針ノ木雪渓から新穂高温泉へ


  〜蓮華岳から船窪岳&不動岳を経て烏帽子岳から裏銀へ〜


やっとつなげた日本海から上高地への1本の線



 日本海から上高地をつなげるなんて気は、山を始めた当初は全くなかった。なんせ、20数年前は西穂から奥穂のルートなんて、クライマークラスの人ぐらいしか歩けないというイメージがある所だった。キレットでさえも、相当な覚悟がないと・・・・。それが、現在は道がかなり整備されて、恐らく昔と比べると同じ道でも2、3段階は容易になったのでは? ネットなどの情報でも色んなことを知ることができるようになって、自分でも行けるかな?、行ってみよう!と思って、西穂と奥穂を繋げることができたのが2003年。(もちろん、ガイド登山や誰かに連れられて・・・てレベルならば、もっと早い段階で行けただろうけど、それでは自分的には納得できない登り方なので、自分である程度歩けたという実感を伴った感じで歩きたかった)

それで、気がつくと残ったのは種池小屋から烏帽子岳の間だった。アップダウンがあって、道もかなり崩壊箇所などもあって、いやらしい所が残ってしまった。一番悲惨だったのは、扇沢までも道が大雨で閉鎖されて辿り着けない・・・なんていうのもあったが、概ね天気が悪い、体調やら、なにがしかの理由で一気に消化できず。アプローチが電車なので夜行で行ける便があるときがそもそも少ない・・・・。去年はテントで種池から烏帽子岳を目指したが、膝痛で痛恨の針ノ木雪渓でのリタイア。もともと、あまり集中して片付けようっていう気持ちはさらさらなかったので、やっぱりMINMINはのんび〜りしてますね・・・。西穂奥穂を終えてから、さらに4年も経ってしまいました。(苦笑) 




 山域 / 形態 北アルプス / 小屋泊まり
 メンバー MINMIN
 日程 2007年8月9日(木)〜12日(日)
 登山情報
●船窪小屋はランプの宿で、美味しい料理と暖かいおもてなしで有名。
  ⇒ HPはこちら
●船窪のテント場は5,6張り程度はあり。(あまり広くない) トイレあり。
●船窪の水場はテント場から5分程度降りた所。水場は急な場所にある。毎年、湧き水が出ている場所は微妙に違うそうだ。
●烏帽子のテント場は小屋より少し下がった所にあるが、テント用のトイレは小屋の前にあるので、登り返しが大変そう。携帯電話はヘリポートの所から通じる(ドコモMOVAの場合)
●烏帽子小屋で水は購入できるが、消毒の臭いがするそうだ。(自分は買わずにミネラルウォーターを購入した)
●双六小屋は水は豊富。





【第1日目  8月9日(木)】

 いつものムーンライト信州の夜行で8月8日(水)23:54新宿発。レディース車両はいつもより少し混んでいたが、4人席1BOXを一人で占拠して信濃大町へ向かう。割とよく眠れて、大町に5時過ぎに到着。さすが夏山だけあって、平日なのにかなりの登山客がいる。山岳警備の人に登山届けを提出。一応新穂高温泉までと書いて提出。


 うまい具合に5人の相乗りタクシーですぐに扇沢へ。(1名あたり1240円)扇沢で朝食を摂って、準備を整えて6時10分出発。今日は船窪小屋まで行きたいので速やかに行動したい。車道を歩くがまだ日が当たっていない部位が多く助かる。樹林帯に入ると久しぶりに山に来たなあと思うが、針ノ木はここ3年連続来ているのでちょっと新鮮味がない。1時間弱で大沢小屋へ。ここで冷たい水をさらに入れる。今回は小屋泊まりで昼食兼行動食4,5日分を持って水2L込みで約10キロ程度。待望の針ノ木雪渓取り付きに到着。


