白馬岳
〜白馬大雪渓から鑓温泉〜


この年の夏、8月20日からモンブランに登りに行くのに、大分古くなった登山靴を買い換えて近場のハイキングで2回、富士山1回で試し履きをしてみた。足とのフィット感はまあまあだった。いわゆる昔ながらの重登山靴である。持っている12本アイゼンが靴に合うか家で付けてみたらちゃんとサイズ的に大丈夫だった。しかし実際に歩いてみて不都合があったら困るので、アイゼン歩行のために、夏の白馬雪渓に12本アイゼンを試しに出かけた(ちょっと、大げさで恥ずかしいけど・・・) 

この時期、雪渓歩きである程度の距離を歩くとなると、白馬と剣沢と針の木雪渓ぐらいしか思い浮かばない。白馬雪渓は1度登り、1度下り、白馬山頂自体は3度登頂しているお気に入りのエリアだ。夜行1泊2日で行って十分練習になる。そしてお楽しみの温泉付き!(実はこれが第二の目的!)鑓温泉は露天風呂があって、初めてなので、とっても楽しみ〜☆ 初日の行動時間はコースタイムで9時間〜10時間位(エリアマップなど。本によって多少違うみたいだけど。)要は長い。だけど鑓温泉が第二の目的なので、がんばるぞ〜って感じ。

このころは、山自体をあまり熱心に登っていない時期だったので、果たして1日でこんなに長い時間歩けるかとても不安だけど、とにかくモンブランには申し込んでしまったので、なるべくあまり休まず長時間を歩けるようにすることを課題とした。トレーニングと割り切って、ちょっとあまりお花も愛でるほどの余裕は?な感じでの登ってきたのでした。
(あ〜もったいない・・・)



山行 / 形態  北アルプス北部 / 小屋泊まり
メンバー  MINMIN
コースタイム
 1999年 (平成11年)
 7月31日(土) 
 猿倉バス停 6:30        出発7:15
 雪渓入り口(アイゼン装着)8:25〜40    アイゼン外す9:30頃
 葱平上 10:35〜45       村営頂上小屋   12:05〜30
 杓子沢のコル 13:30〜45   白馬鑓ヶ岳  14:20頃
 鑓温泉への分岐  15:00
 鑓温泉   16:25
 
 8月1日(日)
 鑓温泉発 5:05         杓子沢 5:35
 小日向のコル 6:30〜35   猿倉  7:40

登山情報
●猿倉にあるトイレは朝は激混みするので、余裕を持って行動すべし。
●軽アイゼンは白馬駅前で借りられて、上の小屋で返せるようです。
●軽アイゼンがないと登れないかというと、その人によります。雪渓はステップが切ってあるので、階段状。雪渓歩きが初めての人は念のために借りるか準備して持っていくことをお勧めします。つけていると安心度は増すと思います。(転ばぬ先の杖で保険みたいなもんです。) 雪慣れしている人ならばあまり必要はないと思いますが。
●ズック靴のような純粋な布製のものは雪の上を結構長く歩くので染みてくるので、ちゃんと防水性のある靴を履いて登ること。
●白馬岳は、雪渓から吹き上げる風があるので、いつも涼しい。やや防寒具は夏でも厚手の方が安心。天然クーラー付きの山。



いつものように、東京を夜行の急行アルプスで出発して、バスで猿倉へ。この日は行程的に急ぐので、さっと出発したいところだが、肝心のトイレが大渋滞!! 並ぶのも当初は躊躇するほどの長蛇の列。たぶん渋滞で30分はロスをした。

やっと出発したが、とにかく人が多い。天気は好天でこの上ない登山日和だ。林道歩きは結構暑い。白馬尻に上がるところで、早くも狭い道になったとたんにここも渋滞。やっと雪渓について、ひんやりした冷気にあたってほっとした。さっそく恥ずかしいけど12本アイゼンを装着。軽アイゼンをそこで付けている人も多い。


