南ア・鳳凰山 〜冬の景色を大満喫〜


このところ、冬の季節は北八や八ヶ岳方面で小屋でヌクヌクというパターンを繰り返してきたが、さすがに少し別の山域で冬景色を楽しみたく、重たいテントを覚悟で鳳凰三山ならぬ二山にのぞみました。このところ、重たい荷物は背負ってなかったので、なんとか18キロに抑えてよろよろと出発(^^;) さて、どうなることやら・・・・。


山行地域/形態  南アルプス  /  雪山登山 (テント泊)
メンバー  MINMIN
コースタイム
 2003年1月12日(日)〜13日(月)

《12日》
 JR韮崎駅6:58着 〜 タクシーにて芦安の山の神7:38着 〜 建設関係車両にて夜叉神の森P7:52着/8:17 〜 五本松8:57/9:05 〜 夜叉神峠9:37/50〜 杖立峠11時半ごろ通過 〜 山火事跡12:43/13:00 〜 苺平14:07/15 〜 南御室小屋14:45着

《13日》
 出発7:00 〜 薬師岳8:25/35〜 観音岳9:03/35 〜 テント戻り11:30 テント撤収後出発12:15 〜 山火事跡13:15/30 〜 杖立峠14:05/15 〜 夜叉神峠15:00/15 〜 夜叉神の森P15:43  休憩後林道歩き、途中で車に拾われ山の神のゲート17:03着 〜  甲府18:10頃〜東京へ

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登山情報
●車は雪の季節は、芦安村の上部の山ノ神バス停付近にある、ゲートまでしか入らないことがほとんど。必ず地元の南アルプス林道管理事務所に問い合わせするべき。
●夜叉神の森のトイレは冬でも使用可(ただし水は出ない)
●南御室小屋の右手に冬季小屋あり。水場もあり。
●携帯電話は、稜線、山火事跡付近のほか、南御室小屋の東側の樹林帯に入った約10mぐらいの場所からも通話可の場合あり(看板有)

夜叉神にタクシーで入山するなら、韮崎駅からが近く約7000円。甲府駅からだと約9000円
1日目


今回の山行は、正直ちょっと自分には体力的にきつすぎるかな?と思い、行こうか行くまいか、相当に迷った末に行くことにした。去年夏にテント行をした時も結構辛かったし、その後体調が思わしくなく、やっと年末ぐらいから日帰りハイクにちょっと行った程度の私に果たして冬山装備でテントで登るのができるとっても疑問。でも、どうしても登ってみたいし、ちょっとステップアップしたい気持ちが強く。既に何度か行って様子もわかっていて、上までたとえ行けなくても白峰三山を望めるところまで登れれば十分満足できる鳳凰に行くことにした。


お正月の3日に大雪が降っていたので、下手をすると連休初日はラッセル三昧になるかもしれないので、ラッセル泥棒と言われようとも、初日の入山は外すことにした。それに連休前の10日が仕事の締め日でお疲れ気味だったので十分静養した上で行ったほうがよいと判断した。前日に地元のタクシー会社に電話をしたら、夜叉神の森までタクシーで入れるし、入山している人も複数いるということだったので、それならなんとかなるかなあ〜〜と思って出発。


中央線の始発に乗って、高尾、大月、甲府と乗り継いで、韮崎に6:58に到着。早速タクシーを確保して、値段交渉。夜叉神まで上がれるかどうかわからないけど、とにかく行ってくれるとのこと。ところが、実際に行くと、芦安の一番上のゲートのところ(山の神バス停付近)で、しっかり林道管理事務所のゲートが閉まっていて、管理人までご登場。やむなく5000円のタクシー代を支払って降りた。他に車でゲートまで来た人が2名ほど単独の人がいて、困っていた。大体歩くと2時間近くかかるのでは?と言われた。ガイドブックでも1時間以上はかかると書いてあったこと思いだして、この荷物では、たぶん自分では2時間はたっぷりかかるなあ〜と思っていると、たまたま工事車両が通りかかった。林道の管理人さんが、一人なら乗っけて行ってあげてよと建設関係の車両の人に声をかえてくださって、な〜んと、超ラッキーなことに林道を乗せてくれることになった。(他の方にはゴメンなさい)


