吾妻連峰 
家形山〜滑川温泉〜峠駅




山人さんとモコモコさんは主に上越や東北の渋い所の沢登りや山スキーを楽しまれているご夫妻だ。2004年夏に山人さんがお怪我で治療中に奥様のモコモコさんとは上越の沢を2度ほどご一緒させていただいた。(その時のレポはこちら⇒東黒沢茂倉谷)今回ご主人の山人さんと初めてご一緒の山行くだ。今シーズンはご夫妻は吾妻連峰に何度も山スキーに通われていて、滑川温泉のルートを提案された時も、最近のネットや雑誌、本などでは見かけないルートだったので、わくわくする気分だった♪今までの自分の山スキーは単独が多いこともあって、メジャーな滑り中心の所ばかりで、人のトレースをたどればなんとなる?みたいなルートばかりだった。今回は滑りの要素は少ないけれども、ワカンやスノーシューの代わりに山スキーを使った冬山登山の気持ちでのぞむことにした.。それで、板を担ぐ可能性も濃厚なので、軽い山板のTRAB(ツアーライド)&ディアミール2の板を選択。ルートファインディングを楽しんだり、できれば最後に東北の秘湯にも時間に余裕があれば入りたいな・・・・・。



 山域 / 形態 吾妻連峰 / 山スキー
メンバー 山人さん&モコモコさんご夫妻 、MINMIN
日程
2006年3月18日(土)
東京朝発の日帰り

登山情報
ルートガイドは「東北山スキー100コース」奥田博、伊藤繁著 (山と渓谷社)
  ⇒現在在庫切れのようで本屋さんには置いていないようです。
登山口のあづまスキー場は本年度限りで廃業予定。
●福島からあづまスキー場はタクシーで5700円前後。
●下山口の滑川温泉から峠駅までの林道は3月春分の日前後に除雪されることが多いようだ。温泉の営業は公式には4月頃までやっていないが、実際は越冬している小屋の方がいるので、入湯は可能らしい。
●峠駅は登り下りともに列車本数はごく僅かにて、必ず時刻表確認要です。

同行者の方のレポ 山人小屋のレポへ




6時04発の東京駅発の東北新幹線で久しぶりの山人&モコモコさんご夫妻と再会。隣り合った席でモコモコさんとはついついおしゃべりの花が咲く。福島駅で降りて、タクシーで高湯温泉を通過して吾妻スキー場へ。高湯温泉は、私が4歳か5歳の時にスキーで来たことがある思い出(というよりも、幼すぎて記憶が無い(^^;)に近い)の場所だ。モコモコさん曰く、当時私がスキーをしたであろうゲレンデは、恐らく温泉街の近くのすっぽり樹が生えていない場所ではないか?いうことだ。ウン十年の年月により、あづまスキー場は年々温暖化現象によりゲレンデが上部に広がっていき、下部は使われなくなったという話だ。


春山気分の陽光あふれるスキー場に到着。ゲストハウスの外でツアー準備開始。見ていると、いかにもこれから山に入ろうという人達がちらほら。レストハウスは今年廃業予定とは思えないこじんまりとしているけど綺麗な所だった。ところで、持参のテルモスの他にもう1本500ccのペットボトルを買おうとしたら、3台ある自販機のうち、1台は最初からお金を入れるところが閉鎖、もう1台はお金を入れても戻ってきてしまい、使用不能。レストハウスのおばさんに自販機が壊れているんだけど・・・と話すと、「ここはうちで管理していなくて、自販機の会社が管理しているんで・・・・・・。今年廃業なんで、すいません・・・・」と本当にすまなそうに話すので、廃業スキー場の哀感が感じられてシミジミ〜〜。結局辛うじて使えた自販機から
(それも、品薄で売り切ればかりで参った・・・)お茶の缶を購入した。


モコモコさん恒例の準備体操を十分してからいざ出発。あたりの景色は素晴らしく青空と白い雪とそそられる綺麗に整備されたピステンで、1本ぐらいゲレンデを滑りたいと思うものの、先が長いので自重自重(苦笑)。一番上のリフトはまだ準備中かもとリフト乗り場のおじさんに言われたけど、ちゃんとスムーズにリフト3機を乗り継いでゲレンデトップに到着。(1318m付近)


