陣馬山〜高尾山



スイスから戻ってきたら、前から是非行こうと決めていた所があった。それは、自分が初めて単独行をした陣馬山〜高尾山の縦走だ。ものすごく久しぶりに行ってみたいと思っていた。初心に帰って見たいという理由と、もう一つの理由は後述する。このところスイスレポ作りに追われていたので、やっと一区切りついたので、秋も深まってきたので、ようやく行くことにした。





 山域 / 形態 高尾山付近 / ハイキング縦走 
 メンバー MINMIN
 日程 2005年11月5日(土)
 登山口情報 ●陣馬高原下バス停にはトイレレットペーパー付きトイレ完備
●八王子から陣馬高原下へ行くバスは1時間に1本なので、時刻表確認要
●和田峠には有料駐車場有り。




【プロローグ】

陣馬山に初めて行ったのは、小学校の高学年か中学校の1年生ぐらいの時だったと思う。親が突然ハイキングに行こうと言い出して、ぎゅうぎゅうの満員のバスに乗って、かなり車酔いしてやっと陣馬高原下のバス停に到着。すごい人混みの行列の中を埃っぽいゴロゴロ石の林道を延々と歩いて、やっと和田峠。そこから見上げた陣馬山はいきなり人が数珠繋ぎになっていて、樹が生えていない裸山に延々と続く階段を登っている記憶がある。子供の記憶なんで、結構いい加減だけど、ここで帰りたい・・・・と思ったのに、高尾山まで行こうと父が断固として主張して、他の家族はずっとぶつぶつ言いながら、歩いたものでした。


ところが、自分は高校生になって山に急にのめり込むように関心を持つようになった。一人でも安心して登れる山ということで、行ったことがある山だから・・・と、渋々親の了解を得て登りに行ったのがこの陣馬山〜高尾山だった。それに高尾山自体は何度も遠足で登らされた近所の山なのです。買って2回目の重登山靴(昔は、どんな山も全て重登山靴で登っていた)の履き慣らしという意味もあった。当時の記憶と現在がどう変わったのかはとても興味津々だった。(ずっとその時以来陣馬山には行ってなかった。バスに酔ってしまった最初の時の記憶がどうも・・・足を遠ざけていたのでした。)



【ウン十年ぶりの再訪】

陣馬山へのバスは1時間に1本なのだが、調べたつもりが間違えた時刻で勘違いしていて、食べ物をコンビニで買おうと思っていたら、バスがちょうど走ってきたので飛び乗ってしまった。昼食どころか、朝食も持ってこなかった(苦笑)。どうせ売店があるだろし、行動食は持っているので、まあいいか・・・・。朝の時間が早いので懸念の八王子市内の渋滞に巻き込まれずに、すんなりと陣馬高原下に到着。バスが増便されていたのか?既に着いている先発のバスから結構な人数が歩き出すところだった。


朝食抜きで来ているのでお腹減った・・・・。ひなびた商店に入ってみると、おばあちゃんが店番をしていて、いかにも今日この方が握ってくれたであろうおにぎりがあったので、2個購入。早速おにぎりを1個食べる。やっぱり人が握ったおにぎりは遠足気分で美味しいなあ・・・・。 全員出発した頃に、私もゆっくり出発。


昔の記憶では10分と歩くか歩かないうちに舗装が終わってゴロゴロした道という記憶だが、今や完全な舗装道路だ。それに記憶と違って、緑が一杯の木陰の道だ。直射日光を浴びながら歩いた記憶は季節が春で木々の緑が少ない頃だったせいか?林道歩きの半分位の行程の場所に「新登山道」という沢沿いの道が左に分かれ、アスファルトを歩かないで山頂にダイレクトに上がる道が新設されたという表示あり。今日は、昔の記憶を辿る意味もあるので、このまま車道を和田峠に向かう。年配の夫婦連れや、親子三代の幼児連れが歩いていて心和む風景だ。かなり距離が長くてうんざり。(後で考えると、この車道歩きが本日の一番大変な所であった。笑)