車で登ってもかなりの距離があるので、本当に助かった。ここを歩いたら、恐らく、かなり下でテントを張る羽目になったことは間違いないと思った。


誰もいない、夜叉神の森の駐車場(1380m)に下ろしてもらい、いざ準備。久々に持つ大ザックによろめきながら(苦笑)出発。最初から雪のよく踏まれた道を登り始める。今回の山行にあたって、実に十数年前に残雪の時期に登った時の山日記を読み返してきたが、当時はシュラフ持参で自炊で小屋泊まりという形態だったが、雪山を始めたばかりだったので結構荷物も無駄が多く、それなりに重たかったと書いてあった。それでも夜叉神までは楽勝みたいに書いてあった。むしろペースを落とすように心がけたなんていう記述があった。今回の方がもちろん重たいけど、とてもじゃないけど、楽勝とはほど遠く。一番今回の山行で辛かった登りだった。途中で、五本松という標識のあるところで、思わずへたり込んで休憩。先が思いやられる気分だった。


とはいっても、高度計がきっちり高度が上がっていることを示しているのでなんとかもうちょっと頑張れば峠だと思うとありがたい。やっと夜叉神峠に着き、本当に白峰三山が真正面に広がって、うーん大満足!! ここまで来た甲斐あり。誰もいない静かな雪の広場で思う存分景色を楽しむ。随分、南部の方の山々まで見えるのには驚く。ゆっくり山岳同座をするまでの時間の余裕はないので、そこそこにして先を急ぐ。とにかく、日照時間が短いので、なるべく早いうちに目処のつくところまでは到達しておきたいものだ。


夜叉神峠まではずっと日当たりのよい斜面を登ってきたが、ここからはやっと雪山らしい冷えた樹林の暗い感じのところを登るようになってくる。杖立峠まではひたすら緩やかに登っていく。急登よりはマシだが、雪道はやっぱりそれなりに一歩一歩体重をかけて登っていくので少々足に負担あり。恐らくこの雪の感じだと、連休初日は、かなりふかふか雪で登りにくかっただろうなと推測してしまう。


途中で少し休んだりするが、大分荷物には慣れてきたような感じだが、休んでいる間もシンシンと体が冷えてくるのであまり休むことなく登らざるをえない。風がない穏やかな天候だったのが本当にありがたい。ひとつの目処となる、杖立峠にきてほっとしたが通過。山火事跡の少し下で、若い人が多い5人パーティーとすれ違う。そこから上あたりから、だんだん樹林も薄くなってきて、太陽の日差しを浴びて登ることができて気持ち的にほっとする。記憶の通り、山火事跡(約2300m付近)はとっても素敵な展望の場所で、テントが2張り張ってあった。ここでテントを張ると、北岳の夕陽やモルゲンロートを拝めるので、ここもいいなあと思いつつ、一応予定通り南御室小屋のところまで上がることにする。


さらに降りてきた中高年パーティ−がちょうど絶好の場所にテントを張っている人達で、女性もいて、やはり林道歩きは2時間ぐらいかかった話を聞いた。写真も撮って頂いた。ここまで来たら、あとはもう少しなので、ゆっくり歩いた。幸いなことに、そこからの登りはそこそこで、苺平に到着。


あとは、だらだらと下るだけと思い安心した。ちょうどその時、後方から登ってきた単独の男性あり。この人は大阪から夜行で来て、甲府から路線バスで芦安の中心部の集落のバス停から歩き、なんと林道歩きは1時間15分ぐらいで登ってきたという。出発した時間とか聞くと、かなりの健脚のようだった。その人と、おしゃべりなどしながらのんびり下って、南御室小屋の広場に到着。