絶好の山スキー日和で、シールを貼っていざ9時40分少し前に出発。昨日は東京をはじめ強風が吹き荒れた一日だったが、ここでの悪天は新雪が積もった感じだ。樹林帯は新雪がもこもこして実に綺麗だ。歩き始めてほどなく、さっそうとテレマークの速足の単独男性が通過。声をかけると「家形山付近までちょっと・・・」ということだったが、山慣れた感じでただ者ではなさそう。後で山スキーMLで分かったが、私もHPを何度か拝見している福島の鴫原さんだった。


途中で上着を脱ぐ。汗がだらだら・・・って感じで暑い。慶應吾妻山荘までは丁寧に数m置きに緑色の布がぶら下がっていてなんとも心強い。06年冬と書いてあるので、毎年設置しているのかなあ?ありがたいことです。途中で男女の山スキーペアを抜くが、同行者が吾妻小舎に向かうために10名ぐらい先を歩いているという。慶應山荘分岐のやや下で休憩。ここからしばらく登ると見晴らしが良い場所に出て、風も出てきたので上着を着る。蔵王連山や月山、飯豊あたりが見えているようだ。(東北にはたまにしか来ないのでイマイチ山の名前は・・・)今日の山が比較的早く終れば、土日切符(JR東日本管内で2日間乗り放題18,000円)を買ったので、蔵王の山かゲレンデにでも遊びに行こうかなとこの時点では思っていた。
(とんだ浅はかな夢だったとあとでわかる 大爆笑)


稜線に出るまでには大分風も強まってくる。早くもお腹が減ってきて、早く家形山の樹林帯にもぐりこんで昼食を食べたいなあ・・・・。先行していただいた皆様のお陰でトレースばっちりでありがたく使わせていただく。最後は急登りと思っていた割には気持ちよくジグが切ってあってほどなく稜線に到着。風は吾妻としては当然のように強く(何度もここまで来ている山人さん達曰く)、しばらくは風で雪が飛んでしまった所をスキーを担いで降りる。家形山へは夏道の正面からでなくやや左から回り込むような感じで進む。大部隊は左の浄土平へ行ったので家形山へはショートスキー2名組に続いて登っていく。雪がほどよくついていて登りやすかった。


家形山の山頂(1877m)付近に11時20頃到着。樹林で囲まれた所はショートスキー2名組みが寛いでいたので、山人さんが「もう少し先に進みましょう」ということで先に進む。手前のケルンの他は道標や山頂を示すものは見当たらなかったので結局家形山のピークはどこだったか不明だが、自分のGPSでほぼ山頂付近を通過しているようなので、登頂したとにしましょう。(苦笑) コメツガやオオシラビソが生えている樹林帯は風がなく穏やかなふんわり積もった雪の上を気持ちよく歩く。夏道がある割には樹林が密でどこが登山道なのか不明。ほぼ平坦な細長の台地上の地形で右端まで移動したいのだが、やや左に行き過ぎた?GPSを時折見ながら進むが、ついつい左の黄色と赤いテープにつられてしまって、左に行き過ぎた(^^;)このテープはニセ烏帽子山方面へのもので、認識不足でスイマセンでした。GPSで明らかに間違えた方向とわかったので、地図と磁石も使用してもとの方向に戻る。まさにぐるりと回って元のトレースに戻り、右の稜線の端に出る形でようやく滑走開始地点の物見台に到着。ちょうどショートスキー組にも再会。約30分ほど時間ロスした感じ。ちょっとGPSに頼りすぎてしまった部分があって、強く反省。
(最初から、尾根の右端を進めばわかりやすかったようです)




                                                                  ★印は山人さん撮影の写真です

山人さんとモコモコさんご夫妻 モコモコさんと自分 (バックの山が家形山。本当にお家の形をしている)★
慶應吾妻山荘まではこんな新雪のトンネルの中で綺麗だった 五色温泉の向かうショートスキー2名組(右)と私達。
ルートは正面の山を左に回りこんで稜線に上がる。 ★
稜線は風が雪を飛ばしている  ★ 一切経山と手前の五色沼 
家形山の稜線にあったケルン。どこが山頂だったのでしょうか? 苦笑



ショートスキー組は既に休憩を済ませていたので、先に降り始めている。こちらは、風の来ない樹林の中でようやく休憩。お腹空いていたので食事をする。一足先に眺めの良い所にあがって偵察を済ませた山人さん曰く「降り口はどんな所かって? とにかくめちゃくちゃな・・・。言葉にならない感じの所だ」という。自分とモコモコさんもスキーをつけて見通しの効くところに上がる。正直な感想 <唖然・・・どこを降りるのでしょうか? > ガイドブック曰く「狭く急なためスピードは出せない。しかし予想していたほどではなく楽しい。尾根の幅もひろがり、快適に霧の平へと滑り込む」とあるが、自分の足前ではスピードどころか、ターンさえもあやしい・・・・ 波うつ大きな雪庇と狭い尾根がずっと遠くまで続いている。下降地点の霧の平がはるか遠くにあって、ちょっと滑川温泉で一風呂浴びて・・・なんていうのは全くの夢想だったと実感する。列車のやっている時間に降りれるかなあ???


