七ツ石山から六ツ石山へ

                          〜千本ツツジはやっぱり本当だった〜



 山域 / 形態 奥多摩 / 縦走 
 メンバー MINMIN
 日程 2005年6月5日(日)
 登山口情報
●鴨沢バス停にはトイレ有り

●鴨沢バス停には車数台駐車可能。
●途中で登山道が横断する林道付近に駐車可能スペース有。




梅雨空が始まりそうな季節だが、先週の丹沢のシロヤシオにすっかり魅せられた自分は近場の山でどこかツツジが綺麗に咲いていそうな所を考えた。もともと丹沢よりも奥多摩の方が好きなので、久しぶりに雲取山界隈を考えて地図を見ていると「千本ツツジ」の文字が・・・・・ 今年はツツジが当たり年なので、千本は無理でもそれらしき花の盛りが見れたらいいなあと思い準備していた。


しかし、早朝目が覚めると雨が降りそうな空模様。今日は無理と思って2度寝して再び起きたら大丈夫そうな空模様。慌てて家を出てJRで奥多摩駅へ。電車はハイキング電車みたいに混んでいて、バスも行列が出来ていた。バスに乗って奥多摩湖畔の道を進む。もともと車酔いする傾向があるが、最近は大丈夫!って自信を少し持っていたら、座った座席が進行方向に向かって横向けの椅子だったので、湖畔のくねくねした道に、やや酔いそうなムード。早く鴨沢で降ろして・・・って念じていたら、やっと着いてふぅ〜〜。


ここで2、3パーティーが準備体操などをしているので、先に出発。すっかり遅いスタートなので気が焦る。最初は急な車道を登って行く。日差しもこの頃はあり、暑く結構きつく感じる。やっと車道が終わると暗い山道になる。今日も比較的テンポよく登ることを心がけているので汗を拭きながらもどんどん歩く。鈴をつけた中年の単独男性が先を歩いていた。大分間が詰まった頃に、何故か突然自分は吐き気に襲われ、あわや・・・って感じになりかけた。単に吐き気だけで済んでよかった・・・と思っていたら、その間も立ち止まらずに歩いていたので、男性が何も知らずに道を譲ってくれた。。。よりによって、参ったもんだ。その後も5分ぐらいは絶不調、こらえていたら調子が戻ってきた。やっぱり相変わらず車酔いしてたんだ、しょぼ〜〜ん・・・・。 一旦道は車道を行くようになるが、駐車スペースがあるのでマイカー派はここからスタートのようで、標高で200mは稼いでいるので随分ラクしてるなあ。。。


やっとこれから本格的な登山道に入ったが、ゆるやかな感じの登りが多くて癒される。地面がふかふかの絨毯のように感じられて足に心地よい。先ほどの鈴の男性がずっと後ろを歩いてきているのが少し気になるが、熊よけ鈴を鳴らしてくれていると思えばいいもんだ。急な登りがない分、だらだらと登るような感じの道だ。時折小雨が降るが、まだ雨具はつけなくてよい。途中で25名近くのパーティーの後ろに到着。「特急通過!」なんて大きな声で道を譲られたのはいいが、なかなか一気に抜くのも大変だ。それにしても、今日は日曜日なので主婦やリタイア組だと日月で雲取山に行く人が結構今の時代はいるんだなあ・・・っと感心した。


堂所を過ぎると記憶によるとあと小一時間って気分だが、なかなかブナ坂に着かない。だんだんガスが濃くなってきて深山の趣の中を歩くのはムードがある。つつじはこのコースだと数株だけしか見かけなかったが、山ツツジのオレンジ色のが咲いていたので時期的には大丈夫そうだ。七ツ石小屋に向かう最初の分岐で休憩。汗が相当出ているので水分補給。再び歩きだしたが、登りもあまりない代わりにだらだら長い・・・・・やっとブナ坂の見覚えのある鞍部に到着。山はとてもガスが出ていて幻想的で素敵だ♪


左に向かう雲取山方面を見送って、休まずに右折して最後の登りへ。ミツバツツジに迎えられるようにして七ツ石山頂(1757m)に到着。山頂には2,3のパーティーがいたが、辺りを見回そうとザックを置くか否かぐらいの時に、急にざぁ〜って雨が遂に本格的に降り出してきた。落ち着く間もなく、傘を出して、雨具を下だけは着て、ザックカバーも付けた。正直なところお腹が空いて食べたいが、雨脚が強くてゆっくりできないのでそそくさと樹林帯の中に逃げ込む意味もあって石尾根縦走に向かう。樹林帯に入ると雨は少しは落ち着いて、ちょうど鳥居のある所がうっそうと茂った樹の下でゆっくり雨具の上やらスパッツをつけて少しほっとする。それでも、ゆっくり食事をするほどでもないので、ここからは傘を差しながら歩くことにする。