雪渓入り口で12本アイゼンを付ける    雪渓の途中より


大雪渓は、人一列ぐらいの感じの道幅で歩きやすくステップが切られているような感じであり、そこを遅々としたペースで大渋滞の行列で人が進んでいく。でも、今日ばかりは私は12本アイゼンなので、列から一人外れて、バリバリと夏の雪渓歩きを満喫。朝のうちでまだ雪も比較的堅いので、面白いほどに進む。傾斜のやや強くあるところでは、渋滞の列の人は難儀して全く進んでいないのだが、「お先に〜」って感じでスイスイ。真似して進もうとした人もいたけど、列から外れると滑ってしまって、身動きがとれない感じでやっぱり列に戻っていた人もいた。それにしても、あんまりスイスイ登れるので、心肺機能の方がおっつかない感じで、(←単なる鍛錬不足です!) 小一時間もすると、アイゼンも調子がよいとわかったので、傾斜もゆるくなったのでアイゼンを外す。今回の第一目的のアイゼンテスト終了ってなわけ。

もう少し歩くと葱平で、そこから上は登山道になるの、これまた渋滞的に列になることも多い。ゆっくりペースになってきて、最初に飛ばした影響と夜行の疲れが出てきて眠いのなんの・・・・ 小雪渓を過ぎると、ここかしこに昼寝によさそうなところがあって実際に昼寝したり昼食を摂っている人が多い。大分人もばらけてきたので、ついついノンビリペースになってしまう。うーんトレーニングに来ているので「休まず登る」という目的を果たしたいが、お腹も空いてきてペースが上がらない・・・・。立ち止まらずに登らないと行けないが、あっちにもこっちにもかわいいお花が咲いているのに、写真も撮らずにひたすら我慢。


小雪渓
お花畑の中の道



村営頂上宿舎に着いて、かなりボテボテの感じなので、昼食の時間とした。ここから下を見ていると、たくさんの人が登ってくるのが見えて面白い。風は爽やかに吹き上げていて、いつまでもここに居たいような気分だった。白馬山頂を時間的に余裕があれば行こうかと思ったが、あまり早くないので、山頂往復はカットして左の稜線に進むことにした。

ここから先は稜線散歩という感じで、気持ちのいい道が続いている。大分前に来た時は、雨交じりの風が強くて楽しむ感じではなかったが、今回は小屋泊まりの比較的軽装なので、るんるん気分である。お天気もこの日は穏やかに晴れていて、夕立もこなそうである。それにしても、10時間近いコースタイム行程は気分的に少し憂鬱で、早く下りにならないかなあ〜〜。


白馬山頂方面
要塞のように小屋が見える
これから歩く杓子岳、鑓ヶ岳の
山々



白馬鑓ヶ岳に着くと、あと少しで下りだけというので気分的にラクになった。コルからは下のザレた斜面を下る。どんどん下ると、何人かの初心者のパーティーが少し残った雪渓やザレ斜面に手こずっていた。慣れないと嫌な下りだろう。私は下り大好きな人なので大きな斜面をお花などを愛でながらくだる。お花畑が広がっていて気分最高。下りだと余裕があっていいなあ〜。

そうこうしていると、ずっと稜線を歩いている時から気になっていた中年の単独男性と前後して話をするようになった。速足の人で、話をしてみると今日は大雪渓を登って、このまま下山!するとのこと。。。 一般に雪渓を登ったら、白馬山頂付近の小屋に泊まる人が多く、私みたいに鑓温泉までその日のうちに来る人は比較的少ない。日帰りする人はもっと少ないだろう・・・。会話の中で、12本アイゼンを付けて登った話が出てきて、私もそうなんだという話になった。その人はヨーロッパの山に登るのに、雪山の経験が全くないので、そのトレーニングに登りに来ていて、チタンの12本アイゼンを購入して初めて使ってみたとのことだった。トライアスロンをやっていて、山がすごく好きというのではなかったが、10年前にキリマンジャロに登った話をしてくれた。確か富士登山競争も出場したことがあるとも話をしていた。