食事を済ませ、先にショートスキー組が右に降りていったルートに行ってみることにした。樹林の中をシールを付けたまま進むと片斜面の急斜面に到着。新雪で美味しそうだが、谷を降りずに左のルートを回り込まないとならないので、横滑りでずずず・・・と樹林のそばを滑ると、大量のモナカの皮が剥がれ落ちたような感じになった。でも、自分は今までほとんどシールしたまま滑ったことがないので、ものすごく違和感を感じてしまい、この程度ならばシール無いほうが滑りやすいかなって思って途中で外すことにした。それで、斜度的にも少し落ちた新雪の所で素早くシールを剥がす。


シールを剥がして、しばらくはそのまま横滑りですーっと滑っていくと、やっぱり快適。複雑に雪庇がでていて、幅もあまりない所なので、先行のショートスキー隊の1名が急下降したあとの樹林のあたりで苦戦中。先の1名は既に右の広い所に降りて待っていた。


自分は、もう少し待っていればよかったのに、もう大丈夫かなとそのまま左向いて横滑りを開始。本当は最終的には進行方向右側に出なければならなかったので、右向いて横滑りすればよかったけど、雪の斜面が右で切れ落ちているのがわかっているので、万一右前方に滑り出してしまったら雪庇から飛び出てしまうので、左向きだと樹林があるので大丈夫かなと判断した。途中まではちゃんと真下に降りれたが、途中からアイスバーンでカリカリであっというまに滑落(大汗)。慌てて樹を片手で掴んで停止(真っ青・・・・・)ショートスキーの先行者のすぐそばの細い樹を直撃したので、さぞやびっくりされたことでしょう。(ぶつかっていたら、ごめんなさい)止まったものの、樹に囲まれた所で方向転換も大変。もともと体全体が硬くてキックターンも苦手なんで、あわやもう一度危なかったものの、なんとか持ち直して樹を必死に掴んでセーフ。雪が硬くてストックも簡単に刺さらないので、先行の男性が私に「ストックをこう使うといいですよ」と短くすることを指摘。確かに長いストックでは斜面に刺さらないので、短くして突き刺してなんとかクリア。(誠にありがとうございました ペコンペコンペコン)


やっと安全地帯のような平坦な所でやれやれ。今度は山人さんが樹林の所まで降りてきていた。そうこうしたら、モコモコさんが急斜面の上に立っていたら、急にバランスを崩して滑落!!!山人さんにぶつかって、山人さんは樹にひっかっかって停止。モコモコさんはもう少し流されてやっぱり樹で停止。このときに背中を痛めたそうだ・・・ とにかく3人ともこの急斜面の餌食に見事にはまった訳でした。(大反省)


なんとか3人揃って最大の難所を終えたら、これからは少しはまともになるかと思って、楽しみにしていたら、なんとここから先は、さきほどのような急下降こそないものの、大き雪庇が波打っていて、次がどうなるか全く不明な細い尾根筋で、ここをどうやって降りるんだい???? 過去の自分の少ない経験では、神楽峰付近の稜線が波打っていたけど、あそこは斜度も緩いし、距離も短い。天元台の若女平にも一部こんなようなところがあってけど、それも大した距離ではない。幅が3mぐらいのところや5m位の所が多く、右側に雪庇として張り出ている部分が数mはあるだろうから、なるべく左の樹林のそばをなるべく通るようにすると、完全に得意の横滑りの連続。自分が先頭でこの時は降りていたのだが、雪庇のうねりは自分の身長よりも遥かに高い部分が大きく、次にどうなるのか下が見えないのでドキドキもんです。クイズのように悩みながら右から、左からとめまぐるしく横滑りと再度ステップでの登り返しだ。山人&モコモコさんはシールをつけているので、登り返しは私よりはマシのよう?靴連れで恐らく皮が右足はむけてしまったようだし。。。。。まったく難行苦行だ。


