーの脱着がなかなか忙しい。これならば、最初から全部担いだ方がよかったかも。小雨も時折ぱらついているし、先が思いやられた。


橋を渡るあたりからはしばらく全部アスファルト。(このあたりは毎年雪が融けていると、あとで小屋の常連さんに話を伺った)雪が再び出てきたので、再度スキーをつけるとわさび平付近の景色になってきてようやくぶな林の中の小屋に到着。結構疲れて、ここで泊まりは正解だった。(^^;)


小屋は早く着きすぎたのかお客さんは2人ぐらいしかおらず、小屋開け直後なので寒々しい。とりあえず、日頃の寝不足を解消すべく昼寝したり、ストーブでまったりして過ごす。こんなに人が少なくていいのかなと思っていたら、夕方には15人位の西鎌尾根から槍を目指す登山客のガイドパーティーと、この小屋主催の植物観察などのトレッキング目的の団体さん(20名位)がやってきて賑やかになった。(スキー板持っているのは、私だけでした 苦笑) 山菜のてんぷらを中心にたっぷりのご馳走で満腹。食後には、リピート山中さんという歌手が山の歌などでミニコンサート。久しぶりに山の歌を聞いて楽しかった。


 自宅〜松本〜新穂高温泉12:35着 13:25発   14時頃シール貼る   わさび平小屋15:25着



穴毛谷 中途半端な雪を拾いながらシールでえっちら、こっちら・・・


2日目へ







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