立山山スキー 〜贅沢な3泊4日湯治スキー?〜
今年こそ長次郎雪渓を滑りたい〜と、スケジュールもそれを中心に計画してきた。しかし、入山前日28日に雪が降っているではないか! う〜ん、どうなることやら・・・・・ |
山 域 / 形 態 | 北アルプス / 山スキー |
メ ン バー | MINMIN |
コ ース タ イ ム | 【2004年 4月 28日(水)】 自宅22時半頃出発 〜新宿 快速ムーンライト信州 〜 【第1日目 4月29日(木)】 信濃大町〜扇沢〜室堂9:25頃到着 10:15出発 雷鳥沢の登り地点(シール装着)10:47〜11:02 稜線直下(スキーをザックに装着)13:02〜13:10 剣御前小屋 13:25 【第2日目 4月30日(金)】 剣御前小屋 7:22発 剣沢小屋付近 7:27通過 《剣沢滑走》 引き返し地点(約2230m) 7:35頃〜8:10 剣御前小屋 10:32〜11:05休憩 剣御前方面の小ピーク 11:50〜55 《剣沢滑走 その2》 剣御前小屋戻り? 雷鳥沢滑走 13:10発〜22滑走終了 《雷鳥沢滑走》 みくりが池小屋 14:45 【第3日目 5月1日 (土)】 みくりが池温泉 8:40発 大走りルートへ (シール装着) 8:58〜9:08 2540m付近(シール外す) 10:15〜35 2815m付近(スキーデポ) 11:50〜12:00 真砂岳山頂 12:15〜? スキーデポ地点 12:40〜50滑走開始 《大走りルート滑走》 雷鳥沢テント村 13:10〜45 みくりが池温泉 14:45〜15:00 その後、室堂ターミナルへ散策 【第4日目 5月2日 (日)】 みくりが池温泉 8:45発 シール装着 8:55 一の越 10:15〜11:10 スキー装着後出発 (東一の越への夏道合流) 12:00 東一の越 12:30〜45滑走開始 《タンボ平コース滑走》 黒部湖畔の道合流 13:35〜45 黒部ダム入り口 14:05 下山 |
登 山 情 報 | ●剣御前小屋HP ●みくりが池温泉HP ●立山黒部アルペンルート公式HP ●別山乗越に公衆トイレあり。しかし、今年は雪で使えず 小屋使用 ●一の越に公衆トイレあり。しかし、雪で使えず。小屋使用(100円) ●アルペンルート (信濃大町駅〜バス〜扇沢〜トローリーバス〜徒歩〜地下ケーブル 〜ロープウエイ〜トローリーバス ) 片道 6790円+10キロ以上の荷物400円+スキー400円 ※ロープウエイの順番如何で大幅に所要時間が違う. 朝のうちから行動するのならば、扇沢始発に乗るのがベスト。 富山県側からの方が待ち時間が少なく、乗り換えも少なく、値段も安く済む。 |
資 料 | スキーツアー 菊池哲男編 (山と渓谷社) 山スキールート図集1 (白山書房) |
MINMINの 過去の記録リンク |
●2002年GW 立山(雷鳥沢&御山谷) ●2003年GW 立山(真砂沢&雷鳥沢&御山谷) |
飛び石連休の中日を休暇取得して、7連休! さすがにそんなには体がもたないので、立山・剣エリアを滑ったあとで、余裕があれば白馬方面に行こうという計画のもとに家を出た。長次郎雪渓を滑るとなるとピッケル・アイゼンも装備して、さらに後半の着替えなども持って結構な荷物だ。快速ムーンライト信州はGWにはレディース車両があって快適! すごく空いていて、1車両に10人弱でガラガラ。1ボックスを占拠して眠っていけるのは、ありがたい。 【第1日目 4月29日】 信濃大町駅から相乗りのタクシーで扇沢へ。6時過ぎには到着。アルペンルートの始発は7:30で、券の発売さえもまだなので、ゆっくりと朝食を摂り、アプローチシューズなど置いておく物をコインロッカーに預ける。さすがに朝は寒く、前日はかなり冷え込んで雪も降ったようだ。アルペンルート大町側は、今年は去年、一昨年と比べてもすごく滑り系の人口が増えた。