見覚えのある広場だったが、既に山の影が傾いていて、大分冷えてきていた。テントは1張りのみあり。さすがにちょっと疲れていたせいもあり、極めて安直だが、冬季小屋が開放されているので、その中にテントを張ることにした(苦笑) 


今回は、一応木のペグを準備して、念願の?サーマレストも購入して雪対策をしてきたが、あっさりやっぱりラクな方に流れてしまいました。(^^;) 先着2テントって感じで、大阪の人も小屋の中にテント張ったせいもありましが。


水場は最初は水が出ていなかったので、さすがに水作りのための雪など集めていたら、下山してきた人が、雪の中に隠れていた水の管を掘り出してくれて、これまたラッキー。ちょっと雪山テントの練習にはなりませんでしたが、まあ良しとしましょうか・・・。


風も全くない、本当に静かな夜でした。夜空の星がとてもきれいだった。



【2日目


朝は5時頃目が覚めたけど、テントの中はヌクヌクでなかなか暖かくて快適。7時出発。さすがに軽い荷物でのピストンなので、気分がラク。朝陽のオレンジの光のなかを登っていく感じ。雲海が綺麗に樹林の間から見え隠れしている。最初だけ急登だが、すぐに穏やかな登りになって、のんびり登って行く。薬師岳小屋の手前の砂払岳までくると、鳳凰独特の岩の堆積した風景が見えていて、振り返ると立派な富士山が雲海に浮かんでいる。すっかり埋没しような薬師小屋の前に一旦下り、さらに少し登り返して薬師岳山頂(2780m)


気持ちよいほど左手には南アルプスの山々が並び、特に北岳は素晴らしい景色だ。私のお気に入りの間の岳は白い山肌を美しく見せている。20代までに南アを一通り南部まで登った私としては、どの山も思い出深く、感慨に浸る。一杯写真を撮って遊ぶ。


ここから、観音岳までが、ほとんどお散歩気分の穏やかな稜線で、雪のないところもあり、雪はふかふかで歩きやすい程度で、全くアイゼンの必要性がない。景色を楽しんでいる間に、一昨年登ったシレイ沢の上あたりを通過。うーん、あの時はかなりバテて稜線に上がったと懐かしむ。


観音岳山頂(2840.4m)に到着。ちょうど先行の単独の男性が降りるところだったので、写真を撮っていただく。小田原から車で来ている方だったので、もし下山で時間が比較的合えば最寄のJRの駅まで乗せていただくお願いを無理を承知でしてしまった。なかなか男性と同じペースで歩けないだろうからかなり待たせてしまったら悪いなあ。。。。(もちろん、あまり待つようならタクシーを使うつもりなので先に降りてくださいねとは言ったけど)


再び一人になって、心ゆくまで景色を楽しむ。甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳はもちろん、八ヶ岳が一塊に綺麗に見える。北アルプスも全部一列に見えていたし、中央アルプスも山間から隠れるように一部が見えていた。さらに、戸隠や妙高界隈の山々らしきも白く山塊のように見えた。南アルプス方面に関しては、思いのほか笊ヶ岳が一列離れて立派な形に終始見えていたのが印象的。光岳よりもさらに南部の山々も見えていて、さすがにそこまでとなるとちょっと私もお手上げ。とにかく、大して風もなく穏やかな山頂だった。戻ろうとする頃、テント担いで御座石鉱泉まで行く大阪の人が上がってきた。名残惜しくも、頂上をあとに富士山にむかって快適な稜線を歩く。あっという間に薬師岳小屋まで戻って、少し登り返して、樹林帯にあとちょっと。


ところが、ここで参ったことに、調子よく降りすぎたせいで、ややルートよりを右にとりすぎていた。夏道が大分出ていて、岩や砂礫は夏道ならどこでも降りた跡があるので、大丈夫と思っていたら、降りすぎてしまいハイマツ帯にぶつかった。たぶんルートは左と思うが、ごく最近ついたばかりのトレースの跡や、砂礫のあとにしっかり残った足跡が幾つもあり。なんとか足跡を探れば正規ルートに戻れるかと思って、そんな足跡を2,3個所追跡したら、いずれもえらいハイマツの雪のなかにはまり込むようになり、ずぼっと太ももぐらいまでもぐりこんでしまい、これはイカンイカンと引き返す繰り返し。岩に何か赤い大きなペンキ跡もあるし、ここは何なんだろう?


