白馬岳〜柳又谷〜雪倉岳


  〜蓮華温泉で山スキーリゾート気分〜


 06年のGWに蓮華温泉から雪倉岳に登った際、白馬岳から柳又谷のラインを見て、いつか滑ってみたいなあ・・・と、うっとり山を見上げたものだった。今年こそ、そこを滑ってみようと計画した。ここのルートは是非晴れた日にと思っていたら、天気予報はGWは概ね晴れ。ただし、3日目の5日が少し悪いようだ。

 いつもGWでも簡単に指定席が取れていた愛用の夜行列車のムーンライト信州(全席指定)が2日夜が満席で取れない。いつもGWの初日だけは2便運行されていたのが、今年から1本だけの運行。ますます列車移動の登山はやりにくい時代になったと痛感。最初はどうせキャンセルが出るだろうと思っていたけど、何度もみどりの窓口に行っても駄目で、ようやく行く前日に座席が取れた!! ヤレヤレ・・・・・・・



 山域 / 形態 北アルプス / 山スキー
 メンバー MINMIN (一部、moto.pさん 、かっきーさんきむひろさんと合流)
 日程 2008年5月3日(土)〜6日(火)
 登山情報
●この時期の猿倉外のトイレは使えないので、猿倉荘の中のトイレを使う。バスも夜行列車に合わせてGW時期には運行される。
蓮華温泉ロッジにはこの時期ドライヤーは置いてなかったです。(^^;)上がり湯、シャワーもありません。普通の温泉宿とは違いますので要注意です。⇒夏の季節がどうであるかは不明。ボディーソープとシャンプー&リンスは置いてありました。それ以外は水洗トイレで快適な温泉宿という感じ。




 夜の新宿駅に到着すると、登山客が一杯、山スキーの人もぽつぽついる。全座席が販売済みというだけあって、座席はぎっしり。去年まであったレディース席もない。昼間の仕事の疲れもあり、夜行ではほとんど眠れない自分も珍しくうとうとと眠っていた。白馬駅に近づくと乗っている人もまばらだ。猿倉に行くバスは乗り継ぎ時間が10分ほどしかなく、白馬駅にスキーケースとジョギングシューズをデポしたかったので、列車の中で兼用靴を履いてオーバーズボンも履いてしまう私でした。(下山は金山沢経由で猿倉に戻るか、栂池に降りるかコンディション次第なので、どちらでもよいように白馬駅に荷物をデポしたかったのです)


 早々に列車を降りて白馬駅に降りると、なんか見たような方が・・・・・売れっ子登山ガイドのY氏でした。Y氏は教室などには参加したことはないけど、何故か顔見知り。「よかったら、ジャンボタクシーに空きがあるから、一人なら乗って行かない?」というので、同乗させてもらうことにした。荷物をロッカーにデポ。Yパーティーは7,8人のクライアントと一緒に白馬から栂海新道の日本海までの縦走だという。山の雑誌でよく見かけるHカメラマンも一緒だった。


 予定通りに猿倉に到着。のんびり朝食を摂って、シールを貼って登山口の最初からシール登高開始。朝の7時なの暑い、暑い・・・・・先が思いやられる。比較的平坦な林道に到着すると、先行する多くのパーティーが見える。つぼ足の登山者も割りと多い。数珠繋ぎである。さすがGW後半初日である。沢の流れはこの日は全く出ておらず、多くの人が左側を登って行くところで、金山沢の出合に先行の3名が向かったので、私も確認の意味で出合いに向かった。そしたら、金山沢は流れが出ていて、いつもは滑りこめる場所の沢が割れている。左の岩のあたりから降りれるとは思うけど、ちと一人で降りるのは危ないかな。最終日の金山沢への滑走は止めたほうがよさそうかも。


 そこを過ぎると、ひたすら大雪渓を登ることになる。白馬尻がどのあたりか屋根も全く出ていないのでよくはわからないが、おおよそ白馬尻付近ぐらいで休憩。白馬沢からこの時間なのに滑走してきた単独の男性あり。大変かっこいい滑りだと思ったら、外人さんでした! このあたりから見ると、白馬主稜もまるで一般道みたいにルートが明瞭で登っている人がぽつぽつ見える。去年の同じ時期の大雪渓がデブリだらけで滑りが大苦戦だったのに対して、今年はデブリも少なく、滑ったら楽しそうな綺麗な雪だった。ツボ足はYガイドパーティーが目立つぐらいで、そのうちのおよそ8割から9割が滑り系の人達です。特に急斜面のあたりをジグザクを切ってシールで登っているシーンは、見事なものです。2度目の休憩の時に携帯できむひろさんに電話。たまたま、家を出る直前にきむひろさんの掲示板にmoto.pさんとかっきーさん(でりさん)と一緒に白馬から雪倉岳に来ると書いてあったのを見ていたのです。予定通り猿倉に到着していて、ちょうど登り始めたあたりという。小屋で会えそうなので楽しみです。