 針ノ木雪渓は平日のせいで、見渡すと2、3パーティー位と閑散としている。今回は軽アイゼンを持って行くか少し考えたが、私の軽アイゼンは重たいので、代わりにダブルストックの方が役立つと思い、アイゼンは持っていかず。ひんやりとした雪渓の空気が堪らなく素敵で天国みたいだ♪(雪があると途端に元気になる私です)一応寒い位?なので、軍手をしてスタート。今年は紅ガラがあまり目立たない。途中からやっと紅ガラルート発見。割と左寄りにルートがついていた。ノドと呼ばれる一番傾斜の強い所を過ぎると斜度が緩やかになった。あっという間に雪渓が終り、実質40分ほどで雪渓が終わってしまって悲しい・・・・。雪渓の上あたりからは下山の人が大分降りてきていた。途中少し休んで思ったより順調に針ノ木峠に到着。


 ここで小屋の外のトイレに行くが、<槍見>というのに入ったら、本当に目の前に槍の穂先がばっちりで絶景なり!これから歩く予定の所がバッチリ見えている。ちょっと直視したくないほどアップダウンがびっしり!!ちょっと憂鬱。だけどまずは烏帽子岳がそんなに遠くはないように?一応見えているので、なんとかなるかなあ?水1Lを購入してから蓮華岳に向かう。ここからはコマクサが楽しみなコースだ。蓮華岳は結構近いようで遠くて、後半の山頂の近くからはコマクサのオンパレード。だけど、残念なのは少しいずれも枯れていること。あと1週間早かったほうがよかったみたいだ。ちょっと疲れも出てきて、1時間近くかかって蓮華岳山頂へ。


 山頂にはグリーンパトロールの女性二人がいて写真を撮ってもらう。続いて、テント泊の単独男性も到着。先に男性が船窪に向かい下り始める。蓮華の大下りは標高差500mを一気に下るもの。ザレタ斜面をざくざくと気持ちよく下るが、コマクサ畑のど真ん中♪ ゆっくり観察したいところだが、あまり時間もないので白いコマクサは発見できず。緩やかな下りから、岩峰をからむような急下降となり、行けども行けども底に達しないって感じ。鎖や梯子のオンパレードというのはガイドブックに書いてあるとおりだが、この日は晴れていて路面状態がよいので比較的歩きやすかったのではと思う。これが濡れていたらスリップして大変だろうなあ・・・・。膝さえ痛くなければ下りは比較的得意で荷物も軽いので途中で単独男性を追い抜く。コースタイムは1時間半というが予定通り1時間ほどで最低鞍部の北葛乗越に到着。なかなか、見上げるとすごい所を降りてきたものだ。


 これから先の登り返しを考えると頭が痛い・・・・。北葛岳へは標高差300m弱の登り返しだ。暑いなかをえっちらこっちらと登る。北葛岳に到着して七倉岳を眺めると、船窪の小屋が見えている。まだ、ここから再び200m位を下って、同じ位登り返すようだ。このあたりは北アルプスでも標高が低い箇所なので樹林帯っぽい所を主に登ったり降りたりするので、北アルプスの典型な岩稜帯を豪快にという感じとは全く違う。単純に標高差200mではなくて、微妙な上下が一杯あってうんざり。谷を隔てて七倉岳が聳えているので、もう一仕事残っている気分だ。いい加減登ったり降りたり飽きてきているがとにかく我慢大会。自分の現在の体力ではテントを持っての縦走でなくて本当に正解だったと思う。最後の力を振り絞って七倉岳山頂に到着した時は本当に救われた気分だ ふぅ〜〜〜。

 
 ここまでくると小屋は目と鼻の先。このあたりはハイマツが広がっていて、伸びやかな平坦な稜線の一部のような山頂だ。小屋まではあまり下るというほどもなくて、よろよろと歩いていき船窪小屋に到着♪ 既に多くの人が小屋の周りでまったりとしている。テーブルも置かれていて、ネパールの旗が飾られている小屋だった。


