苗場山


  
 今年はお正月早々に捻挫してしまい、その後は山で滑るのは少々問題だったこともあり、無難なゲレンデで基礎練習を久しぶりにまじめに取り組んでました。大して上手くならなかったけど、一応ゲレンデ練習も終了して、やっと山スキーに復活です。(一応3月にも黒姫山で軽く山スキーをしたのですが、比較的軽いコースだったので長い時間の山スキーでも大丈夫だろうか?運動不足だし・・・)。TAKUさんが新潟方面の山に誰か行きませんかと声をかけていたので手をあげたところ、大阪からもよっちゃんが一人駆けつけるという。TAKUさんとは飲み会などで時折お会いしたりしていたけど、リアルな山登りでは2年ぶり。よっちゃんも2年ぶりにお会いする。お二人とも強力な方達にて、ついていけるのか、かなり心配な私でした・・・・



 山域 / 形態 上越 / 山スキー
 メンバー よっちゃんTAKUさん、MINMIN
 日程 2009年4月4日(土)
 登山情報
●入山口は最終民家の車道あたり(ほたるの宿、小赤沢1合目の看板あり) 除雪の感じによっては年により異なるでしょう。
●温泉の楽養館は鉄分一杯の風情ある日帰り入浴施設だった。
同行者の山レポへ よっちゃんのレポ   ←GPSもこちらに掲載されてます




金曜日の夜に一旦会社から家に速攻で戻って、スキーその他一式を持って東京駅から新幹線に乗って9時前に越後湯沢駅に到着。今年は何度この駅に来てんだか・・・・・(笑) ここで、TAKUさんの車にピックアップしていただき、まずは湯沢の温泉に向かう。山の湯でさっぱりと仕事の汗を流してから津南に向かう。登山口の秋山郷までは夜間走行が危ないそうな林道なので、今日は津南までの予定だ。道の駅が近くにないので、トイレと水がありそうな場所を探す。津南町役場の駐車場が理想的な場所にて、23時頃到着してここで休みとする。TAKUさんの車は後部がフルフラットで、いろんな工夫が施されていて快適な車だ。


よっちゃんは大阪から寝ずに運転してきて4時半頃到着。久しぶりの挨拶をする。あたりが少し明るくなる頃に出発。そこから小一時間ほどで登山口と思しき最終民家の林道に到着。今日は天気が前半は晴れで、後半から悪くなるという予報なのであまりゆっくりはできない。幸い、林道は最初から雪があるのでシールで登れる。6時半出発。


林道をゆるゆると進むと数日前のつぼ足トレースがしっかりある。祠さんの所で大ゼンノ滝が左前方に見えたが、これから1〜2カーブ目?ぐらいで林道から山道にはいる。この日は久しぶりの山スキーで、とにかく腕がだるくてだるくて、腕を投げ出したいほどだった。やっぱりゲレンデスキーじゃ全然鍛えられてません。(大汗)しばらく谷の中を進む。やや下ったかな?と思ったら、壊れそうなスノーブリッジで右岸に渡らなくてはならない。よっちゃんは脚が長いので向こう側にえいやと脚が届いてシールのまま渡れた。ちょっと自分もスキーのまま近寄ったが、どう見てもシール操作も下手なので転倒して沢にぼっちゃりいきそう。安全策で板を外して四つんばいになって、よっちゃんにストックで少しひっぱってもらって、なんとか渡った。TAKUさんもシールのまま、跨いで渡った。渡ると今度は急登となるが、このあたりの展開が、まるで四ツ岳にそっくり。その後も、苗場山を登っているのに、何故か四ツ岳を連想するほど、なんか似ていて笑ってしまった。私だけそう思っているのかと思いきや、TAKUさんも同様に思っていたそうだ。


急な樹林を登りきると平坦なヤレヤレな所に到着。ここで1本休憩。この頃は天気も良く、鳥兜山が樹林の合い間から見え隠れして、青空もいい感じだ。その後も急な登りと平坦な繰り返しが何度かある。およそ1時間に1回程度休憩を取ってもらい3回ほど休憩したかな? 途中で少し細い場所もあったり、つぼ足のトレースでは登れないで苦しんでジグを切る場所などもあり、結構時間がかかった。足攣りそうになった(^^;)つぼ足のトレースを外すと一気に底なしにもぐる箇所もあり。大いに助けられたありがたいトレースだったが、急にレースが終った。時計を見るとちょうど9:57だった。空も曇りがちになってきていた。2,3日から雪が降っていたが、ここで力尽きたようだった。