朝一便は、今年は半分以上が滑り道具を持っていて他を凌駕している感じだ。駅員さんも、「御山谷やタンボ平からの滑走者はロッジくろよんを○時以降には、絶対に歩き出さないでください。最終が出た後は駅には泊まれませんからまたロッジくろよんまで戻ってもらいます。1時間はかかりますから、皆さん気をつけてください。」と何度も呼びかけている。要は最終便に間に合わない下山者がかなり出ているのでしょう。 やっと大混雑のアルペンルートで室堂に上がると、今度は恒例の観光客の超混雑。都会の繁華街よりも凄い混雑だ。大谷ウォークをやっていることもあって大盛況だ。今日は、剣御前に上がるだけなので、ゆっくりだ。アルペンルートは、乗り物で一気に高度が上がるので、時間的余裕がある場合は少しゆっくり目に行動した方が高度順応しやすいと私は思っている。 さて、ターミナルを一歩出ると完璧な快晴で、サングラスをしないと目を開けられないぐらいの陽射しだ。前日の新雪で純白に山が輝いていて気持ちがいい。雪も緩んでいるようなので、スキーをつけて早速雷鳥沢に向かう。最初は観光客も一杯のみくりが池経由で行く。たくさん人が歩いているので、ゆっくり様子を見ながら歩道内を進む。雷鳥荘までは登ったり降りたりだけど、スキーを履いたまま行動したかったので、雷鳥荘の裏手の雪上車道を登る。トレースがなくなり、ちょっと凍結していて歩きにくかった。 やっと、雷鳥荘の前に出て、雷鳥沢を正面にのぞむ。白い斜面が綺麗で、人が点々と登っているのが見える。Tバーリフトの斜面の右のバーンを滑ることにした。まだ新雪にシュプールが少ししかない。やった〜〜! シュプールない所を選んで滑走。快適にリズムよく滑れて気分よし。最後はまっすぐ滑って、登り始めのラインの真下に滑り込む。 ここで、シールをつける。ルートが直登で、これは登るのが大変と思っていたら、ちょうどテレマーカーの大部隊が、左にトラバースする快適ルートを作ってくれて感謝。それを使って登り始める。少し上がると雷鳥沢のテント村の全貌が見えて、まだ数張りしかテントがなくて意外だった。これから先はひたすら登るだけだ。結構キツイ(苦笑)。板は担いでいる人がほとんどだが、シール派も何パーティーかいる。ほとんど直登なので足が攣りそう(苦笑) 新雪の上をシールで進むのはなかなか気分よいが、とにかく暑い、暑い、暑い。風が全くない。斜度が強くなってきたら、板が滑って転倒。恥ずかしいなあ〜。やっと1本立てたが、休んでいても暑いので参る。早く上に登った人が、たまに沢の中を滑っているが、さぞや新雪パウダーで気持ちよいだろう・・・・と思いきや、なかなか降りてこない。(どうやら、超もなか雪で滑りにくかったのかも? 20センチぐらいは新雪が吹きだまっていたと思う。予想以上の積雪だ。) 休んだ後は、斜度が緩く一旦なるが、また斜度が出てきてシールが滑ってまた転倒。(シールワックスの塗りすぎ?) たぶん登りで3回位こけた(苦笑) 我ながらシール下手だなあ〜。かと言って、スキー担ぐのは肩凝りするのが嫌なんで、最後の稜線直下まで頑張った。最後の稜線に登る急登部分は、シールで登り切っている人もいたけど、自分はスキーを外す。ハイマツの所でやれやれとスキーをザックにつけていたら、前後してシールで登っていた女性から「12本アイゼンの付け方を知ってますか?」と聞かれた。連れの男性はなかなかシールがうまくて、最後までシールで先に登って行ってしまったけど、取り残された彼女はスキーを担いでつぼ足で登りかけたら、怖くて登れず降りてきた。取り残された彼女がちょっと可哀想そうなので両足ともにセットしてあげた。(ザクザクの雪でアイゼンつける雪質ではないけど、無いと怖いという人はやっぱり付けて登った方がいいのかなあ?) ついでに、登り方の要領も教えてあげた。 ようやく剣御前に到着すると、風も吹いていて涼しくなった。小屋の手続きをして部屋に入るがこれが窓半分は空が見えるけど、半分は雪に埋まっていてとても寒い女性部屋だった。