砂礫の広場のような感じのところだったので、少し休んでいた。すると白いピッケルが落ちていた。これは杖代わりにいいわと早速使う。でも、ダブルピッケルになってしまい、長くて重たい感じがする。ダブルストックほどは使いやすくない。結局一旦基本の上まで戻るということをしたら、なーんとあっけなく、右手にちゃんとしたルートが見えた。ちょうど薬師岳小屋あと10分の標識のところにひょっこりと出た。20分ぐらいロスした感じ。


樹林帯の中に戻り、歩きながら冷静になると、あれ、これって、私が加入している山の縦走関係のMLでお正月に登ったMさんのピッケルじゃないかな?と思うようになった。行く直前に流れた情報で結構参考にしていたので、薬師の下りで落としたと書いてあったような??そんなこと考えている間に、あっというまにテントのところまで戻る。


ちょうど小田原の人がテントを既に撤収して寛いでいるところだったので、一応、ピッケルを失くされませんでしたかと伺ったところ、「自分ではないけど、心当たりある」とのこと。「それって、もしかして山のネットの情報?」というような会話で、私もMLを読んだという会話からスタートして、自分がMINMINだって言うと「MINMINの麗しき山旅」というHP名まで覚えていて下さっていて嬉しかった。小田原の方もO氏だと名乗ったので、私も名前を存じていたので、O氏曰く「これでは車に乗せないとまずいですね」なんて言われてしまって。でも、私はこれからテント撤収だし、下りといっても微妙に何箇所か登るところもあるので、登りは極めて亀足なので、先に行ってくださいとお願いした。


テントを撤収して、食事などしていたら、予定の12時下山開始予定に少し遅れる。苺平まではやや登りなのでちょっと気が重い。ゆっくり登っていったら、割とコースタイムぐらいで登れてほっとする。下山はほとんどコースタイム程度で歩かないと山の中で日が暮れてしまう。せめて暗くなる前に林道には出なくては。。。。山火事跡のやや下ったところには、一つテントが張ってあり、今朝薬師で道を間違う直前にすれ違った単独の人のかな?たぶん、昨日林道歩きがあったら、私の実力ではこのあたりにテント張っていたと思う。


結局、二本のピッケルは邪魔なので、自分のはザックにつけて、長いピッケルを杖代わりにしたが、正直75センチのピッケルは自分には長くて地面にピックがついてしまうので、常に引きずるような感じだった。あと5センチ短ければひきずらなくて済むのになあ・・・・。


大分日も翳ってきたころ、夜叉神峠に到着。名残惜しく何度も見納める気分で眺める。下りはあっという間に林道まで到着。大分遅くなったので、まさかと思っていたら、あずまやのところでO氏が待っていて下さって感激。暖かいものなどごちそうになりながら少し寛ぐ。30分も待っていて下さったとは感謝の気持ちで一杯だ。たまたま2つのMLに共通して入っていたので、話題などもあり、おしゃべりしながら林道を下ることになった。30分ぐらい歩いていると大分暗くなってきて、何台かの工事車両も通過していった。3台目ぐらいも通過して行ったが、なんとわざわざ大分バックしてきて「暗くなるから乗りなさい」と言って乗せていただいた。本当に大いに助かって車で6分ぐらい乗ってやっとゲートに到着。歩いたら30分はかかっただろう。


甲府駅までO氏に乗せていただき、案外早く自宅まで戻ることができた。久々に手ごたえある充実した山でとても楽しかった。なかなか冬にテントで行けるところは自分では限られてしまうが、少しでも楽しめる領域が増えるといいなあと思った。


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