しばらくした時点で、ショートスキー2名組は五色温泉に向けて右の沢を降りて行った。見るからにパウダーっぽくて、快適そう♪ 先行した1名は下からもう一人を見守っていると同時に、私達に「美味しかったよ〜、こっちに来てごらんなさい〜♪ 」って私達に呼びかけているように見えて、なんとも羨ましい限りだった。(ところが、後日山スキーメーリングリストでは、美味しいどころか、薄皮でかなり難しい雪質だったとの感想が寄せられた) しばらくすると、下の谷間には3名がいるようで、あれ、彼らは3名だっけ? その後も、尾根の上からは彼らの様子がしばらく良く見えていて、隣の芝生は青く見えるというものの、少なくともこの雪庇の延々たるギャップよりはマシだろうと思っていた。


我々3名になってからも、雪庇の横滑りゲーム?は延々と続く。ガイドブックでは家形山の滑り出しから、滑川温泉まで1時間とあるけど、どう見ても我々の行程では遥かに時間がかかりそう。雪庇が出ていないごく安全そうな箇所の2〜3箇所では尾根上ではなくて右下の斜面を後半は少しだけトラバースするような形で滑ったが、はるかに快適であっという間に距離を伸ばすことができる。でも、やっぱり恐くてあまりできなかった。


やっとのことで、白浜と呼ばれるピーク手前に到着。ふかふか雪で、右の斜面を行っても安全そうだ。やった〜パウダーだ♪と3ターンほどやっとターンをしたところ、荷物を背負っているので見事前転。雪にまみれながら、雪が飛んでしまって地面が露出している白浜にスキーを持って到着。やっと少しだけ休憩。完全に空は曇り空で早く安全地帯に潜り込みたいものだ。この界隈から霧ノ平にかけては有名な97年の遭難場所だ。当時テレビでだいぶ報道された記憶がある。東北の山は標高が低くても、大変厳しい。今回はGPS持参で、視界も良好なので遥かに条件は良いが、やっぱり人も全く居ないマイナールートなので、内心やっぱり心配だ。この時点で2時半を回っており、この調子では、温泉どころか、とにかくヘッデンをつけないで山を降りたいものだというのが第一目標に自分の中では変わってきていた。


白浜からは明らかに今までよりも斜面が広がって、ガスるとわかりにくい地形と思った。ただし、恐らく遭難もあったせいか米沢山岳会の標識が幾つか散見されたので、たまに見るとほっとした。あとでGPSの軌跡を見るとほぼ夏道通りで滑走したようです。やっとリラックスして滑れる程度の斜面に到着したけど、スキーは制御しにくくて、ほとんど足を開いた直滑降のような滑りでヘロヘロしてました。こんな初心者滑りをしたのは超久しぶりのことです。山人さんはシールをつけたまま力強く先行してましたが、さすがにやっぱ20歳代の男性の体力には当然ながら全く自分とは格段の差があります。(苦笑)


そろそろ霧ノ平から滑川温泉への下降点を探す必要がありますが、先日見かけた山スキーMLの情報では、「お地蔵さんの所から左に」ということなので、見逃さないように尾根の左端のルートを進むようにします。最初の道標が神楽新道への下り口を示すもの。とても上から見てスキーを持って滑るどころか、担いで降りるのも本当に道なんでしょうか?という所。たぶん、次がお地蔵さんの所だろうと進んで行くと、迷うことなく、広場の一角にお地蔵さん見っけ♪ (小さくて、ガスの出ている雪山では発見は極めて困難と思われます。しかし、真新しい道標も建ってます


ようやく目的地に到着(本当にヤレヤレ・・・・・でした。)気が付くと3時半を過ぎていて、滑川温泉までなんとか明るいうちにはたどり着けそう? 日没は今の時期ならば、5時半過ぎかあ・・・・。でも、さらに駅まで1時間ぐらいはかかるので、18時2分の福島行きの列車、またはさらに次は19時3分の列車にはなんとか間にあいたいものです。


ここでも軽く行動食を摂って、いよいよ下山と思い、念のためスキー板の裏を見たら・・・・・恐ろしく下駄のように板の中央部からテールにかけてビッチリと高下駄のように雪団子になっておりました。なるほど、これでは滑る以前の問題でした。どうりで滑らないはずです。(一応家形山の山頂でもワックスは塗ったのでしたが)
ゲレンデスキーは長くやってますが、ここまでなったのは見たことありませんでした。恐るべし山スキー!!