いつ舗装が終わるか?と思っていた林道は、最後まで完全アスファルトで、当たり前だけど時間の流れを感じたものでした。(苦笑) 和田峠に到着すると「林道完成の記念碑」もあるし、峠の向こうに続く道も完全舗装道路。なんか、でも違うんだよね・・・・・・記憶と。そうでした、昔はここから先がずっと山頂まで禿山で、ずっと見晴らせて山頂まで禿げた様子が見事に見えて、それに、木の階段が延々と続いていて、とてもうんざりする風景だったのです。当時の山日記を帰宅後に読み返してみると「陣馬山なんて、こんな禿げた山は登る価値があるのだろうか?はげ山だ〜!はげ山だぁ〜!!」というようなことが書いてあり、実はもっと過激な言葉で書いてあった。(今読むと、恥ずかしい限りです。苦笑。でも、そう思うほど酷い状態の山だったのだと思う。当時の写真がないのが残念)


ウン十年後の陣馬山は、階段こそはあったものの、緑濃い木々に囲まれた結構快適な道で、心地よい木漏れ日が差す良い感じの癒しの山に変身しておりました。最後には、カヤトが広がる開放的な高原状の地形となり、白いお馬さんの像が見えるのでした。私は、いつあの禿山状態が出現するのか?と思っていたら、最後の山頂部分だけが樹木がない状態なので、植林の成果が現れた成果といえるのでしょう。山は再生されたということでしょう。


バス停から約1時間で陣馬山(857m)に到着。土曜日とあってベンチは結構埋まっておりましたが、まだまだ陣馬山としては少ないほう? 期待していた富士山がぼやけて見えないのが残念。奥多摩の大岳山や三頭山が身近に綺麗に見えていた。最近塗りなおされたと言われる白いお馬さんと一緒に記念撮影。(この像は昔もあったと思う。なんでこんな所に馬がいるの?と子供心に思ったから。)


しばし休んでから、高尾山までの縦走に出発。最初は下り加減で気持ちが良い樹林の中。今日はランニングトレイル用のジョギングシューズを履いてきたが、走るつもりはないもののの、ついつい足取り軽く、下りはたまにジョギング気味。まだ比較的早い時間なのに、早くも高尾山の方から本物のトレールランニングの人達が何人も走ってくる。ここはそれのメッカだとは聞いていたが、本当に彼らは速い。それに当たり前だけど荷物がほとんど無い。女性も結構いるので凄いなあと感心して、ついつい振り返ってしまう。


どんどん進んで行き、堂所山は巻いて、幾つかの分岐点も巻いているとほとんど平坦か下り加減の道が多い。景信山には間違いなく巻きでなくて登らなくては・・・と思い、後半は少し尾根筋の道も歩くようにする。小さなピークに立つと、向こうに景信山らしきを発見。最初に歩いた記憶だと、見えてからが呆れるほど遠かったし、初の単独行の時は緊張していたのでそれなりに遠かったような記憶がある。今日は完全リラックス状態で、そこからはそんなに時間がかからず茶店のある景信山(727m)山頂に到着。


まだちょっと昼には早いけど、既に多くの人が寛いでいる。トイレに行きたかったので探すと、一段下がった所に、えらく立派なトイレを発見。太陽光が差し込むし、トイレットペーパー付きで大感激。昔の山登りはトイレがとても入る気がしない所が多かったが、昨今の中高年登山ブームで色んな場所のトイレがとても綺麗になっているのは本当に嬉しいことだ。


ひなたぼっこができる南側のベンチに腰掛ける。ぽかぽか陽気でまったり気分だ。茶店でうどん(500円)を注文。これはなめこ汁の味噌仕立てにうどんが入っているもの。とても美味しくて、おにぎりも一緒に食べると幸せな気分で満腹。しばらく秋の日にぼーっとする。





和田峠から陣馬山への階段と茶店 もう少しで山頂
陣馬山の山頂とお馬さん 私の好きな大岳山(奥)
陣馬山山頂 まだ少し早い紅葉でしたが、緑のトンネルの中は森林浴気分
景信山の茶店のおうどん♪