気持ちよく下りの道を歩いていると、しばらくすると左手に出てきました、つつじのお花達〜〜☆☆☆ 石尾根は幅の広い整った縦走路なのでるんるん気分で歩きながら早速撮影モード。ガスがほどよくかかっている感じもあって情緒的だけど、実は何度も手ブレしてしまって辺りが暗いことを示している。千本ツツジの道標から先は、本当に怒涛のようにツツジ、ツツジの見事な道だった。左手の山肌をほぼ水平に巻いていく形の道だが、大体多くのツツジは左の山の方から咲いているものが多かった。まるでアーチのようだ。何度も歓声の声を思わずあげながら歩いていく。あんまり撮影ばかりしているのでまるで進まない。主にミツバツツジのピンクの花が満開で、オレンジ色のヤマツツジの方がほとんどつぼみの段階だった。何度もこれでおしまいだろう・・・と思って、道が見えている場所まで行くと、さらなる展開があってさらに先にもつつじが・・・、本当に楽しみがつきない。「千本」のツツジは本物でした!!少しは速く歩かないと下山の時間が気になるところである。そうは言っても、お花の方が許してくれないのである!!(爆笑)


やっと、だいぶまばらにツツジもなってきたら、鷹ノ巣山避難小屋に到着。とても立派なログハウスで綺麗である。近くにトイレのログハウスもある。東京都が力を入れて整備して充実させてくれたおかげで、どこの避難小屋も素敵である。昔の避難小屋を知っている者にとっては隔世の感がある。いつかこのあたりにでも泊まりにきたいものだ。小屋の近くには木のテーブルなんかもあって、ここで朝食を摂ったら美味しいだろうなあ・・・なんて想像してしまう。ここで七ツ石山頂以来初めて他の人に遭う。4,5人の男女混成パーティーと単独の若い男性だ。前者は峰岸に直接下山。後者は鷹ノ巣山方面に向かうところだった。自分は小屋の軒先でようやく落ち着いて食事を摂った。(あ〜お腹すいてました・・・ 笑)彼らがログハウスにあった温度計を見て「12度しかない」って言うだけあって、じっとしていると寒い。


まともに歩いていたら、下山でヘッデンを使うようになってしまうので、ここからは鷹ノ巣山は巻くことにして、水平道を歩くことにする。走るほどではないが、速足速足を心がけるが、時折また見事なツツジの山肌に遭遇したりして、思わず足を止めることもしばしば。千本ツツジを過ぎてもこれだけあるのは本当に素敵だ。鷹ノ巣山を巻き終えたあたりで、水根山の方の稜線コースに上がってみる。やや道はアップダウンがあるが、今までの単調な巻き道に比べると変化があって面白いかな。途中で暑くなって雨具などをもう雨が大丈夫だろうと思ってザックにしまっていると、先ほどの単独の男性が恐らく鷹ノ巣山の山頂を経由したのであろう、あっという間に抜いていった。六ツ石山までは概ね下りメインだ。雨具を脱いだと思ったら、また雨が降りだしてきて再び傘モードである。


六ツ石山は石尾根縦走路から右に折れて直登ひと登りで到着。ちょうどお天気雨のような雨が結構降っているが、空は晴れてきて初めて周りの山が見えている。下山は以前も降りたことのある水根へ。ここならば奥多摩湖行きのバスは一杯あるので、バスの便で頭を悩ます必要がないので嬉しい。ここからは奥多摩湖に向かって一気に下降。広い斜面を駆け下るようにして降りるが、地面がソフトで気持ちよい。正面に御前山、左に大岳山などがちらほら見えて、ここが奥多摩であることを実感する。この道を以前降りた時も鹿に遭遇することがあって、結構一人なので恐い。鈴を持ってこなかったことを反省している。手を時折叩いたり、傘で音を出したりとするが・・・・トオノクボの辺りで、やっぱり鹿2頭に遭遇! 彼らの方が先に気づいて、脱兎のごとく斜面を大きな音を立てて逃げていったけど、かなり大きかったので恐かった。その後で、ヒューヒューと鹿は仲間にサインを出しているのだろうか、哀しそうな鳴き声が山に木霊していた。


やっと急下降を終えて、見覚えのある神社の所に降りてきた。思ったよりも早く安全圏に明るいうちに戻ってきてほっ〜〜〜。ほどなく民家が見えてきて、奥多摩湖が眼下に光る。林道に到着。テクテクと歩いて無事バス停に到着。充実した一日で、千本ツツジは本当に千本か二千本かわからないけど素晴らしい光景で、また新たな奥多摩の魅力を発見しました。

奥多摩駅9:30発 鴨沢バス停 10:05〜10 休憩12:15〜25 ブナ坂12:55
七ツ石山13:05〜15 雨宿り13:30頃よりしばらく 鷹ノ巣山避難小屋
14:50〜15:10
六ツ石山16:25〜35
車道到着17:30 水根バス停17:40



ブナ坂まではずっとガスの中 右の回りこんだところがブナ坂
七ツ石山山頂 七ツ石山山頂はミツバツツジが歓待








鷹ノ巣山避難小屋 こんなログハウスで暮らしてみたいなあ・・・・
桃色とオレンジの競演 ヤマツツジが咲いているのが見つかった
広々した下山道。蕗?一杯咲いていた 奥多摩湖を望む。






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