小屋開けの頃は雪の中に半ば小屋が埋まっている感じで寒い。布団も湿っていて、特にこの部屋は寒い。日当たりの良い方の部屋に案内されたかったなあ。それにしても外にいても日に焼けるし、夜行で来て睡眠不足なので、早々に昼寝をする。この時点では明日は長次郎雪渓に行けるかな?と思っていたので、あまり体力使うのもどうかと思って滑りには行かなかった。 やや陽が傾きかけた頃に剣御前方面に散歩に行く。大日岳と奥大日岳がとてもいい感じの斜めの光線に映えている。なんか優美な山岳美というのだろうか。富山湾や白山、それに槍穂高も見えていた。いつまでもぼーっとしていたい気分だった。こういうまったりムードいいなあ〜〜。小屋から2つ目位のピークまでの散策にとどめておく。空身に近い形でこのあたりの稜線から滑っている人達が何人かいた。ある程度斜度があって面白そうである。剣は思っていたよりも、ずっと雪が付いていて、いつもながらにカッコイイ。やっぱりいい形してますね。白馬や後立山方面などは今年は随分雪が少なそうで、遠くからも地肌が見えている感じだった。 さて、小屋の夕食は早めで、献立は魚や野菜の天ぷらだった。去年の方が食事は良かった。今年は支配人さんの奥さんが山に上がってきていないせいもあってか、献立がなんとなく男の料理って感じだった。食後は談話室でストーブから寒くて離れられません。部屋でもずっとオーパーズボン履いてました。(苦笑) そうこうするうちに、談話室ではテレマーカーとスキーの二人組の人と話するようになった。彼らはやはり明日長次郎雪渓あたりを行く予定で今日は偵察に武蔵谷あたりまで行ってきたという。すると、さっき落ちたばかりみたいなデブリが武蔵谷出合にはあったという。さらに長次郎雪渓を途中まで行って降りて来た人と会っていて、「雪崩の兆候の音がしていて、まずいと思って慌てて降りてきた」という話を聞いていた。まだ雪が落ち切ってなくて、やはり前夜に降っている雪が結構な量のようだ。雷鳥沢でも20センチぐらいの感じはしたし。。。 さらに、25、26日の降雪量は50センチ位は降っており、それがまだ落ち着いていない上にさらに雪が積もっており、明日も温度が高いのでかなり危ないだろうと。小屋の人の話曰く、「長次郎と平蔵谷、三の窓あたりは斜度があるから雪崩の危険性が高い。滑って大丈夫なのは真砂沢かな?」という。「別山沢は?」というと「うーん」って感じだったという。別山沢は真砂に比べると沢が狭いからやや危険? ただ登る訳ではなく、滑るだけなので、マシかもしれない。話はしなかったけれども、別のもう1パーティーは明日はそのあたりを見込んで、小窓雪渓(斜度が緩い)あたりに行くような感じだった。やっぱり冷静に考えるとまずいかなあ・・・・ 。しょぼ〜〜〜〜〜ん・・・・・・。 自分としては、25,26日に降った雪ならばある程度はたっているのでなんとか大丈夫かな?という想定で来たが、昨日の雪も結構あるとなると・・・・・。 命は惜しいので、やっぱりここで突っ込んではまずいかなあ。うーん、とっても悔しいけど断念か。それでも、結構悶々と悩みながらも眠りについた私だった。 |
毎年恒例の立山タンボ平を望む。今年はここを滑るぞ〜 | 赤牛岳と黒部源流の山々がいい感じ。 |
雷鳥荘直下の下り。新雪で気持ちいい〜〜。 私のシュプールはツボ足のやや右あたり? |
剣御前小屋前にて。最後はスキー担ぎました。 |
お昼寝の後でお散歩に行きました♪ 剣岳の雄姿! | 左は雄山、中央奥が槍穂高がくっきり。中央のコルが一の越、右浄土山。 |
雪庇と春の陽射し | 大日岳と奥大日岳 いい感じの光線 |
剣御前小屋前から富山平野と海を望む。 | 夜景が綺麗。(肉眼でははっきり見える。うまく撮影できなくて残念) |
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