根子岳山スキー 〜美味しいルートで得した気分〜


去年はお天気悪くて、避難小屋から少し上の1900m付近?で撤退を余儀なくしたコースに、今年こそはとシーズン最初のツアーに行ってきました。


 山 域 / 形 態  信州   山スキー 
 メ ン バー  MINMIN
 コ ース タ イ ム  
 2004年 1月 10日(土)
 自宅〜東京〜(長野新幹線)〜上田〜菅平スキー場9時20分ごろ到着
 ゲレンデトップ登り出し 10:20  
 避難小屋付近通過 10:55      休憩11:33〜40
 根子岳山頂12:40〜13:00
 奥ダボスゲレンデ第一トリプルリフト下部14:00
 

 登 山 情 報 ●路線バスの終点には公衆トイレ以外何もない。表ダボスまで徒歩10分ほど歩かないと更衣室、ロッカーなどの設備がない。
●ツアーコースは10mごとに標識があるので、迷子になる確率が少ないという意味では便利な所だ。
 資 料
スキーツアー(山と渓谷社)
山スキールート図集1(白山書房)




去年は、電車が遅れてアプローチで大変に時間をとられてしまってモチベーションも下がってしまったが、今回はスムーズにスキー場に到着。(ただし、このゲレンデは車でアプローチしないと、バスで来る人なぞ全く考えていない日帰り客対応能力がゼロじゃないかと思う部分が多い昔風のゲレンデだ。)


今回は、風も比較的穏やかで朝からヘリスキーのためのヘリコプターが何回も山を往復している。私がシールを付けている間にもツアーに出るパーティーが2パーティーぐらい見える。さらに先に歩いている人達も見える。雪上車でならしてある平坦な道をのんびりシール登高。あっという間に暑くなってきた。ほとんどゲレンデ状態なので、何も考えずに登っていく。途中、単独の男性がガンガン登っていき抜かされた。こういうのを見ると、我ながらパワーの差を感じてしまう。どの程度ゲレンデ状態かというと、写真を見て頂ければ・・・・。これは全くゲレンデと言ってよいでしょう。ヘリが降り立つ度に、どうやらゲレンデのパトロールが一人は滑っていく。必ずツアーの人には声かけしているようだ。滑っているヘリスキーのお客さんも飛ばし屋のカービングバッチリの人もいれば、お子様連れの方もいて、ほとんどゲレンデと同じ感覚である。そういう意味では、去年の方が山らしい感覚を味わえたかなあ・・・・なんて贅沢なことを考えた。


避難小屋に去年は立ち寄ったが、今年は左の方に見事なまでに広いスロープがあるので、立ち寄らずに広くてシールで登り易いのでそちらのルートを登る。去年敗退したあたりよりももう少し上のあたりで、1本立てることにした。今日は、八方尾根方面の北アルプスは完全な雲の中で、妙高方面のお天気も雲が晴れたり曇ったりという感じ。根子岳は、概ね晴れているが、雲はある程度あり、風も山頂付近はかなり強そうなので、このままお天気が持って欲しいもんだ。


休憩したところから上は、ほとんど緩い登りだが、見えている割には近づかない。ヘリの発着所付近を通過。そのあたりから森のようになっている。ここで、一つ失敗。トレース通りに進んだところ、ほんの短い所だが、狭くて急なトレースになってしまった。根子岳は、スノーシューの人が多く、その人達のトレースだった。シール登高がうまい人は、登っていった跡があったが、私はそこで方向転換できずにあと2mぐらい登れば上に到着するのでスキーをやむなく脱いだら、股まで埋ってしまってこりゃ〜〜参ったもんでした。結局上には進めないので、ずぼずぼと潜りながら一旦下に降りて、スキーを持ってその僅かな登りを登ったのでした。これは、ガイドブックに「右から回り込んで」という表現や、「ヘリの発着所にスキーをデポして」ということなのか・・・・。ここだけで20分近くロス。これがなければ2時間を切るぐらいで山頂まで到達できたのになあ。そこから上は、スキーを再度履いて僅かで根子岳山頂(2207m)に到着。


ゲレンデトップからの根子岳(山頂付近は強風が吹いているみたい)   避難小屋(ここに寄らず左のルートへ)
ここは何処? まるでゲレンデみたいでしょ! 避難小屋付近 根子岳山頂の鐘 (バックの森をもっと大きく回ればよかった)
根子岳山頂   根子岳山頂



晴れてはいるが、猛烈に風が強かった。写真を撮ったり、シールを飛ばさないように外したりとなかなか忙しい。一昨年の山スキーで登った四阿山が寒々しくも堂々としてそびえているのが印象的。そうこうしているとスノーシューの人達が登ってきたので、写真を撮ってもらう。結構スノーシューの人が多い山だった。また、私の来た向かって左からではなく、右の方の森の中から、随分前を歩いていたテレマーカーのカップルが登場した。どこで抜いたのか?疑問だが、森は左右どちらからも回りこめるのかもしれない?