ここからはしばらく比較的緩やかな登りで、もう少しすると苗場山が前面に壁のように見える台地の地点に到着。1700M付近だったと思う。ここで、ガイドブックなどでは直登コースが取り上げられていたが、実際に行った方のレポなどを拝見すると、かなり急な登りで途中から板をほとんどの方が外しているようだ。もともと私はシール登高が得意でないので、シールでは恐らく登れないし、つぼ足ならば新雪でかなりもぐるので難しいだろうな・・・と思い、よっちゃんに夏道ルートで行くことを提案。幸いよっちゃんも了解してくれたので、ほっとした。(^^;)


ここからは、右の斜面に絡めて登って行くが、ずっと急な登り。それをトラバースで進むが、先頭のよっちゃんが重たい雪でラッセル大変。そういう私は、ラッセルしているよっちゃんについていくのでさえもやっと・・・・という情けなさ。板の取り回しが下手なので転倒まではしなかったものの、転倒しそうになること度々。(苦笑)シール登高はやはりパウダーなどの季節にちゃんとやらないと力が付きませんね・・・・。いつも残雪のザラメ雪シーズンが私の山スキーのメインなので、ザラメだと適当でもシールで登ることができるけど、深雪では全然太刀打ちできません。(反省)ここまで来る間にも時折TAKUさんからスキーのジグの切り方のコツを何度かアドバイス受けるんだけど、なかなかすぐにうまくにはできません。よっちゃんを見ていると、本当にジグを切ってスキーを取り回すのが上手だなあ・・・と見とれてましたが、自分でやるとうまくできなくて・・・ますます離されてしまいます(大汗)。TAKUさんが少し遅れ気味になってきて、あれ?って思っていたら、シールが高下駄状になってしまい、かなり大変そう。よっちゃんが大奮闘で、本当にお役に立てない私で誠にスイマセンでした。


どこまで続くの、このトラバース?って感じでしたが、やっと頂上台地の一角が見えてきて、そこを登山道より1本左の沢を詰めることになった。ここからは雪も締まってきたと思うと、よっちゃんは急にスピードが上がって、ガンガンジグを切って行く。ここの光景も四ツ岳の数分の1位の景色で似ているなあ・・・・。最後のあと僅かが凍結していて、安全策でよっちゃんはスキーを外してアイゼンで登ったよう? そうこうしていると、突然下から別のパーティーが登場。私もアイゼンをつけてスキーを手にして10Mぐらいだろうか?登って、やっと頂上台地の一角に到着。TAKUさんはシールに雪が付かなくなったら急にスピードアップ。


私はやっと頂上台地の一角に到着してヤレヤレでふらふら・・・・。元気なよっちゃんは安全地帯と見るや、あっという間に消え去ってしまいましたが、私はぜいぜい〜〜〜。ほぼ平らな台地というものの、僅かには登り坂であと約1キロあるというけど、だらだらとお腹ぺこぺこ状態で進みます。なかなか着かない、早く頂上が見えて欲しいと思いつつ進みます。やっと頂上の建物が見えたかと思ったら、すでによっちゃんは到着。見えているけど、なかなか着きません・・・・。待ち疲れて?よっちゃんは風除けとなるヒュッテの所に戻ってきてます。私はやっと15分遅れぐらいで山頂に到着。続いて到着したTAKUさんと握手します。


苗場山(標高2145M)は私は初めての登頂。いつもかぐらスキー場から眺めている山だけど、やっと登ることができました。広々とした台地で、樹氷ほどではないけど、木々に雪が着いている景色が独特です。空はすっかり曇りがちの天気であたりもどんよりしているのが残念ですが、それはまた、墨絵みたいなちょっとしたムードでもありました。また、季節を変えても来てみたいところです。




登りはじめ地点 (photo by よっちゃん) 渡渉地点 私はその後、スキー脱いで渡る。余裕のよっちゃん。 (photo by TAKU)
よっちゃんから見ると遥か後ろのわ・た・し  (photo by よっちゃん) 部分的に細い部分あり。TAKUさんポーズ♪ (photo by よっちゃん)
1700m台地から左の苗場山山頂方面をのぞむ
この斜面をトラバース。激重ラッセル、よっちゃんありがとう!! (photo by よっちゃん) 頂上台地に上がる手前の急斜面 あとちょっと・・・  (photo by TAKU)
やっと山頂が見えた。豆粒みたいによっちゃんが見えた   遊仙閣(手前)の右あたりが三角点らしい。奥がヒュッテ
苗場山の山頂付近は台地になっていて、独特な雰囲気
ヒュッテをバックに記念撮影