 私は急斜面の下あたりでこのままシールで行くか、担ぎにするか悩む。少し急斜面を登り始めたあたりで、ぐさぐさ雪にシールが滑ってしまってバランス悪く転倒。もうちょっと頑張っていたら、2度目の転倒。あ〜かっこ悪い・・・・。早々に諦めて担ぎに変更。ツボ足のステップは、幸いYガイドパーティーがしっかり作ってくれたお陰で簡単に登れます。もっと下の安定した場所で最初から担ぎにしたほうがよかった。暑くて斜度もきついので、斜度の緩む所までなかなか到着できず。やっと大きな岩の所に到着。数パーティーが休んでいる。休むには絶好の場所だ。


 私はトイレが行きたくてしようがなかった。この岩の下に雪洞が掘ってあり、岩の周りには人が歩ける空間があった。覗きこまれなければ大雪渓唯一のトイレポイント?! ふぅ〜〜〜、すっきり、ヤレヤレ。ゆっくり休んで行動食も食べてから、再びシール登高。斜度が緩んで楽なはずだが、割と時間かかってしまった。白馬山荘には右の斜面を行った方が早いが、旭岳が見える稜線の道を選んだ。そうしたら最後は雪が消えていた。担ぐのは嫌なので、登山道脇の雪の道を拾うようにシールで登って行ったら、やや遠回りか。去年とほぼ同じ時間かかって、やっぱり亀足で山荘に到着。


 小屋は2階の「立山」という白馬山頂方面が見える部屋だが、女性部屋で誰も他に居なくて広々はいいけど、すごく寒い。しばらく休んでから14時から空身でつぼ足で山頂に登る。スキーの方が正解で、やたら雪の踏み抜きがあって、歩きにくかった。


 白馬岳山頂は春の霞んだのどかな景色で、ぼーっとしている。明日向かうルートをまずは確認。鉢ヶ岳の巻き道がちょうど全層雪崩でやられている(^^;)  だけど、一度雪崩れた所は雪崩れない? 主稜を上がってくるパーティーを眺めたり、剣立山を眺めていたり。時はのんびりと過ぎていきます。


 小屋に戻ると、かっきーさん達の部屋を訪れた。こちらは1階で剣が見える側の部屋で、とっても温かい! いいなあ〜〜、しばしおしゃべり。明日は彼らは柳又をほとんどトラバースして鉢の木岳を巻いて雪倉岳へ。北面を滑って、登り返して朝日岳へ行き、そこから蓮華温泉へ向うという。さすが体力派の考えることは凄い。私は押しかけで雪倉岳までご一緒することになった。夕食はハンバーグとエビフライで、とにかく暖かいご飯と味噌汁で幸せな気分になった。夕暮れの景色を見ると日本海が見えてきれいだった。


猿倉発6:55頃発 1620m付近 8:12〜20 休憩  9:25〜38
大岩 2400m付近 11:20〜45 白馬山荘 13:20着 白馬岳ピストン 14:00発
白馬山頂   14:20〜55  白馬山荘 15:08



猿倉から全て雪が繋がっていた(登り始めているのがYガイドパーティー) 本日はあの頂きの白馬岳まで
金山沢出合 一番の急登付近をシール部隊がジグを切って登高。
左の集団がYパーティーで唯一の目立つツボ足部隊。ステップ作ってくれて感謝です。
杓子方面 大岩の所で休憩。ここからは緩やかになるので再びシールで登る
白馬岳山荘は要塞のように見える 白馬岳山頂
北信五岳方面(火打山、妙高、黒姫など) 戸隠山方面
右が雪倉岳、左が朝日岳(鉢ヶ岳の巻き道に全層雪崩発見。明日はあそこを通過予定) 剣岳から北方稜線
白馬主稜はトレースバッチリ 旭岳越しに見る日本海と能登半島 山から海が見えるのはいいなあ〜!



        (2日目へ)




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