北八ヶ岳
(渋の湯〜天狗岳〜白駒池〜縞枯山〜ロープウエイ)


去年エベレスト街道に行って、あまりの乾燥と土ほこりで咳が止まらない日々がしばらく続いた。やっと帰国後久々の登山。前年も行った黒百合ヒュッテから、去年は南下して硫黄岳に抜けたが、今度は北上してみることにした。




山行地域 / 形態  北八ツ岳 / 小屋泊まり 雪山縦走
メ ン バー  MINMIN
コースタイム
2001年2月10日(土)
渋の湯バス停11:38発  分岐12:30〜55  
黒百合ヒュッテ 14:00〜20 東天狗岳15:34〜45 
黒百合ヒュッテ 16:22

2月11日(日) 
8:00出発   中山山頂8:47〜55 
高見石小屋 9:40〜10:05 白駒池10:25〜35
麦草峠 11:25通過   途中小タテ2回  
茶臼岳山頂(展望台往復)13:00〜20 縞枯山山頂14:05〜15
ロープウエイ駅 14:50〜15:00   ゲレンデ脇下山 
スキー場下15:45


   画 像



《2月10日》

朝のあずさに乗って、茅野でバスに乗って渋の湯へ。バスも結構人が多い。渋の湯に着くと、なんと不思議なことに、あの有名な岩崎元郎さんら一行の大パーティーが出迎えてくれた。なぜ不思議に思ったかというと、ちょうどエベレスト街道の最終日にすれ違っているのだった。私は下山で、彼らは2日目の登りだった。ひそかに私がファンの日本山岳会のホープで明大山岳部OBの山本篤志さんも助手としてきていて、ちょうどエベレスト街道でもお会いしたので、この日も来ていて、なんか不思議な気分だった。


岩崎隊はちょうど出発するところで、私はゆっくりと準備して大分後から出発。天気は晴れていた。最初は樹林帯であるが、去年よりトレーニングもかねて少し荷物を重くしたので、足取りも重たい。何度も休みたい誘惑に駆られるがなんとか我慢。八方台が絶好の休み場所だが、案の定岩崎隊が休憩中。ざっと30名ぐらい?いるのかな?少し前に関東一円にたくさん雪が降って奥多摩とか丹沢でもわかんが必要だというので、一応持ってきたが、結構わかんを持ってきている人が多い。岩崎隊が出発して、少しゆっくりしてから再び歩きだす。でも、ほどなくやっぱり抜いてしまって、2時に小屋についた。


予定では2時までに小屋についたら、その日のうちに天狗を登ってしまおうと思っていたので、ピストンにいらないものは小屋に置いておくことにした。でも結構心配症なので、10キロぐらいはあたったかも。しばらくするとまたまた岩崎隊が到着して取り囲まれる感じになってしまった。アイゼンを装着しているとなんと岩崎氏がすぐ隣に座られてしまった(^^;)


急いで準備して出発。去年も来ているので感じが分かっているのでどんどんと飛ばしたいのだが・・・・。歩きだして結構お腹空いていることに気がつく。でもとにかく時間が勝負なので急ぎたいが、イマイチペースが上がらずにいた。完全な空身の高年の女性2名と4名パーティーとあと2名ぐらいが先に登っているのがみえる。こんな時間で冬山なのに完全空身とは恐れ入った。なかなか天狗の鼻まで着かない。雪が多くて壁みたいになっているところもあって、ピッケルとアイゼンをフルに活用。やっと鎖のところまで着いたら、あとちょっと。


天狗岳山頂につくと南八が一望されるが、2500mラインから上は完全な視界なしで、冬山の厳しい表情を見せている。強風で長くいられないぐらいに風が冷たい。かじかむ手でなんとか4,5枚写真を撮って、あまりにお腹が空いていたので、おにぎりを少しだけほおばる。すぐに下山開始。滑落の可能性がない樹林帯まで急ぐ。今回は12本アイゼンをシャルレに買い換えたばかりで、若干歩行の感じが違うのでそれなりに気をつける。やや爪が立っている感じがする。


やっと安全圏に戻ると、風も弱まって大分のどかな夕暮れという感じである。小屋にもどって一息ついて気温をみると零下8度。それが随分暖かく感じるのだから、山頂は何度だったのかな? 小屋は予約で150名はいっているというだけあって、居場所を確保するのが大変だ。暖かいストーブの周りは座るだけでも大変。小屋の食事は3ローテーション。私は受付が遅かったので夜7時ごろ食事。ちょっと忙しかったけど2時からこの小屋にいたら、もっとうんざりだったろう。。。。



指定された寝場所は普段は使わない3階にあたる屋根裏のところ。それも一番隅のほうでぎちぎち。すぐそばで、終始ものすごいイビキをかき続けている男性がいて、周りの人も暑さとイビキ騒音で眠れない。見かねて、近くの男性が私が一人いなくなると少しスペースもあくので、お布団の一式を運んでくれて1階の土間のまわりのさっきまで人がひしめいていたところで寝ることにした。少し涼しいものの広くて快適。でも朝早くから起こされるが・・・それでもさっきよりマシだった。




《2月11日》

朝も3ローテンションで食事でやっと8時に出発することができた。今日は快晴。みんな天狗岳に行く人は多いが、中山方面は一人のみ。結構朝登りがつらくて、昨日の天狗を振り返りながら向かう。中山はどこだかよくわからないようなピークだったが、展望がよいので休憩。やっと高見石小屋からの人と大分すれ違うようになる。高見石小屋までは朝日に雪が輝いていて素敵な景色だった。実に20年ぶりに訪れたことになる。高校の後輩と山が嫌いな姉と3人で訪れた懐かしい場所。散散こんな大変な山に連れてきたと直後は姉に文句を言われたが、何年もたった後には、やっぱり行ってよかったと言ってくれた想い出がある。


高見石で懐かしい白駒池をのぞんで、いざ池にくだる。池がとっても大きな運動場みたいで、日が暖かくどこまでものんびりしたくなるような景色。国道に出て麦草峠を目指すが、これが結構な車道歩きで、だんだん日も翳ってきて、峠についたころにはさっきまでのお天気とはうってかわって寒々しい冬山模様。


縞枯山への縦走は、トレースが雪の降った直後などはないことがあるとのことだが、一応トレースはあるので、そのまま進む(全く踏み跡なければ、麦草峠から下山も考えていたが。)このあたりは、クロカンとか山スキーとかテレマークとかのシュプールのあとが錯綜していて、ツボ足のほうが少ない?ぐらいか。でも、ほとんど滑るところなさそうなのにな。。。。自分だったら滑ったらストレスがたまりそうな斜面だ。


途中、軽く行動食を食べる程度にして、じっとしているとシンシンと冷えてくる。振り返り見る南の八ヶ岳の方は鉛色の冬の空になっている。茶臼岳では、展望台が少し左手にあるというので、樹林の中を一瞬外にでた瞬間、強烈な吹き付けをくらった。すぐに森のなかに戻る。縦走路は基本的には樹林帯の中なのでなんか安心感がある。縞枯山の山頂に到着。ここからはほんのちょっとでロープウエイ駅へ。結構人のトレースがこのあたりはかなり多い。どんどんくだって、ピラタススキー場の一角に到着。


ちょうどロープウエイが出たばかりで待っていると寒いので、ついでにスキー場の脇にある登山道にトレースがあるので、どんどん下ってみる。スキー場脇からややゲレンデから見えないところもあり、なかのんびりとしていて、ほどほど静かでよいところだった。ゲレンデに来ていて滑らないのも初めてだが、下りのロープウエイにお金を払うのももったいないので、よい体験だった。







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