なーんか、もしかして、どこの山に行かれるんですか?って話になって、お互い謙遜しながら「実は、モンブランに登ってみようと思っているんです」となった。さらに、出発日を聞くと、たまたま同じ日の8月20日だという全くの奇遇。鑓温泉小屋の近くになると、急斜面で道も狭いので、前のパーティーが何パーティーか渋滞気味なので、のんびりキリマンジャロの話などを伺いながら小屋の近くまで降りてきた。そこで、とうとう、話の内容からみて思い切って旅行会社の名前を聞いたところ、超驚きなことに、
  
全く同じツアー会社の同じツアーに参加するメンバーの一人でした!!!
まさに、奇遇と言える出来事でした!!

お互いに、8月20日の再会を期して、私は鑓温泉に、その人(私のモンブラン山行記のA氏として登場)はその日のうちに無事に猿倉に下山となったのでした。(後日談で伺ったところ、19時ぐらいには猿倉バス停に到着されたそうです。また、A氏はもう一度立山にアイゼントレーニングに行かれたそうです。)


戸隠方面からの日ノ出
朝陽の中を下山
女性用露天風呂は
左の温泉マークの
よしずの中です。

月が残っているのが
印象的。


鑓温泉の小屋はプレハブ小屋みたいなところで、たしか2段になっていて私の寝場所は2段のところで、まわりも女性が一杯でほっとする。早速、待望の温泉に入りにいく。女性用はよしずに囲まれてはいるものの、ちゃんとした露天風呂である。みんなから丸見えの方は大展望のところで広々してい気持ちよさそう。。。。

私は一応水着も持参してきたが、一人では広い外の露天風呂入りにいく勇気はない。(苦笑)女性用のところは、案外思っていたよりは広くて、お湯が絶えず注がれていて気分よし。もう少し温度が高い方がよかったような?記憶もあるが。。。結構長々と寛ぐことができた。うーん、たまんない極楽気分〜〜。そのうち、おばさん(失礼)数名ほどは広い露天風呂の男性が一杯いる方に移動、乱入した模様?!嬌声が上がっていた。

食事が済んで、夜の確か8時ぐらいからは女性タイムがあるので、眠くなるのを我慢して、時を待つ! やっと女性の露天風呂タイムの時間が来たので、一目散に露天風呂に突入! 私は最初のうちに入ったので、一応暗闇といえども念のために水着を装着。なかなか湯船が深くて(ちょっと記憶が大分前なのでイマイチだが)あまり腰をかけてゆっくりというのでなくて、立ちながら入る感じのお風呂である。そのうちに、女性がたくさん入ってきて、プールのように広い露天風呂もオンナ風呂状態。他の人はみんな裸である。それを忘れて、水着のところを写真を撮ってもらったら、バッチリ他の人の裸も写ってしまった(スイマセン) 熱くなると一旦上がっては心地よく風にあたり、また入るの繰り返し(うーん極楽極楽!!)こちらの大きな湯船の方は熱めの温度だったと思う。

翌朝も最高なお天気で、朝陽の中をもう一回温泉に浸かりたいもんだが、それは諦めて下山。道は割りとガレているところも多く、筋肉痛(いつもなってしまうのですが)の足にはちょっとキツイ。。。暑くなってきて、うーん、暑いよ〜〜雪渓が懐かしいよ〜〜って気分で無事に下山となりました。


追記)
いまこうやって、想いおこして当時のことを書いてみると、やっぱりトレーニング不足も甚だしく、よくモンブランに行ってしまったなあ。。。と思う次第です。白馬の稜線までもっと休まずにガンガン登れるぐらいでないとまずかったなあ〜〜と思う次第です。  2003・7・5記




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