再び歩き出すが、小仏峠まであっという間の下り。峠はお地蔵さんもあるし、ちょっと登った所にはまた茶店もある。本当に一杯茶店があるなあ・・・。秋の優しい陽射しの中を歩くのは気持ちがいい。樹木に包まれていると人はほっとするというが、本当だ。ヨーロッパの山やハイキングもいいけど、こういう感じの樹林帯の歩きというのはスイスの山旅には無かったので、情緒的にやっぱり日本の味わいも素敵だと思うのだった。城山までは少しだけ登りだが、気をつけないと巻いてしまうので、なるべく尾根筋を歩く。(初単独行の時は、いつの間にか巻いてしまっていた) 


城山はパラボナアンテナが目印の山だ。ここも全て山頂は茶店だらけ。全部茶店というのも笑ってしまう。高尾山から近いせいもあって、人もわんさか居てベンチも全て埋まっている感じだ。このあたりからもみじがちらほら紅葉している。一丁平付近は気持ちの良い所でもみじもあるし、たおやかな感じだが、かなり人が多くなってきた。もみじ平からは最後の登りで、登っていくとラストは石の階段。高尾山っては昔はこんな感じだっけ?と思いつつも、何度も遠足で強制的に登らされていたのだけど裏側の記憶がない。上りきった所が整備された公園のような高尾山山頂の一角だった。あまりの人の多さに唖然だが、これはやむないところでしょう。一応三角点を久しぶりに拝んで、そそくさと山頂を後にする。


高尾山は薬王院というお寺さんの境内というイメージで、、奥の院にまずは到着。実はもう一つの今回の山の目的は自分の持病回復のお礼参りと、昨年暮れに亡くなった叔母の冥福を祈る鎮魂のお参りなのでした。叔母は随分遠方から来て、一緒に高尾山をお参りしたのが最後の思い出になってしまったのでした。信心深い叔母だったので、きっと天国に行って私達を見守ってくれていると願うものです。


全部のお寺さんに丁重にお参りをしてから下っていく。随分日も翳ってきたけど、まだまだ登る人の方も多いぐらいの賑わいだ。大天狗と小天狗も今年作り変えた新品が祭られていた。ケーブルカー乗り場を通過して、道なりに降りて行くと1号道だ。ここはコンクリートに滑り止めに石が埋め込まれている車道なのだが、初日の出にここを登ったこともあるぐらいのメジャーな参詣の道だ。下り45分と大きな看板が表示されている。


ついつい、惰性で走って降りたくなった。ジョギング程度の軽い走りなのだが、どんどん下れて気持ちよい。ジョギングシューズだし、今日は一杯山を走っている人達を見てきたせいか、ちょっと自分も・・・・。これが気持ち良いです♪ 無理に足を踏ん張らなくて良いので快適快適。あっという間に、15分ほどで山を下って、やれやれ今度はお蕎麦屋さんへ。


まずは、ネットのリンク仲間のえびさんご推奨の高橋家に行くが、待っている人が多くてパス。次の目星のお店も待ってる人が多い。それで、もう少し歩いて昔家族で食べたのはこのお店のあたりかな?ということで「竹乃屋本店」に入った。座敷が空いていて案内されたので、ちょっと寛いで靴を脱いで休憩。とろろそばを注文。出てきたお蕎麦は、少しとろろに色がついているような感じだった。卵がついていないのが寂しい。やっぱり蕎麦の味となると、冷たい蕎麦の方が味わいがわかるので、次回はつけそばのほうにしようっと。


初心の原点に帰った縦走ハイキングも、高尾山薬王院のお参りも済んだし、最後に名物のとろろそばで締めて、秋の楽しい一日だった。初単独行の昔と比べると自分が進歩したような気もするし、大して進歩していない部分もわかったし。何はともあれ、また新たなスタートと思う1日でした。


陣馬高原下バス停 9:17発 和田峠 10:03頃 陣馬山 10:20〜40 景信山 11:55〜35
高尾山 13:45〜50 ケーブル駅付近 14:35 ケーブル下14:50






城山のパラボナアンテナ 城山で見たもみじ
一丁平付近は紅葉が綺麗 振り返って
高尾山薬王院 大天狗、小天狗は今年秋にリニューアルされたばかり








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