さて、肝心のここからの下り。とにかく夏道らしきはここだというのが不明なので、藪みたいな樹木の一杯ある所を山人さん先頭で突破にかかる。スキーを外そうかと一瞬思うが、なんとか山人さんの板も横滑りで樹の間を通過。自分の板は山人さんより20センチは確実に短いであろう150センチなので、ゆっくり藪の中を騙し騙し横に落として、屈むように背を低くしていくと大丈夫だった。50m位密林の藪が続くと、やっとやや藪が終って、ようやく普通に立てる斜面に到着。ヤレヤレです。モコモコさんを待って、いよいよ林道までの斜面へ。


残念ながら、夕方で気温も下がってきて、昨日降った雪も表面パックされていて、さらに明日は雨が降るんじゃないかなって具合に微妙に時間の割にはやや気温も高いせいか、モナカ雪が微妙に湿ったような感じの雪質だった。どっちにせよ、美味しいものではない。シールを外してるので、スピードを林の中では制御しなくてはならないし、その割にはひっかかるような大変微妙な雪だった。山人さんとモコモコさんは得意のシールつけたままの稲妻ターン(斜滑降&キックターン)の繰り返しで大きく確実に高度を下げていく。こっちは、足はよれよれで、ジャンプターンするほどの元気もなく
(東京に帰るための靴とかスキーケースとか温泉セットとかでやや日帰りとしては重たかった。山人さん達のように山泊する重い装備に慣れている身と比べると自分は完全に経験不足でした。)密林とまでは言わないものの、かなりの樹が一杯の状況では、滑りは相当に情けない。斜滑降やシュテムターンをえっちらこっちらする次第。新雪ならば、この樹間ならば結構いける斜面も出てきたが・・・・。傾斜は緩くなってきて、あとは日暮れて斜面が見えにくい。


大分高度が下がってきたあたりで、沢が出てきて、あちこちに堰堤が出てきて、これに結構翻弄される。たぶんやや右あたりを滑走すれば自然に林道に出そうだが、何箇所か阻まれてはトラバースを慎重に繰り返す。沢の水は所々出てきているし、下手に高度を下げすぎないように気をつけると、やっと待望の林道らしき箇所が見えてきた!


無事に16時40分に二俣になった沢の取り付き地点に到着。GPSで確認するとほぼ林道付近。感慨深く来た道を振り返る。最後にちょこっと登り返すとようやく、本当に林道に到着。さすがに、ここでお二人はシールを外すことになった。ここから滑川温泉までの下りが実は一番楽しかった♪(情けない・・・・)林の中を緩く広い林道らしき所でスピードがでる。山人さんがあっというまに抜いていく。綺麗な森の中でいいなあ〜って滑っていくと、あっというまに滑川温泉を見下ろす場所だった。夕方の暗くなりつつある山の中に仄かな明かりが人が越冬していることがわかる。(あ〜温泉入りたかったなあ・・・・・)


ここからは、林道を峠駅まで滑っていくが、心配していた林道の除雪はまだ全く手付かずの状態で、延々と林道歩きをする。シールを使うほどではないが、平坦な所の合間にやや登り坂もあって、へたっている身には相当辛いです。山人さんはさすがに若くて、さらにテレマークの板は、わたしよりも長い板にも関わらず軽いので、足取りが相当に軽そうです。女性陣の私とモコモコさんは山板なんで、やっぱり板は重いです。林道に雪が着いているだけ担がないで済むのでありがたかったですが。途中雪崩れているような箇所もあって、こりゃあ、確かに冬の季節はアプローチできない温泉宿です・・・・。


延々と林道が続いてうんざりだが、GPSで地図に適当に番号表示をしてきているので、「現在24番地点にあとちょっと」とか、「25番を通過したばかり・・・」とか「なんとか峠にあと少し」(3人ともこの峠の名前を覚えておらず。ずっとなんとか峠と読んでました。(苦笑)正式には、萱峠です。)とか声をかけあって励ましあいました。お二人ともGPSは初めて使っているのを見たようで、実は今回一番便利と感じられたのは林道歩きの単調さ解消ということでした。(笑)


なんとか峠=萱峠に到着した時には、本当に暗くなる直前。いかにも峠の風景です。なんとも嬉しい光景でした。ここからは尾根の左側を降りて行くことになるが、やっと本当の下り。疲れた足は単に直滑降状態で滑ったのですが、やっぱりスキーは滑ることができるありがたい道具です。


