越後駒ヶ岳〜素晴らしき残雪の山〜
去年6月にMさんと平ヶ岳に登った時に、来年は奥只見湖から立派に見える越後三山、なかでも、越後駒ヶ岳に是非行きたいと二人して思った。今年は雪が少ないので、雪のあるうちの方が山が綺麗に見えるので5月のうちに登ることにした。 |
【山の記録】 Mさんの運転する車で、自宅より10分ほどで関越の練馬インターに入る。おしゃべりしていたら、あっという間に快晴の関東平野を通りすぎ、関越トンネルを越した途端に怪しげな空模様に。越後三山が見えるはずのところまできても、山はどこにあるの・・・何も見えない・・・。 駒の湯で朝食を食べてから、ゆっくり出発。歩きだして10分で雨が降り出してしまった。Mさんは傘をさして歩くが、私は傘を持ってこなかったので樹林帯の中なので我慢してそのまま歩く。天気予報だと6時〜9時は降水確率が高かったが、後は晴れのはずなので、我慢我慢と思ってそのまま歩くが、いよいよ雨脚がひどくなったので、雨具を着た途端に止んでほっと。小倉山までで標高差1000mあるが、すごい急登というガイドブックの解説のわりには、歩きやすいジグザグで、風もここちよい。(後で聞くと、この雨は山頂では雪だったのこと。道理で涼しいはず。) 小倉山までくると、初めて駒ケ岳の全容が見えてきたが、すごく立派な山容に感激。残雪が豊富にある。周りの景色も素晴らしく、正面の荒沢岳が特に立派に見える。ここからは、雪道を歩いたり、夏道を歩いたり。特にカタクリの花々が道の脇にずっと咲き誇っている。Mさんが花に詳しいので色々と教えていただく。私はお花は全然だめなので、カタクリも初めて分かったし、イワウチワというお花も初めてだが、とても気に入った。他にもシラネアオイやイワカガミなど一杯可愛らしい小さなお花があって楽しい。写真撮ったり楽しみながら歩く。 駒の小屋に着く頃には、あたりは晴れているのに、雲が山頂付近だけどんよりしている。小屋から山頂までは、真っ白で、スキーで滑ったら最高な斜面!(どうも、山スキーを再開してから、全ての斜面が滑れるかどうかって視点で見てしまうのも困った病気だ!)まずは山頂を踏んで、寒いのですぐに降りる。 小屋は去年建て替えられたばかりで、ウッディな造りで、木の香りがする。私らの他には北海道からの越後三山縦走の単独のおじさんだけ。小屋番の米山氏は版画家でもあり、Mさんは東京で開かれていた個展も見に行っていたので、話がはずんでいた。 夕食は、ホウレンソウの煮びたしと、パプリカサラダとなすの漬物、具沢山煮込みうどんという豪華なもの。いつもながら、Mさんの献立には感謝! 自宅の夕食よりも量質ともに上で大満足。夜は枕元に月明かりがまぶしいぐらいに窓から月光が照らされていて素敵な夜だった。 翌朝は完全なこれ以上はないという位の完璧な快晴。ゆっくりと朝食を摂ってから、山頂に再び登る。中の岳の方の縦走路が気になるので途中まで行って様子をみる。いつか三山駆けをやってみたいものだ。他にもたくさん登りたい山が一杯見えて嬉しい。 この日見えた山を列挙すると、八海山、中の岳、巻機山、朝日岳、谷川岳、大源太山、苗場山、平ヶ岳、至仏山、燧ヶ岳、荒沢岳、日光白根山、上州武尊岳、浅草岳、兎岳、丹後山などなど。上越の山々は、のびやかで心和む風景。 |
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