頂上で充分景色を堪能してから、小屋の影に行く。シール外して食事して、なかなか忙しい。よっちゃんを大分お待たせしてしまいました。本格的に天気は下り坂で、さて下山という時になったら白い物がちらほら・・・・。滑走ルートはどうしようか? 本に出ている直接山頂から滑走する急斜面には、この日のコンディションはちとまず過ぎない? それでも、一応観察しながら降りようか?とか話していて、小屋前まで3人の記念写真など撮っていたら、4名組が先行前した。彼らはすぐそばの山頂にも行っていないので、恐らく前にも来た事のある人達なのでしょう。先行の4人組も頂上台地の脇を下を覗き込むようにトラバースしていくが、やっぱりダイレクトには降りない。そうこうすると、大分進んだ台地の端みたいな場所に既に数本のシュプールが刻まれている場所があった。4名はリーダーおぼしき方が斜面に進んだ。上から見ていると、一段下がったところまではゲレンデ状態みたいな感じになっていた。その先が、樹林がかなりあって煩そう?


我々は彼らが滑るのを待つのも時間がかかるし、シュカラブやら、重雪やらが予想されるので、あっさりと来た道を戻ることにした。雪がちらつく中を下降点に到着。小さな沢をよっちゃんが先行しておりる。私も続くが、なんか雪は重いし、安全第一・・・。一度止まってから、沢の中央をリズム刻んで行こうとしたら、ありゃあ〜〜〜、スキーが2本ともひっかかって転倒。治ったばかりの右足に再び痛みが走る、真っ青 (><) 痛いと騒いでいたら、スキー外してもらいました。ふぅ〜〜。(お陰さまで、体にはダメージが残らずに心底ほっとしました。) なかなかシンドイ滑りです。一度転倒して悪いイメージが頭をよぎってしまったので、どうもそれからは本当に腰引けのスキーで我ながら情けないやら、恥ずかしいやら。

沢が終るとトラバース。雪が重くて重くてしんどいけど、あっという間に終って、少しだけ重パウダーを味わったあとで、直登ルートと合流。TAKUさんはやっぱりアグレッシブに滑っているなあ。。。。 私は重い雪でだた下るだけみたい。登りで細い稜線みたいだったところは、トラバースですっと行き、登りで苦戦した斜面には降りずに、4名組がもう少し先まで降りていたので、そこまで行ってから途中で右に降りる。なんか、もっと思い切り行けば進みやすいのに、自分でも目茶目茶慎重になっていたので、余計疲れましたわ。ぱらぱらの小雪はやがてわずかな小雨がぱらつくぐらいで済んで、滑りには支障ないのだけは助かった。渡渉地点が見えたら、4名組がちょうど渡り終える頃だった。何気ない斜面なんだけど、なんか本当に腰くだけ人間はターンができなくて、横滑りで降りるザマでした。最初の転倒イメージや捻挫シーンがトラウマにやっぱりなっちゃたんだろうな。後ろで見守ってくれているTAKUさんもさすがに、「もうちょっとスピーディーに行きましょうや」って言うけど、ほんと、ぼてぼての滑りでした。


懸念の渡渉地点は、さらに危ないものとなっていて、スキー外して全員渡った。あと1日ぐらいしかもたないだろうなあ・・・・。渡渉地点からはあっというまに林道へ。すっかり雨もやんでいるようで、無事帰着。板を片付けてから温泉へ。先行の4名組もやっぱり居ました。4月1日から施設が営業開始したので、ゆるめのお湯だったけど、こんなに鉄色の茶色いお湯は初めてかも? なかなか風情ある温泉でした。 よっちゃんとはここで分かれて、湯沢から関越に乗って帰京しました。



ひさりぶりに、よっちゃん&TAKUさんとご一緒いたしましたが、やっぱりお二人とも強力でした。本当にお二人のお陰で登ることができて、本当に感謝です。\(^〇^)/

小赤沢(1合目)  6:30発 渡渉地点 7:15〜38 1700m付近台地  10:05
苗場山山頂  12:30〜13:35 1700m付近台地  14:30 車戻り  15:15


滑走地点を探しながらトラバース  (photo by TAKU) 頂上台地を滑走   (photo by TAKU)
TAKUさん、こんなに重い雪なのにアグレッシブな滑り! (photo by よっちゃん) 慎重に滑走中な私  (photo by TAKU)
唯一少しだけ重パウダー楽しめたかな?の斜面
楽養館





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