 中に入ると、まずは一杯ということで温かい緑茶が振舞われた。温かいお茶は気持ちがほっと和やかになる。感激☆☆☆ 船窪小屋の評判がとても良いので、是非利用してみたいという気持ちが以前からあった。小屋の中はこじんまりとした2段のカイコ棚みたいになっていて、私は60代位のご夫妻と一緒の場所だった。しばし休んでいると、ご夫妻共に山スキーのベテランさんで、かつ、多くの世界の山々にも出没していて大変自分と似ている嗜好なので、意気投合して色々と盛り上がった。


 5時からの山小屋の食事は豪勢な天ぷらと冷奴、高野豆腐などの煮付け、酢の物の和え物、お味噌汁と古代米とデザート。山の食事でここまで出すの?って位ですごい分量で、残念ながら天ぷらは全部は食べ切れなかった。食事が終ると日が翳るまで夕刻の空を眺めていた。そうしたら、まだ小屋に到着していない人がいるということが判明。小屋にボランティアで来ている人が途中まで針ノ木方向から来る予約客を迎えに行った。さらに、烏帽子からもご夫婦がまだ到着していないということが判明。皆で心配しながら待っていると、ようやく6時半を過ぎたあたりで奥様到着。水汲みに行ったご主人がさらに遅れて皆の拍手の元で迎えられた。この日は25名の宿泊客というけど、皆が一体化して温かいムード一杯だ。


 全員到着した後で7時からは囲炉裏端で、お茶会が開催。何がはじまるのか?と思っていると、ネパール茶(以前ネパールにトレッキングに行った時に毎日飲んでいて懐かしい。お砂糖が入っている紅茶で美味しい)が振舞われて、山小屋の女主人のご挨拶と小屋の成り立ちが簡単に説明あり。それから来ている人がそれぞれ自己紹介をする・・・・ということだった。まるで昔のユースホステルみたいなノリかもしれないけど、たくさんの人の話が聞けて楽しい。色んな動機でここに立ち寄った経緯など。私のように線で繋げたくて・・・という人もいれば、もう何度も来ている常連さん、小屋の評判がよいから来てみたという人などなど。以前来た時のエピソードを話してくださる方もいた。最後に、小屋に働きにきているネパールのサーダーのベンバさんがネパールの歌を歌ってお開きとなった。(この歌も、ネパールトレッキングで聴いたことがあって懐かしかった。)


 お茶会は人数が多すぎると開催できないそうで、いい機会に恵まれてラッキーだった。1時間ほど楽しく過ごして、その後は外に出てみると夜空に数え切れないほどの星が光っていた。

扇沢着 5:38着 扇沢発 6:10発 大沢小屋 7:05〜10
雪渓取り付き 7:40〜45 マヤクボ沢出合 7:40〜50 針ノ木峠 9:35〜10:00
蓮華岳 10:56〜11:10 北葛乗越 12:10〜30 北葛岳 13:23〜40
七倉乗越 14:10〜20 七倉岳 15:10〜30 船窪小屋 15:40



針ノ木雪渓 針ノ木峠からは槍穂高連峰が綺麗に見えた。
針ノ木峠から蓮華の大下りと北葛岳 剣岳をはじめとして後立山連峰全部丸見え
蓮華岳直下のコマクサ畑。山頂はあの祠ではありません。その先100m位先
蓮華の大下りはコマクサ畑の中 もっと精度の良いカメラで撮りたいものです。見渡す限りのコマクサ♪
蓮華の大下りを振り返って(少し登り返した所から) まだまだ先は遠い。バックは針ノ木岳
北葛岳から正面は七倉岳(船窪小屋はやや左)。奥が不動岳の大崩壊。左のぽつんとしたのが烏帽子岳山頂。
実際は見えていない不動岳の奥の南沢岳を回りこんでいくので、まだまだ遠い。 さらに奥の薄っすらとしたのが赤牛岳
七倉岳は山頂は平坦な縦走路の一角という感じ
船窪小屋のロケーションは素敵♪
明日は崩壊斜面の稜線を歩く。戦い済んで日が暮れて・・・・

アザミ、ヨモギ、かぼちゃ、ゴーヤ、春巻き?等の天ぷら 古代米はもっちりして美味しかった ランプの宿

                               
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