いよいよ山頂から滑降!とかっこよく言いたいが、その実態は、一部岩も露出していて、それを避けながらツルツルしたアイスバーンで、スキーのトレースも固まっていて、極めて滑りにくく、立て続けて珍しく2回もコケタ。(笑) この日のルートは、登る時にもよく観察していたが、登ってきたルートを滑走するのではあまりにも芸がないので、事前に下調べしてあった西側の沢のルートを取ることにした。


ヘリの発着所付近は皆が滑っているので、極めてアイスバーンで、そこからやや下目に滑っていき、美味しそうな広い斜面が出てきたあたりからが、何人か滑った痕跡が感じられるので、そこから
ホンモノのバックカントリーの世界にGO! 斜面をやや下ったあたりで上を仰ぎ見ると綺麗なシュプールと青い空がとても素敵だった。風もやっと穏やかになって、早速写真モード。


そうこうしていると、ヘリがまたまた飛んできてこれも撮影。沢というよりも、もっと穏やかな斜面で、そこそこにシュプールがあるので、それとクロスしないように滑りやすい雪質を選んで滑降。樹木がある程度あるので、それもうまくパスして滑る。あまりに自己満足な世界なんで、滑っているよりも、写真撮っている時間の方が長かったりして。。。(苦笑) このまま滑って行くと、下が狭い沢になっているようで、右にトラバースすると避難小屋のあたりの正規ルート?に合流しそうな感じだが、見るからにゲレンデ状態の斜面はつまらないので今度は左の尾根筋に上がってみることにした。そこにもシュプールがそこそこに付いていて快適そうだ。 


尾根というには、だだっ広い感じで、林間を滑っていく気分は最高だ。斜度も緩いし、くるぶし位のほどよいパウダーで、もうたまりません〜♪ ただし、かなり色々とシュプールが交錯しているので、自分の世界に浸りながらも、あまり変な方向に行かないように、半分はドキドキもんであった。(トホホ。。。。)やがて、広大な広場のような所に出てきた。ここは夏はゴルフ場だというのが納得できる。柵とかの人工物もチラホラとある。ちょうど、中央の岩の所に登りの時に颯爽と登って行った見覚えのある単独の男性を発見。話しかけると、地元の方で30年ぐらいは山スキーをやっている超ベテランさんで、何度も来た事がある方だった。ちょうど私とほぼ同じルートか、やや最初から尾根よりを滑降していたらしい。鍋焼きうどんを食べていて美味しそうだった。ちょっとルートが心配だったので、親切に細かく下山ルートを教わった。ふむふむ。最後は右寄りに行くのね。。。。


リフトの1日券を買ってなければ、ご一緒したかったんだけど、スキーにあまり来れない私としては、ゲレンデ練習もとっても大切なんで、しばらくおしゃべりしたあとで、再び滑り出す。目印となる白樺の樹を越すと本当にシーンとした、ますます静かな森の中に吸い込まれて行くようで、シュプールもほとんどなくて自分のスキーの音だけが聞こえる世界だった。木立ちのなかはひんやりしていた。やや左の方に滑って行き、ほとんど斜度がなくなってしまうと、今度は鉄線を跨いでから右に進むと、ようやく右上にスキー場が見えて、ほぼドンピシャリの駐車場の下に到着。やれやれ、楽しかった〜♪



その後、2時間ばかりは、きっちりとゲレンデでの練習に励んだのでした。


思うに、去年登ってしまったのならば、面白くないヘリスキーコースだけで登った気になってしまったけど、お天候の崩れがなくて、見通しもよい状況ならば、やっぱり本当の山の自然を味わえる今回のコースはお勧めです。2回目で本当の楽しみ方を味わえてよかったです。(もちろん、好天という条件が絶対に必要だけどね!! )


稜線直下のシュプール。所々石やプッシュが出ているがおおよそ快適 快適な斜面(うまく映っていなくて残念)
ヘリの真下を滑降何台も頭上を通過していきました。 ヘリのランディング地点直下から滑降した形
シュプールが刻まれているが、斜面は広いので、好みの木立ちを縫って滑降 左のシュプールが私。
ベテランのおじさまにルートを確認。 ゲレンデから、滑ったルートを確認。真ん中の木立ちの緩やかな斜面








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