ちょうど峠駅から福島方面に列車が発車する奇しくも18時2分に除雪された林道に到着。正面に峠駅名物の<力餅>の看板が鎮座している。あと駅まで300m。乗る列車まで1時間あるので、ゆっくり記念撮影などしてから駅にスキー担いで向かう。まさに戦い済んで日が暮れて・・・・・。峠駅(標高約650m)は薄っすらとした夕闇の風景の中、巨大な工場があると思ったら、実は全て駅が工場のようなシェルターのような中に存在していて、初めて見てびっくり! 工場の中にお邪魔するように入口を入ると2本の線路と待合室の小さな電気の灯った待合室とトイレがあった。


途中山形新幹線が1台通過していったが、他は静かな山間に時折飼い犬のほえる声が聞こえるのどかな工場のような駅の風景だった。ちょうど片づけが終ってほっとした頃に列車は到着。福島駅では次の新幹線には乗り換え時間があって待つようだと思ったら、案内されないほど接続ぎりぎりの東京行きの新幹線が来ている気配がして、板を持って長〜〜いエスカレーターを駆け上がる。相当なダッシュで最後の方はヘロヘロしていたら、後ろからモコモコさんが私のことを押してくれた。(恐るべきパワー!) お陰さまで、新幹線に飛び乗ってスムーズに東京に戻ってくることができた。


お二人のお陰で、とても充実した一日だった。普段の私がしていた山スキーの感じと違う登山としての山スキーのあり方を体験できて、とても貴重だと感じた。最初から滑走の快感は求めていなかったので板も山板を利用したが、結果的には担ぐことが僅かしかなかったので本当はTRABよりも太目のロシニョールのB1Wで密林チックな所をどれだけ滑れるかを試してみたかった。悪雪には太目の板が強いといわれているので、その感触を調べたかったなあ。
(あくまでも結果論ですが) 今回は、シール付きの稲妻ターンのお二人には脱帽いたしました。(苦笑) それと同時に、自分の課題(@苦手のキックターンを自在にできるようにすること Aシール付けたままでも自然に滑れること B横滑りは得意な方だが、やや左足を谷足にした時の操作によりシビアな状況でも耐えうる精度を上げること)などもはっきりした。多少の悪雪でも動じない強い滑りがどんな板でもある程度できるようになりたいものです。


あづまスキー場9:40頃発 家形山山頂付近通過12:16 滑走開始地点12:55頃〜13:30
白浜 14:46〜58頃 お地蔵さん 15:30頃〜16:00 林道付近二俣 16:40
 (この先でシール外し)
滑川温泉通過 16:57 萱峠 17:51〜55 林道除雪地点 18:02から5分程度
峠駅到着 18:15 峠駅 19:03発福島行き列車





最初の滑り出し。写真で見る以上の急斜面で横滑りで降りる ★ 右は雪庇で切れ落ちている。左よりに降りる ★
この付近から見たこれから進む尾根。驚くべく波打つ尾根に愕然 ここから下が大ピンチだった急斜面。下の樹で止まった ふぅ〜 ★
大ピンチの斜面を下から。中央の樹林に3人とも突っ込む(冷や汗) 波打つ稜線。右のシュプールが五色温泉に向かうショートスキー組 ★
一見、快適そうなパウダー斜面にショートスキー組を見送る。
樹の右の点が滑走者  ★
上のピークから降りてきました。雪庇のウエーブが延々と続く ★
大分斜面が緩くなってきて、波打ち方も少しだけマシになってきました。 ★ 安全そうなところでは一部こんな所も降りてみました。★
中央の土の部分が白浜、奥が高倉山。
目指す霧の平はその手前の白い部分。まだまだ遠い・・・・・ ★
白浜では板を外す。大分斜度が落ちてきました。
少しだけ快適な部分。だけど雪質はイマイチ こんな綺麗な所はほんとうにちょっぴりでした。(^^;)
ようやく滑川温泉の下り口のお地蔵さん 最初の藪下り。まあ、なんとか降りれてほっ〜  ★
少しは疎林な所も発見 ★ ここで二俣地点。
滑川温泉 長い林道。雪崩跡がちらほら。 ★
やっと林道除雪地点に到着。
物の力餅は当然のごとくこの時間では購入不能
峠駅。隣の大沢駅に降りる大沢下りもいつか行ってみたい。







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